もしかして、あなたのことかも?見過ごされがちな健康のサイン
健康診断の結果を見て、「あれ?」と思ったことはありませんか?もしかしたら、あなたも「特定保健指導」の対象になったことがあるかもしれませんね。忙しい日々の中で、「また病院に行くのか」「面倒だな」「自分はまだ大丈夫」なんて思って、結局指導を受けずに終わってしまった人もいるかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。その見過ごしてしまったサインが、実はあなたの未来の健康にとって、とっても大切なメッセージだったとしたら?病気で悩んだり、体調不良で困ったりしているあなたに、ぜひ知ってほしいことがあります。特定保健指導を受けるかどうかで、メタボリックシンドローム(以下、メタボ)や肥満に対する意識が大きく変わるという調査結果が発表されました。この意識の違いが、あなたのこれからの健康にどう影響するのか、一緒に見ていきましょう。
特定保健指導って、一体どんなことするの?
「特定保健指導」という言葉は聞いたことがあるけれど、具体的に何をするのかよく知らない、という人もいるかもしれませんね。これは、生活習慣病を予防するために、40歳から70歳までの人が対象となる健康指導のことなんです。
まず、年に一度の「特定健診」という健康診断を受けます。この健診では、メタボに焦点を当てて、お腹周りのサイズや血圧、血糖値、脂質などの項目をチェックします。もし、この健診の結果、生活習慣病になるリスクが高いと判断され、生活習慣を改善することで病気の予防効果が期待できるとされた場合に、「特定保健指導」を受けることになります。
指導では、保健師さんや管理栄養士さんといった専門家が、あなたの生活習慣を詳しくヒアリングしてくれます。食事の内容や運動習慣、睡眠、ストレスなど、日々の生活について見直し、一人ひとりに合った具体的なアドバイスや目標設定をサポートしてくれるんです。例えば、「お菓子を食べる量を少し減らしてみよう」「一駅分歩いてみよう」といった、無理なく続けられるような工夫を一緒に考えてくれます。
「指導」と聞くと、なんだか堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、決して「ダメ出し」されるわけではありません。あなたの健康をサポートするための、心強い味方だと思ってください。病気になる前に、あるいは病気が悪化する前に、自分の体と向き合う大切な時間になるはずです。
「受けたことある人」と「ない人」あなたはどっち?約4人に1人が見送っていた事実
大正製薬が特定保健指導の対象となった方に行った調査によると、なんと約4人に1人が特定保健指導を受けたことがないという結果が出ました。具体的には、受けたことがある人は77.4%、受けたことがない人は22.6%でした。
「面倒だから」「危機感がないから」といった理由で特定保健指導を受けなかった人が多いようです。「かかりつけ医がいるから」という理由もありましたが、忙しさや「まだ大丈夫だろう」という気持ちが、受ける機会を逃してしまう大きな原因になっているのかもしれません。きっと、あなたも「いつかやろう」と思って、ついつい先延ばしにしてしまった経験があるのではないでしょうか。
この調査結果を見ると、たとえ健康診断でリスクを指摘されても、多くの人がすぐに「行動」に移すわけではないことがわかります。特に、目に見える不調がないと、「危機感」を感じにくいのは自然なことかもしれませんね。でも、この「危機感のなさ」が、将来の健康に大きな影響を与える可能性があるのです。

意識の差は歴然!「改善したい」or「気にしてない」この違いが未来を変える
特定保健指導を受けたことがある人とない人とでは、メタボや肥満に対する意識に、はっきりとした違いが見られました。
調査によると、特定保健指導を受けたことがある人たちは、「今すぐに改善したい」と考えている方が38.6%と最も多く、次に「今すぐではないが、改善したい」と回答した方が35.2%でした。つまり、約7割以上の人が改善への意欲を持っていることがわかります。これは、指導を通じて自分の健康状態を深く理解し、具体的な改善策を知ったからかもしれませんね。
一方で、特定保健指導を受けたことがない人たちは、「気にしていない」と回答した方が23.9%と、受けたことがある人(10.5%)の倍以上でした。さらに、「現状気にしていないが、予防したい」と回答した方も23.0%おり、全体的に「今すぐの改善」という意識が低い傾向にあるようです。きっと、「自分は大丈夫」という気持ちや、どこか他人事のように感じている部分があるのかもしれません。
改善したい点にも違いが
自身の健康で改善したい点について尋ねたところ、特定保健指導の経験の有無にかかわらず、「体重」と回答した人が過半数を超えていました。これは、多くの人が体重に意識を向けていることを示しています。きっと、見た目の変化がわかりやすいからかもしれませんね。
しかし、両者を比較すると、特定保健指導を受けたことがある人では、「内臓脂肪」や「血圧」と回答する人が多く、特に「内臓脂肪」が最も多く挙げられていました。これは、指導を通じて、体重だけでなく、内臓脂肪や血圧といった「目に見えないけれど重要な健康指標」について学ぶ機会があったからだと考えられます。

さらに、メタボ・肥満のイメージについても興味深い結果が出ています。「近い将来には健康上影響はない」と考えている人の割合は、特定保健指導を受けたことがある人では6.2%だったのに対し、受けたことがない人では19.5%と、約3倍も高いことが分かりました。この意識の差は、将来の健康状態に大きな影響を与えることでしょう。
知ってた?「内臓脂肪」が引き起こす恐ろしい「メタボリックドミノ」
先ほどの調査で、特定保健指導を受けた人たちが「内臓脂肪」を重視していることが分かりましたね。では、なぜ内臓脂肪がそれほど重要なのでしょうか?
