諦めないで!AIと新しいお薬の技術が、あなたの病気に光を当てるかもしれない話

病気で毎日つらい思いをしているあなたへ。

「もう治らないのかな」「この症状と一生付き合っていくしかないのかな」「いつになったらこの苦しみから解放されるんだろう」——そんな風に感じてしまうことも、きっと少なくないでしょう。朝、目が覚めても体が重く、未来への不安に押しつぶされそうになることもあるかもしれません。病気との闘いは、時に孤独で、終わりが見えないトンネルの中にいるように感じることもありますよね。

でも、医療の世界は、あなたが想像する以上に、ものすごいスピードで進化しています。特に最近は、AI(人工知能)という最先端の技術と、これまでの常識を覆すような新しいバイオ技術が手を取り合って、これまで難しかった病気の治療法を見つけ出そうと、世界中で研究が進められているんです。まるで、暗闇に閉ざされた場所に、新しい光を届けるために、賢い探検家と、誰も持っていない特別な道具を持った発明家が協力し始めたようなものです。

今回は、そんな希望の光になるかもしれない、FRONTEO(フロンテオ)というAIの会社と、人工塩基技術を基盤とした人工核酸アプタマーという新しいお薬の技術を持つバイオベンチャー、タグシクス・バイオという会社が協力して、あなたの病気を解決する手がかりを探し始めた、という素晴らしいお話をしたいと思います。

AIとバイオ技術が手を取り合う!新しいお薬探しの旅が始まった

FRONTEOとタグシクス・バイオは、このたび「PoC(実証実験)」という形で協力し合うことになりました。PoCというのは、「Proof of Concept(コンセプトの証明)」の略で、新しいアイデアや技術が本当に役立つのかどうか、小さく試してみて、その可能性を確かめる実験のこと。まだ世に出ていない画期的な技術が、本当に人々の役に立つのかどうか、慎重に、しかし着実に検証していく、とても大切な第一歩なんです。

今回のPoCでは、FRONTEOが提供するAI創薬支援サービス「Drug Discovery AI Factory(ドラッグ・ディスカバリー・エーアイ・ファクトリー、以下DDAIF)」と、タグシクス・バイオが開発を進める「人工核酸アプタマー」という、まだ世の中にあまりない新しいタイプのお薬の技術を組み合わせます。その目的は、これまで見つけられなかった病気の「新規標的分子」(病気の原因となる体の中の特定の分子)や、そのお薬が効くかもしれない「適応症」(どんな病気に使えるか)を探していくこと。これは、まさに未来の医療を切り拓くための、壮大な探求の始まりと言えるでしょう。

想像してみてください。広大な海の底に隠された、誰も見つけたことのない宝物(病気の原因となる分子)を探すのに、これまでは人間が手作業で、限られた知識と時間の中で探していたところを、最新の高性能潜水艦(AI)と、どんな深海でも正確に探知できる特別なセンサー(人工核酸アプタマー)が協力して、効率よく、そして深く、宝物を探し出すようなものです。この取り組みが成功すれば、これまで治療法が見つからなかった病気や、もっと良い治療法が求められている病気(これを「アンメット・メディカル・ニーズ」と呼びます)に、新しい選択肢が生まれるかもしれません。それは、まさに希望の光が差し込む瞬間となるはずです。

FRONTEOとTAgCyx Biotechnologiesのロゴ

FRONTEOのAI「KIBIT」ってどんな力を持っているの?

FRONTEOが持っている一番の強みは、自社で開発したAI「KIBIT(キビット)」です。このKIBIT、ちょっと変わった、それでいてものすごく賢いAIで、たくさんの情報の中から「これは!」という、人間が見落としがちな、それでいて決定的なヒントを見つけ出すのが得意なんです。

たとえば、病気に関する膨大な医学論文や研究データがあったとします。その量は、一人の人間が一生かかっても読み切れないほど。これまでの研究では、すでに知られている病気と、その病気に関わる分子の関係性を調べて、新しいお薬のヒントを探していました。これは、すでに書かれた地図を頼りに宝探しをするようなものです。しかし、KIBITは、そんな「既知」の情報だけでなく、まだ誰も気づいていないような「疾患と標的分子の未知の関連性」を、まるでパズルのピースを組み合わせるように、非連続的に(つまり、一足飛びに、常識にとらわれずに)発見する力を持っているんです。

これは、まるで名探偵が、誰もが気づかないような小さな手がかりや、一見無関係に見える情報同士の間に隠された繋がりから、事件の真相を解き明かすようなもの。KIBITは、その「手がかり」を、人間の何倍もの速さで、しかも非常に高い精度で見つけ出してくれます。これにより、研究者たちは、これまで何年もかかっていた仮説立てや検証の時間を大幅に短縮し、より早く、より効率的に新しいお薬のアイデアにたどり着けるようになるかもしれません。AIが、まさに研究者の「ひらめき」をサポートし、その可能性を何倍にも広げてくれるのです。

このKIBITの技術を活かしたのが、FRONTEOのAI創薬支援サービス「DDAIF」です。DDAIFは、創薬の専門家であるFRONTEOの研究者とAIエンジニアが、KIBITの自然言語処理技術と独自の解析手法を駆使して、製薬会社や研究機関をサポートするサービスです。

