不整脈って何?見過ごされがちな身近な危険性

「なんだか最近、ドキドキすることが増えたな…」「めまいがするけど、気のせいかな?」

そんな風に感じていませんか?心臓の病気は、私たちの生活の質を大きく左右するだけでなく、最悪の場合、突然死につながることもあります。特に「不整脈」は、自覚症状が少ないこともあり、健康診断の短時間検査では見過ごされてしまうケースが少なくありません。

不整脈とは、心臓の拍動リズムが乱れる状態を指します。心臓は通常、一定のリズムで電気信号を送り、全身に血液を送り出していますが、この電気信号の発生や伝達に異常が生じると、脈が速くなったり、遅くなったり、飛んだりすることがあります。不整脈には、命にかかわる危険なものから、特に治療の必要がないものまで、さまざまな種類があります。しかし、その中でも特に注意が必要なのが、心房細動などの重篤な不整脈です。

心房細動は、脳梗塞のリスクを高めることが知られており、突然死や寝たきり、そして介護が必要となる原因の一つにもなり得ます。これらのリスクは、医療費や介護費の増加だけでなく、介護のために仕事を辞めざるを得ない「介護離職」といった社会問題にもつながります。自分自身や大切な家族のためにも、心臓の健康には日頃から意識を向けることが大切です。

このような状況に対し、静岡県浜松市が画期的な取り組みを開始しました。浜松市は、スタートアップ連携促進事業【ハマハブ!】を通じて、医療テックベンチャーである株式会社ココロミルと連携し、「Smart Heart Link プロジェクト」という不整脈対策の実証実験を採択しました。

なぜ浜松市がこのプロジェクトに力を入れているのでしょうか?

実は、浜松市では他の自治体と比較して、循環器疾患による死亡率が高いという課題を抱えています。また、高血圧などの予備軍を含む潜在的なハイリスク層が多く存在し、特に「不整脈」における入院医療費は、静岡県平均を上回る水準にあることが明らかになっています。このプロジェクトは、こうした地域の健康リスクを解決し、市民の皆さんが安心して暮らせる社会を目指すものです。

このプロジェクトの大きな目標は、健康診断などの短時間検査では見つけにくい不整脈を、自宅でできる長時間心電図検査「ホーム心臓ドックpro」で早期に発見し、地域医療機関へとスムーズにつなげる体制を構築することです。在宅でのスクリーニングから、早期診断、そして適切な治療までを「一気通貫」でサポートするモデルの有効性を検証します。

自宅で心臓ドック!「ホーム心臓ドックpro」ってどんなもの?

「病院に行く時間がない」「健康診断の結果だけでは不安」と感じている方にとって、「ホーム心臓ドックpro」は心強い味方となるでしょう。

自宅で心臓ドックの広告

「ホーム心臓ドック®」は、小型の心電計を胸に貼り付けるだけで、9時間以上の長時間にわたって心電図を計測できるサービスです。一般的な健康診断で行われる30秒程度の心電図検査では見逃されやすい不整脈も、長時間計測することで発見できる可能性が高まります。株式会社ココロミルのデータによると、健康診断での不整脈検出率が約10%であるのに対し、「ホーム心臓ドック®」では約36%と、その検出率の高さが示されています。

さらに、上位モデルの「ホーム心臓ドックpro」では、不整脈の検査だけでなく、睡眠時無呼吸症候群(SAS)や睡眠の質、ストレス指標といった、現代人が抱えやすい健康リスクも同時に測定することができます。これにより、心臓だけでなく、全身の健康状態を包括的に把握することが可能になります。

不整脈リスク検査の詳細

計測されたデータは、臨床検査技師によって専門的に解析され、数日以内に詳細なレポートとして返却されます。万が一、検査で異常が見つかった場合でも、心配はいりません。株式会社ココロミルが提供するオンラインクリニックを通じて専門医によるフォローを受けたり、必要に応じて浜松市内の基幹病院などの地域医療機関への受診案内を受けたりと、自宅にいながらにして、次のステップへとスムーズに進むことができます。

なぜ今、あなたの心臓に「ホーム心臓ドック®」が必要なのか?

