冬の肌かゆみ、もしかしてあなたも?8割以上の人が経験する共通の悩み
ひんやりとした空気に、暖房で乾燥した室内。冬になると、肌がカサカサして、なんだかムズムズ…と、かゆみを感じることはありませんか?特にお風呂上がりや寝る前など、体が温まるとかゆみが増して、無意識のうちに肌をかきむしってしまう、なんて経験がある人も、きっと少なくないはずです。
この「冬の乾燥かゆみ」は、実は多くの人が経験している、とっても身近な肌トラブルなんです。最近行われたある調査では、全国の20〜60代で冬場に肌の乾燥やかゆみを感じたことがある男女300名を対象にアンケートを実施しました。その結果、なんと82.7%もの人が「冬場に肌のかゆみを感じる」と回答したことが明らかになったんですよ。

「頻繁に感じる」が38.7%、「時々感じる」が44.0%という数字は、冬の肌かゆみがどれほど多くの人の悩みの種になっているかをはっきりと示していますよね。もしかしたら、あなたもこの8割の中の一人かもしれません。
「かゆい!」からの「かきむしり」…その先にある、見過ごせないリスクとは?
肌がかゆい時って、もう本当に我慢できないものですよね。ついつい手が伸びて、肌をガリガリとかきむしってしまう…そんな経験、きっとありますよね。でも、この一瞬の解放感が、実は肌に大きなダメージを与えていることをご存知でしょうか?
先ほどの調査では、かゆみを感じた際に肌をかきむしってしまう人が79.3%にものぼることがわかりました。「よくかきむしってしまう」と回答した人も34.0%と高く、多くの人がかゆみに対して、無意識のうちにかきむしる習慣を持ってしまっていることがうかがえます。

そして、この「かきむしり」が引き起こす肌トラブルの中で、特に多くの人が悩んでいるのが、見た目にも影響する「色素沈着」なんです。なんと、かきむしり経験者のうち47.3%が「色素沈着(茶色いシミ)ができた」と回答しています。次いで「傷跡が残った」が23.7%と、かきむしりが肌に消えにくい跡を残す原因になっていることが明らかになりました。

「まさか、かきむしった跡がシミになるなんて…」と驚いた人もいるかもしれませんね。でも、これは実際に多くの人が経験している、見過ごせない現実なんです。
なぜ冬の肌はかゆくなるの?「乾燥性湿疹」と「色素沈着」のメカニズムを理解しよう
そもそも、なぜ冬になると肌がかゆくなりやすいのでしょうか?そして、かきむしり続けると「色素沈着」というやっかいな問題が起こるのはなぜでしょう?ここでは、肌トラブルの原因となる用語を簡単に解説しますね。肌のメカニズムを知ることで、効果的なケアに繋がるはずです。
乾燥性湿疹(皮脂欠乏性湿疹)って何?
冬の乾燥かゆみの代表的な原因が「乾燥性湿疹」です。これは、皮膚の表面が乾燥しすぎて、肌本来が持っているバリア機能が低下してしまうことで、炎症やかゆみが生じる皮膚の病気なんです。冬場に多く発症し、特に高齢の方やもともと乾燥肌の人がなりやすい傾向があります。もし放置してしまうと、かゆみが慢性化したり、かきむしりによって色素沈着や皮膚が厚くなる「肥厚」という状態になってしまうこともあるんですよ。早めのケアが大切ですね。
炎症後色素沈着(PIH)って?
「炎症後色素沈着」は、皮膚に炎症が起きた後に、肌の内部でメラニンという色素が過剰に作られてしまい、茶色や黒っぽいシミとして残ってしまう状態のことです。かきむしりによる皮膚へのダメージや、湿疹の炎症が主な原因となります。残念ながら、一度できてしまうと、自然に薄くなるまでに数ヶ月から年単位の長い時間がかかることもあり、とても厄介な肌トラブルの一つなんです。
肌のバリア機能を守る「セラミド」って?