創薬の仮説生成 AI「KIBIT」の仕組み

DDAIFは、具体的に次のような点で、お薬の開発を強力に後押しします。

  • 新しいお薬の標的分子探し: 病気の根本原因にアプローチできるような、これまで知られていなかった体の中の分子を見つけ出すお手伝いをします。まるで、病気の発生源を特定するようなものです。

  • 病気のメカニズムの解明: なぜその病気が起こるのか、その複雑な仕組みをAIが解析し、研究者が新しい視点を得られるようにサポートします。病気の「取扱説明書」をAIが解読してくれるイメージです。

  • 適応症の探索(ドラッグ・リポジショニング): すでに承認されているお薬や開発中のお薬が、実は別の病気にも効くかもしれない、といった可能性を見つけ出すこともできます。これは、既存のお薬に新しい役割を見つけることで、開発期間を短縮し、より早く患者さんの元に届けられる可能性を秘めています。

など、お薬の開発の初期段階で、研究者たちがより良い判断を下せるように、強力なサポートをしてくれるんです。すでに複数の大手製薬会社でDDAIFが導入され、実績を積み重ねていることからも、その実力の高さと信頼性がうかがえます。このAIの力が、きっとあなたの病気に対する新しい治療法を見つける手助けをしてくれることでしょう。

タグシクス・バイオの「人工核酸アプタマー」ってどんなお薬?

一方、タグシクス・バイオは、「人工核酸アプタマー」という、これまでの常識を覆すような新しいタイプのお薬を開発している会社です。この技術が、あなたの病気に新しい希望をもたらすかもしれません。

まず、「核酸アプタマー」とは何か、少し説明させてください。これは、DNAやRNAといった「核酸」という、私たちの体の設計図のような物質で作られた、とても小さな分子のこと。この小さな分子が、病気の原因となる特定の分子(例えば、病気の細胞の表面にあるタンパク質など)に、まるで鍵と鍵穴のようにピッタリとくっつく性質を持っています。そして、くっつくことで、病気の働きを邪魔したり、良い方向に導いたりするんです。

イメージとしては、特定の悪い細胞や分子だけを狙って、その活動をブロックする「ミサイル」のようなもの、と考えると分かりやすいかもしれません。しかも、このアプタマーは、次のような素晴らしい特徴を持っています。

  • 特定の標的分子に高い特異性で結合: まるで狙撃兵のように、ピンポイントで悪い部分だけを狙います。これにより、健康な細胞への影響を最小限に抑え、副作用のリスクを減らすことが期待できます。

  • 安全性と安定性が高い: 体の中で副作用を起こしにくく、長く効果を発揮しやすいという特徴があります。また、化学的に合成できるため、品質を安定させやすく、大量生産にも向いています。

タグシクス・バイオがすごいのは、この核酸アプタマーを、さらに進化させた「人工核酸アプタマー」を開発している点です。通常のDNAやRNAは4種類の「塩基」という部品で作られていますが、タグシクス・バイオは「人工塩基」という、自然界にはない新しい部品を化学的に合成し、これを使ってアプタマーを作っています。これは、まるで、これまでのレゴブロックに新しい形のブロックが加わって、もっと複雑で高性能なものが作れるようになったようなものです。

この「人工塩基技術」を使うことで、より強力に、より正確に、特定の分子に結合するアプタマーを作ることができるようになります。この強化された結合力と安定性によって、これまでの医薬品、例えば「抗体医薬」では難しかった、特定の病気や、製剤化(お薬の形にすること)が難しかった病気に対しても、効果的なお薬を開発できる可能性が広がります。抗体医薬は、分子が大きいがゆえに、体の中の特定の場所まで届きにくかったり、お薬として安定させることが難しかったりする場合がありますが、人工核酸アプタマーは、その小さなサイズと高い安定性で、これらの課題を克服できるかもしれないのです。

タグシクス・バイオは、この革新的な技術を使って、

  • 自己免疫疾患: 自分の体を攻撃してしまう病気で、全身に炎症が起きたり、特定の臓器が障害を受けたりすることがあります。多くの患者さんが、長期にわたる治療と症状に苦しんでいます。

  • 女性疾患: 女性特有の病気で、ホルモンバランスの乱れや、子宮・卵巣などの問題が関わるものが多く、QOL(生活の質)に大きな影響を与えることがあります。

  • 腎疾患: 腎臓の機能が低下する病気で、進行すると人工透析が必要になることもあり、患者さんの生活に大きな負担をかけます。

など、様々な病気に対する核酸医薬の研究開発を進めています。すでに、東京大学および東レ株式会社との妊娠高血圧腎症治療に関する共同研究や、米国CAGE Bio社への技術ライセンスに基づく白斑(皮膚の色が抜けてしまう病気)の治療薬が、第2相臨床試験(実際に人での効果や安全性を確かめる試験の第二段階)の段階に進んでいるなど、実用化への期待が世界中で高まっています。これらの病気で困っているあなたにとって、この技術が新しい希望の光となることを願ってやみません。

この実証実験が、あなたの未来にどうつながるの?

