はじめに:病院の予約、もっと楽にならないかな?

もしあなたが体調を崩して病院に行きたい時、まず最初に考えるのは「どうやって予約しようかな?」ということかもしれません。特に初めての病院だったり、急に具合が悪くなったりした時、「何時から電話すればいいんだろう?」「どこの科に行けばいいんだろう?」と迷ってしまうこと、ありますよね。日中は仕事で電話しにくいし、夜中に急に熱が出ても、朝まで待つしかない……。そんな時、「もっと気軽に、いつでも病院の予約ができたらいいのに」と思ったことはありませんか?

名古屋市南部や知多半島北西部で、地域の中核病院として私たち地域の健康を支え続けている「社会医療法人宏潤会 大同病院」が、そんな患者さんの声に応える、とっても画期的な取り組みを始めました。なんと、AI(人工知能)の力を借りて、病院の予約を24時間365日、いつでもどこからでもできるようにするんです!

大同病院がAIと手を取り合う理由

大同病院は、高度な急性期医療から在宅医療まで、本当に幅広い医療サービスを提供している、私たちにとって頼れる存在です。「皆様の信頼と満足」を理念に掲げ、常に患者さんのことを第一に考えている病院なんです。

これまで、病院の初診や再診の予約は、主にコールセンターが対応していました。でも、最近の医療ってすごく専門的になってきていて、病気の症状によって「この科に行くのが一番!」という判断が、とても難しくなってきているんです。例えば、「お腹が痛い」というだけでも、内科なのか、消化器内科なのか、もしかしたら婦人科なのか…と、患者さん自身では判断が難しいケースも少なくありません。

コールセンターの担当者さんも、適切な診療科へ案内するためには、たくさんの知識と経験が必要になります。しかし、人手には限りがあり、また、担当者さんのスキルによって対応に差が出てしまうことも。さらに、コールセンターが開いている時間も限られているので、「夜中に急に体調が悪くなったけど、朝まで待たないと予約できない…」なんてこともあったかもしれません。

こうした状況は、患者さんにとっては「予約しにくい」「待ち時間があるかもしれない」といった不安につながり、病院側にとっても「業務が複雑で大変」「もっと患者さん一人ひとりに寄り添いたいのに」という課題となっていました。そこで大同病院は、患者さんの利便性を高め、同時に病院の業務をもっとスムーズにするために、最新のデジタル技術を使った「医療DX(デジタルトランスフォーメーション)」を進めることを決めたんです。

24時間365日対応!AIエージェント「Agentforce」って何?

今回、大同病院が導入したのは、Salesforceという会社が提供する「Agentforce」という自律型AIエージェントプラットフォームです。このAgentforceが、私たちの病院予約の常識を大きく変えてくれるかもしれません。

「AIが予約を?」と聞くと、ちょっと難しく感じるかもしれませんが、簡単に言うと、まるでベテランのオペレーターさんのように、賢く、しかも疲れ知らずで対応してくれるAIのスタッフさんが、新しく病院に加わるようなイメージです。

これまでのチャットボットは、あらかじめ決められた質問に答えることしかできないものが多かったですよね。でも、このAgentforceは一味違います。患者さんがウェブサイトなどから問い合わせると、AIエージェントがまるで人間と話すように、症状や困っていることを聞いてくれます。そして、大同病院に蓄積された膨大な知識と、各診療科の複雑な予約ルールをしっかり理解した上で、あなたにぴったりの診療科を選んでくれるんです。

例えば、「最近、なんだか胃の調子が悪いんです」と伝えると、AIがさらに詳しく症状を聞いて、「それは消化器内科が良いかもしれませんね」と提案し、そのまま予約まで自動で完了させてくれます。しかも、これが24時間365日、いつでも利用できるんです!