私たちの肌の最も外側にある「角質層」には、「セラミド」という成分が豊富に存在しています。このセラミドは、角質細胞と細胞の間を埋める接着剤のような役割をしていて、肌のバリア機能を保ち、水分をしっかり閉じ込めておくために、とっても大切な保湿成分なんです。しかし、加齢や乾燥、間違ったスキンケアなどによって、このセラミドは減少してしまいます。だからこそ、セラミドが配合された保湿剤で外から補ってあげることが、肌のバリア機能を守り、乾燥かゆみを防ぐために有効だとされているんですよ。
医師からのアドバイス:冬の乾燥かゆみ、どうすればいい?専門家の声を聞いてみよう
皮膚科医として15年以上の臨床経験を持つ髙桑康太医師は、冬の乾燥かゆみについて次のように警告しています。「冬の乾燥によるかゆみは放置すると慢性化しやすく、かきむしりによる色素沈着は一度できると改善に時間がかかります。まずは適切な保湿ケアで予防し、症状が続く場合は早めに皮膚科を受診することをお勧めします。」
冬場の乾燥かゆみは、単に空気が乾燥しているだけでなく、暖房の使用や熱すぎるお風呂への入浴など、私たちの日常生活の習慣も大きく影響しています。肌のバリア機能を担うセラミドなどの保湿成分は、加齢とともに減少していく傾向がありますし、さらに冬の乾燥が加わることで、バリア機能が低下しやすくなってしまうんです。
かゆみを感じた際についかきむしってしまうと、皮膚のバリア機能がさらに破壊されてしまい、炎症が悪化するという負の悪循環に陥ってしまいます。この炎症がメラニンを作る細胞を刺激し、前述の「炎症後色素沈着」として茶色いシミが残ることがあるんですよ。特に日本人を含むアジア人は、色素沈着を起こしやすい傾向があるため、より一層の注意が必要だと考えられています。
日本皮膚科学会のガイドラインでも、乾燥性湿疹の治療において保湿剤の使用が第一選択として強く推奨されています。特に、入浴後5分以内の保湿が効果的だとされており、ヘパリン類似物質やセラミドが配合された保湿剤を全身にたっぷり塗布することが重要だそうです。
もし、かゆみが非常に強い場合は、市販薬だけでは対処しきれないこともあります。そんな時は、皮膚科で処方される保湿剤や抗炎症外用薬を併用することで、より効果的にかゆみをコントロールできるでしょう。もし、すでに色素沈着ができてしまっていても、適切な治療を受けることで改善が期待できますので、決して諦めずに皮膚科を受診してみてくださいね。
正しい保湿、知ってますか?多くの人が知らないスキンケアの基本
乾燥対策の基本中の基本である「保湿」。毎日当たり前のようにやっている人も多いかもしれませんが、実は「正しい保湿方法」を知っている人は意外と少ないんです。調査結果では、正しい保湿方法を「よく知っている」「ある程度知っている」と回答した人は合わせてわずか31.0%にとどまりました。一方で、「あまり知らない」「まったく知らない」を合わせると69.0%にも達し、多くの人が保湿について十分に理解していない現状が浮き彫りになっています。

せっかく毎日保湿ケアをするなら、効果的な方法で実践したいですよね。ここでは、乾燥かゆみを防ぐための保湿のポイントと、かきむしりを防ぐための生活習慣をご紹介します。
乾燥かゆみを防ぐ保湿のポイント
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入浴後5分以内に保湿剤を塗布する:お風呂上がりは、肌の表面から水分がどんどん蒸発して乾燥しやすい「ゴールデンタイム」です。体を拭いたらすぐに、まだ肌がしっとりしているうちに保湿剤を塗りましょう。
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ヘパリン類似物質やセラミド配合の保湿剤を選ぶ:肌のバリア機能をサポートし、水分を保持する効果が高い成分が配合された保湿剤を選ぶのがおすすめです。ご自身の肌質に合うものを見つけてみてくださいね。
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1日2回以上、乾燥が気になる部位には重ね塗りする:特に乾燥しやすい脛や腕、背中などは、朝晩のケアだけでなく、日中も乾燥が気になったらこまめに保湿剤を塗ってあげてください。たっぷりの量を使うことが大切です。
かきむしりを防ぐ生活習慣も大切!