「自分はまだ若いから大丈夫」「特に症状がないから心配ない」

そう思っている方もいるかもしれません。しかし、心臓のリスクは自覚しにくく、健康診断だけでは見過ごされやすいという事実があります。

胸を押さえて苦しむ男性

働き盛りの世代や、家族を支える立場にある人にとっても、突然死は決して他人事ではありません。短い時間の検査で「問題なし」と判断されても、24時間のどこかで不整脈などの心臓の乱れが発生していることは十分にあり得ます。だからこそ、“長時間”にわたって心電図を記録し続けることが、不整脈の早期発見や、適切な医療機関への受診につながる第一歩となるのです。

「ホーム心臓ドック®」シリーズは、胸に貼る小型心電計で連続的に心電図を記録し、医療従事者が解析まで行います。病院と同等の検査が、自宅で寝ている間に完了するため、仕事や家事で忙しい方でも気軽に利用できるのが大きなメリットです。このサービスは、「心臓リスクや突然死リスクに気づける」環境を、私たちの日常の中に持ち込むための、新しいインフラと言えるでしょう。

浜松市で実施される「Smart Heart Link プロジェクト」は、以下のステップで進行します。

心臓病セミナーのチラシ

  1. 周知・啓発(基幹病院と連携)
    プロジェクトでは、すでに連携のある浜松市内の基幹病院の協力を得て、病院や検診センターでの情報提供を行います。また、心臓病を含む生活習慣病対策について理解を深めるための啓発セミナーも開催されます。

  2. 医師とともに啓発セミナーを開催
    心臓の健康に関する専門知識を市民の皆さんに提供するため、医師を招いたセミナーが開催されます。不整脈の危険性や、脳梗塞を防ぐための生活習慣、そして自宅でできる心臓ドックの活用法など、役立つ情報が満載です。セミナーの開催は2026年1月から3月にかけて予定されており、2026年1月25日(日)には、聖隷三方原病院の宮島佳祐先生を招き、「市民のための心臓病セミナー」がサーラ音楽ホールで開催される予定です。

  3. セミナー参加者に「ホーム心臓ドックpro」を提供(優先枠)
    啓発セミナーの参加者のうち、希望する方には、優先的に「ホーム心臓ドックpro」が提供されます(20名想定)。これにより、利用者の健康増進を促すとともに、検査で有所見となった方には、株式会社ココロミルのオンラインクリニックを通じて専門医の受診を案内し、必要に応じて市内の基幹病院などの地域医療機関への受診を促します。

  4. 行動変容のモニタリングと効果測定
    検査を受けた利用者の受診状況などの行動変容を継続的にモニタリングし、実証実験がどの程度効果を上げているかを測定します。

このプロジェクトは、2026年1月から検査が開始され、同年3月には最終報告と基幹病院等への受診案内が行われる予定です。この取り組みによって、在宅でのスクリーニングから地域医療への接続が実現し、医療費・介護費の削減だけでなく、突然死や寝たきり、介護離職などの抑制を通じた労働力の維持にも貢献することが期待されています。

株式会社ココロミルが目指す「病気で後悔しない社会」

この画期的なプロジェクトを推進する株式会社ココロミルは、「病気で後悔しない社会へ」「世界から突然死をなくす」という壮大なミッションを掲げています。

ココロミルのロゴ

同社は、自宅にいながら医療機関と同等の本格的な心電図チェックが手軽にできる「ホーム心臓ドック®」をはじめ、様々なヘルスケア事業を展開しています。長時間のデータ取得により、これまでの健康診断や人間ドックでは見逃されがちだった心疾患リスクを早期に「見える化」することで、突然死などで「今まで救えなかった世界で1億人の命を救う」ことを目指しています。

また、取得したデータを通じて、多くの人々が自分自身や家族の健康状態を可視化し、健康寿命やQOL(クオリティ・オブ・ライフ=生活の質)を向上させることを目指しています。テクノロジーを活用して、より多くの人々が健康で豊かな生活を送れるよう、医療の未来を切り開いています。

株式会社ココロミルの担当者である山田氏は、「浜松市のマッチングプラットフォーム『ハマハブ!』で本プロジェクトが採択されたことを大変光栄に思います。在宅での長時間心電図検査により不整脈を早期に捉え、オンラインクリニックおよび地域医療機関へシームレスに接続することで、突然死や寝たきり・介護の抑制、医療・介護費の削減、労働力の維持に貢献してまいります」とコメントしています。

あなたの心臓、大丈夫?早めのチェックで健康な未来を

病気で不安を抱えている皆さん、そしてこれから健康を守っていきたい皆さんにとって、浜松市と株式会社ココロミルが取り組む「Smart Heart Link プロジェクト」は、希望の光となるかもしれません。

心臓の健康は、私たちの生活の基盤です。自覚症状がなくても、見えないところでリスクが潜んでいる可能性もあります。自宅で手軽にできる「ホーム心臓ドックpro」のようなサービスを活用して、自分の心臓の状態を知り、早期にケアを始めることが、健康な未来への第一歩となるでしょう。

このプロジェクトが成功し、浜松市だけでなく、全国へと広がることで、より多くの人々が突然死や寝たきりの不安から解放され、安心して豊かな生活を送れる社会が実現することを期待しています。

もし、このプロジェクトや「ホーム心臓ドック®」に興味を持たれた方は、以下の関連リンクもぜひご覧ください。