実は、内臓脂肪は単にお腹が出ているという見た目の問題だけではありません。日本人の死因の上位には、がんに次いで心疾患や脳血管疾患といった生活習慣病が挙げられます。これらの病気は、まさに食生活や運動不足といった日々の生活習慣の乱れが原因で発症・進行する病気の総称なんです。
内臓脂肪が体に過剰に蓄積すると、私たちの体の中でさまざまな悪影響が起こり始めます。まず、高血糖(血糖値が高い状態)、高血圧(血圧が高い状態)、脂質異常(コレステロールや中性脂肪の値が高い状態)が起こりやすくなります。そして、内臓脂肪の過剰な蓄積に加えて、これらのうち2つ以上が当てはまると、「メタボ」と診断されてしまうのです。
この「メタボ」の状態が長く続くと、血管の内側が硬くなったり、厚くなったりする「動脈硬化」がどんどん進行してしまいます。動脈硬化は、まるで体の中で静かに進む時限爆弾のようなもの。そして、最終的には狭心症や心筋梗塞、脳卒中といった、命に関わるような重大な病気につながるリスクが非常に高くなるのです。
この、内臓脂肪の蓄積から始まり、高血糖、高血圧、脂質異常、動脈硬化、そして最終的な重大な病気へと、まるでドミノ倒しのように次々と病気が発症していく様子は、「メタボリックドミノ」とも呼ばれています。一度ドミノが倒れ始めると、止めるのが非常に難しくなってしまうことから、この名前がつけられました。
だからこそ、このドミノ倒しを途中で食い止める、あるいは倒れ始める前に防ぐことが大切なんです。そのカギを握るのが、「内臓脂肪を減少させること」。内臓脂肪を減らすことは、高血糖、高血圧、脂質異常を改善することに直結し、さらには動脈硬化によって発症する恐ろしい病気の予防にも効果的だと考えられています。健康を考える上で、「内臓脂肪」は本当に見過ごせない、非常に重要な指標なんですね。
今すぐできること!あなたの健康を守る第一歩
「メタボリックドミノ」の話を聞いて、少し怖くなった人もいるかもしれませんね。でも大丈夫。今からでもできることはたくさんあります。大切なのは、まず「自分の健康状態を知ること」、そして「正しい知識を身につけること」です。
健康診断の結果をもう一度よく見て、自分の体のサインに耳を傾けてみましょう。もし特定保健指導の対象になったら、ぜひ積極的に受けてみてください。専門家からのアドバイスは、きっとあなたの健康づくりに役立つはずです。
「でも、忙しくてなかなか時間が取れない…」そんなあなたには、最近増えている「オンラインでの特定保健指導」がおすすめです。自宅や職場のPCやスマートフォンから、時間や場所を選ばずに指導を受けることができます。これなら、移動の手間も省けて、気軽に始められますよね。
他にも、オンラインで専門家に相談できるサービスや、手軽に自分の健康状態をチェックできるセルフチェックツールなども増えています。これらを活用して、無理なく自分の健康と向き合う機会を作ってみてはいかがでしょうか?
例えば、日々の食事内容を記録するアプリを使ってみたり、歩数計アプリで運動量を意識してみたりするだけでも、意識は大きく変わるはずです。小さな一歩からで構いません。まずは、あなたができることから始めてみましょう。
最後に:あなたの未来の健康のために、今できることを始めよう
私たちの体は、日々の生活習慣の積み重ねでできています。もし今、病気で困っていたり、将来への不安を感じていたりするなら、この機会に自分の健康と真剣に向き合ってみませんか?
特定保健指導を受けた人の意識調査から見えてきたのは、自分の体への関心が、未来の健康を大きく左右するということ。内臓脂肪の蓄積が引き起こす「メタボリックドミノ」は、決して他人事ではありません。
でも、心配しすぎる必要はありません。正しい知識を持ち、適切な行動を始めることで、ドミノ倒しを止めることは十分に可能です。オンラインでのサポートや手軽なツールも増えている今、あなたの健康を守るための選択肢はたくさんあります。
あなた自身の未来の健康のために、今日からできることを始めてみましょう。健康づくりをサポートする様々な取り組みが、きっとあなたの力になってくれるはずです。