今回のPoCは、FRONTEOのAI技術という「賢い頭脳」と、タグシクス・バイオの人工核酸アプタマー技術という「精密な手先」が融合することで、これまでの常識を打ち破るような新しいお薬が生まれるかもしれない、という大きな期待が込められています。

具体的には、DDAIFが、膨大な医学文献や研究データの中から、人工核酸アプタマーが効くかもしれない「新しい標的分子候補」や「適応可能性のある疾患領域」を、まるで宝の地図を読み解くように見つけ出します。さらに、すでに開発されている既存の核酸アプタマーが、実は別の病気にも使えるかもしれない、といった「適応拡張」の可能性まで、体系的に探していくんです。これは、一つの道具が、実は様々な用途に使えることをAIが見つけ出すようなもので、お薬の開発期間を短縮し、より早く患者さんの元に届けられる可能性を高めます。

両社の技術と知見を統合することで、単独では到達できなかった高みを目指し、新たな核酸医薬創出の選択肢を広げ、多くの人々が苦しんでいる「アンメット・メディカル・ニーズ」(まだ有効な治療法が見つかっていない疾患における、新しい治療薬や治療法などへのニーズ)の解消に貢献することを目指しています。これは、まるで、それぞれの分野のスペシャリストが集まって、誰も解決できなかった難問に挑むようなものです。

タグシクス・バイオの代表である古関千寿子さんは、「これまでの人の手による探索能力を超える知見をAIから得られる可能性に対し、期待を膨らませています」と語っています。人間が見つけられる範囲には限界があるけれど、AIがその壁を乗り越えてくれることに、大きな希望を感じているのです。また、FRONTEOの取締役でありCSO(Chief Science Officer)の豊柴博義さんも、「革新的な核酸医薬の創出とアンメット・メディカル・ニーズの解消、日本の医薬産業の発展に貢献することを願っています」と、この取り組みへの熱い思いを述べています。

病気で困っている人にとって、新しい治療法が見つかることは、何よりも大きな希望です。この実証実験が成功すれば、これまで諦めていた症状や、ずっと抱えてきた不安が、少しでも軽くなる日が来るかもしれません。それは、あなたの人生に新しい光を灯し、未来への扉を開くことにつながるはずです。

FRONTEOとタグシクス・バイオってどんな会社?

タグシクス・バイオ株式会社について

タグシクス・バイオは、東京大学から生まれたスタートアップベンチャーで、世界トップレベルの「新規人工塩基対」の技術基盤を持っています。このユニークな技術を活かして、特異性や安定性が高い新しい核酸アプタマーを創成し、創薬・医療機器分野で開発を進めています。特に、抗体医薬では開発が難しいと考えられていた、製剤化が可能な点や、分子が胎盤を透過しにくい点を応用し、局所投与剤や女性特有の疾患に焦点を当てた開発を目指しているとのこと。すでに白斑の治療薬が臨床試験に進むなど、その技術は世界からも注目されています。
URL: http://tagcyx.com/

株式会社FRONTEOについて

FRONTEOは、自社開発の特化型AI「KIBIT」の提供を通じて、社会課題と向き合う各分野の専門家の判断を支援し、イノベーションの起点を作り出している会社です。KIBITは、大量のデータの中から、人間では見つけにくい重要な情報やパターンを高速かつ高精度で発見するのが得意です。ライフサイエンス分野だけでなく、ビジネスや法律、経済安全保障など、幅広い分野でAIを活用したソリューションを提供しています。2003年8月に創業し、2007年6月26日に東証マザーズ(現:東証グロース)に上場しました。日本、米国、韓国で事業を展開しています。

FRONTEOの事業領域

FRONTEOのAI創薬支援サービス「DDAIF」について詳しく知りたい方は、こちらのウェブサイトもご覧ください。
URL: https://lifescience.fronteo.com/products/drug-discovery-ai-factory/

病気で困っているあなたへ、希望を込めて

今回のFRONTEOとタグシクス・バイオの協力は、まさに「未来の医療」を切り拓く、大きな一歩と言えるでしょう。AIの膨大な知識と、最先端のバイオ技術が融合することで、これまで誰も思いつかなかったような、新しいお薬のアイデアが生まれるかもしれません。それは、これまで治療法が見つからずに苦しんできた多くの人々にとって、かけがえのない希望となるはずです。

「アンメット・メディカル・ニーズ」、つまりまだ有効な治療法がない病気で苦しむ人々のために、このPoCが大きな成果をもたらし、一日も早く新しい治療法があなたの元へ届くことを、心から願っています。研究者たちは、あなたの苦しみに寄り添い、その解決のために日々努力を重ねています。この取り組みも、その努力の一つであり、きっと未来にはもっと多くの希望が待っていることでしょう。

病気との闘いは長く、辛いことも多いかもしれません。でも、世界中の研究者や技術者たちが、あなたの病気を治すために、日々努力を続けています。今回の取り組みも、その努力の一つです。どうか、希望を捨てずに、一緒に前を向いていきましょう。未来の医療が、きっとあなたの笑顔を取り戻してくれるはずです。