保湿ケアだけでなく、日々の生活習慣を見直すことも、かきむしりを防ぎ、肌トラブルを悪化させないためにはとても重要です。
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熱いお風呂は避け、ぬるめのお湯(38〜40℃)で入浴する:熱すぎるお湯は、肌に必要な皮脂や保湿成分を洗い流してしまい、乾燥をさらに悪化させてしまいます。ぬるめのお湯にゆっくり浸かるのがおすすめです。
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ゴシゴシ洗いをせず、泡で優しく洗う:体を洗う際も、ナイロンタオルなどでゴシゴシと強くこするのはNGです。たっぷりの泡を立てて、手で優しくなでるように洗いましょう。
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爪を短く切り、かいてしまっても傷つきにくくする:どんなに気を付けていても、無意識のうちにかいてしまうことはあります。そんな時でも肌へのダメージを最小限に抑えるために、日頃から爪を短く整えておくことが大切です。
セルフケアでダメなら皮膚科へ!専門家と一緒に肌トラブルを解決しよう
「自分で頑張って保湿ケアをしているけど、なかなか良くならない…」「かゆみがひどくて夜も眠れない日が続いている…」そんな時は、一人で抱え込まずに皮膚科を受診することを真剣に検討しましょう。
今回の調査では、乾燥によるかゆみや肌荒れで皮膚科を受診したことがある人は24.3%にとどまり、なんと61.7%もの人がセルフケアや放置で対処していることがわかりました。

もちろん、軽度の乾燥やかゆみであれば、市販の保湿剤やかゆみ止めで対応できることもあります。しかし、症状が長引いたり、悪化したりする前に、専門家である皮膚科医に相談することが、肌トラブルを早く、そして確実に解決するための最も賢い近道なんです。
セルフケアと皮膚科での治療、どう違う?
皮膚科での治療は、セルフケアでは得られない多くのメリットがあります。一般的な目安として、以下のような違いが挙げられます。
| 比較項目 | セルフケア(市販保湿剤) | 皮膚科での治療 |
|---|---|---|
| 効果の実感時期 | 1〜2週間 | 数日〜1週間 |
| 費用目安 | 1,000〜3,000円/月 | 1,000〜2,000円/回(保険適用3割負担) |
| かゆみ抑制効果 | 軽度〜中程度 | 中程度〜重度に対応 |
| 色素沈着への対応 | 予防のみ | 治療・改善が可能 |
| 処方薬の種類 | 保湿剤のみ | 保湿剤+外用薬+内服薬 |
| 専門家のアドバイス | なし | あり |
皮膚科では、あなたの肌の状態や症状を正確に診断し、それに合わせて、より効果的なお薬を処方してもらえます。保湿剤はもちろん、炎症をしっかりと抑えるためのステロイド外用薬や、かゆみを和らげるための抗ヒスタミン内服薬など、セルフケアでは手に入らない専門的な治療を受けられるのが大きなメリットです。また、もしすでに色素沈着ができてしまっていても、皮膚科なら改善に向けた専門的な治療やアドバイスが期待できます。
こんな時は皮膚科を受診する目安ですよ!我慢は禁物です
以下のような症状がある場合は、我慢せずに早めに皮膚科のドアを叩いてみてくださいね。
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市販の保湿剤を2週間以上使っているのに、かゆみが一向に改善しない場合
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かきむしりによる傷跡や、茶色い色素沈着が広範囲にわたって気になっている場合
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夜間にかゆみがひどすぎて、なかなか寝付けない、または眠りが浅くなってしまうほど症状が強い場合
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肌がジュクジュクと湿っていたり、膿が出たりしている場合(細菌感染の可能性もあります)
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かゆみの範囲がどんどん広がっている、または症状が明らかに悪化している場合
これらのサインを見逃さず、早めに専門家である皮膚科医に相談することで、症状の悪化を防ぎ、つらいかゆみから解放されることができるでしょう。
よくある疑問を解決!Q&Aコーナーでスッキリしよう
Q1. 冬に肌がかゆくなる原因は何ですか?
A. 主な原因は、空気の乾燥と皮膚のバリア機能低下です。冬は空気中の湿度が低く、皮膚から水分が蒸発しやすくなります。さらに、暖房の使用や熱いお風呂への入浴などによって、皮膚の保湿成分であるセラミドが減少し、肌のバリア機能が低下してしまうんです。バリア機能が低下すると、外部からの刺激に敏感になり、かゆみを感じやすくなります。今回の調査でも82.7%が冬場にかゆみを経験していることからも、非常に多くの方がこの影響を受けていることがわかりますよね。
Q2. かきむしり跡の色素沈着は消えますか?
A. 適切なケアと治療をすれば、改善が期待できますよ。ただし、完全に消えるまでには数ヶ月から年単位の時間がかかることもあります。炎症後色素沈着は、かきむしりによる皮膚の炎症がメラニン生成を促進することで起こります。自然に薄くなることもありますが、皮膚科でビタミンC外用薬やハイドロキノンなどの美白剤、場合によってはレーザー治療などを受けることで、より早く、よりきれいに改善を目指すことができます。諦めずに専門医に相談してみてください。
Q3. 乾燥性湿疹の正しい治し方を教えてください。
A. 乾燥性湿疹の治療は、まず保湿剤でバリア機能を回復させることが第一歩です。日々の保湿ケアを徹底し、肌の潤いを保つことが何よりも大切。もし、かゆみや炎症が強い場合は、皮膚科でステロイド外用薬などを処方してもらい、炎症をしっかりと抑える治療を併用します。今回の調査で正しい保湿方法を知っている人が31.0%にとどまっていたように、まずは正しい保湿ケアを習慣化することが、症状改善へのカギとなりますよ。
Q4. 市販薬と皮膚科の薬、どちらがいいですか?
A. 症状が軽度であれば市販薬で対応できることもありますが、改善しない場合や症状が重い場合は皮膚科受診が強く推奨されます。軽度の乾燥やかゆみには市販の保湿剤やかゆみ止めで対応できるでしょう。しかし、2週間以上症状が続く場合や、かきむしりで肌荒れがひどい場合、夜も眠れないほどかゆい場合は、迷わず皮膚科を受診してください。皮膚科では、症状に合わせた最適な処方薬を選択でき、より効果的で専門的な治療が可能です。自己判断で悪化させないためにも、早めの相談が大切です。
Q5. 乾燥かゆみを予防する効果的な方法は?
A. 乾燥かゆみの予防には、入浴後すぐの保湿と、室内の加湿が最も効果的です。お風呂上がりは皮膚から水分が蒸発しやすいため、タオルで体を優しく拭いたら、すぐに保湿剤を塗布しましょう。また、室内の湿度は50〜60%を目安に加湿器を使用すると、空気の乾燥から肌を守ることができます。かゆみを予防し、かきむしりを防ぐことが、色素沈着などの肌トラブルを回避するための最重要ポイントですよ。
放置しないで!冬の乾燥かゆみを放っておくと、こんなリスクが…
「これくらいなら大丈夫かな?」「いつか治るだろう」と、冬の乾燥かゆみを放置してしまうと、残念ながら症状が悪化したり、新たな肌トラブルを引き起こしたりするリスクがあります。
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かきむしりによる皮膚バリア機能の破壊と炎症の悪化・慢性化:かゆいからといって肌をかき続けると、皮膚のバリア機能がさらに傷つき、炎症が治りにくくなり、慢性的なかゆみに悩まされることになります。
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炎症後色素沈着(茶色いシミ)の発生と長期化:炎症が長引くと、その部分にメラニン色素が沈着しやすくなり、茶色いシミとして残りやすくなります。一度できてしまうと、なかなか消えずに悩みの種となってしまいます。
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皮膚の肥厚化(苔癬化)による見た目と質感の変化:慢性的な炎症やかきむしりによって、皮膚が厚くゴワゴワになったり、硬くなったりすることがあります。見た目も悪くなり、肌の質感も損なわれてしまいます。
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二次感染(細菌感染)のリスク増大:かきむしってできた傷口から、細菌が侵入しやすくなります。感染すると、赤みや腫れ、痛み、膿などが発生し、さらに症状が悪化してしまう可能性があります。
肌は、私たちの体を守る大切なバリアです。小さなかゆみでも、放置せずにきちんとケアしてあげましょうね。早めの対処が、美しい肌を守るための第一歩です。
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