  • 夜間や休日でも、いつでも予約が可能に

    • 急な体調不良でも、時間を気にせずすぐに予約の手続きができます。
  • 適切な診療科へ迷わず案内

    • 「どの科に行けばいいんだろう?」という不安が解消され、受診のミスマッチも減るでしょう。
  • 複雑な予約ルールもAIがしっかり対応

    • 診療科ごとに異なる予約の決まりも、AIが正確に判断してくれます。

これって、私たち患者さんにとっては本当に嬉しい変化ですよね。自分の都合の良い時に、スムーズに予約ができるようになることで、病院に行くことへのハードルがぐっと下がるはずです。

Agentforceについてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。
Agentforce

あなたの情報を一元管理!「Health Cloud」と「Data 360」で何が変わる?

今回の取り組みでは、Agentforceの導入だけでなく、Salesforceが提供する「Health Cloud」という医療業界向けのサービスと、「Data 360」(以前はData Cloudと呼ばれていました)というデータ統合基盤の活用も拡大されます。

「Health Cloud」や「Data 360」と聞くと、また難しく感じるかもしれませんが、これは「あなたの医療に関する大切な情報が、病院の中でバラバラにならず、一つにまとまって管理されるようになる」と考えると分かりやすいかもしれません。

具体的には、電子カルテの情報、今回のAgentforceを通じた予約システムの情報、そしてウェブ問診の結果などが、Data 360という基盤で一つに集約されます。そして、その統合された情報をHealth Cloudを通じて、病院のスタッフさんがいつでも確認できるようになるんです。

これによって、どんな良いことがあるのでしょうか?

  • スタッフがあなたの状況をより深く理解できる

    • 例えば、以前の診察記録や予約履歴、問診票の内容などが一元的に管理されることで、病院のスタッフさんは、あなたがどんな状況で、どんなことに困っているのかを、より包括的に把握できるようになります。これにより、診察の際も「この患者さんは以前こんな症状があったから、ここを詳しく聞こう」といった、きめ細やかな対応が可能になるでしょう。
  • 診察前後のフォローアップで安心感アップ

    • 予約した時だけでなく、診察の前後にもAIが適切なタイミングでメッセージを送ってくれたり、必要な案内をしてくれたりするようになる予定です。例えば、「明日は診察日ですよ」「お薬の飲み方はこちらで確認できます」といった情報が届くことで、通院における不安が解消され、治療をスムーズに続けられるようサポートしてくれるでしょう。

このように、あなたの情報がきちんと整理され、必要な時に必要な人に伝わるようになることで、私たちはもっと安心して、質の高い医療サービスを受けられるようになるんです。

Salesforce Health Cloudについてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。
Health Cloud

Salesforce Data 360についてもっと知りたい方はこちらをご覧ください。
Data 360

AI導入で、私たちはもっと「人」と向き合える

今回のAI導入は、単に予約が便利になるだけでなく、大同病院が目指す「未来の医療現場のあり方」を象徴するものです。

AIが複雑な予約業務や事務作業を代行してくれることで、病院のスタッフさんは、これまで事務作業に費やしていた時間を、もっと大切な「患者さんとの対話」や「ケア」に使えるようになります。これは、医療の本質である「人対人」のコミュニケーションを深めることにつながります。

社会医療法人宏潤会の理事長である宇野 雄祐 氏も、次のように語っています。

「AI技術が進化し続ける時代においても、患者さんの不安を汲み取り、共感し、倫理的な判断を下すといった医療従事者の本質的な役割は変わりません。むしろ、デジタル技術の発展によって、その価値はいっそう際立つはずです。当院は、AgentforceをはじめとするSalesforceのテクノロジーを導入することで、煩雑な事務作業や調整業務をAIに任せ、当院のスタッフが『人間だからこそ担える役割』に全力を注げる環境を作りたいと考えています。今回の取り組みは、単なる予約システムの自動化にとどまらず、未来の医療現場のあり方を定義する重要なステップです。医療DXを通じて、患者さん一人ひとりに寄り添った、温かく質の高い医療を提供し続けることで、地域の皆様の信頼に応えてまいります。」

この言葉からも、大同病院がAIを導入する真の目的は、単なる効率化ではなく、「患者さんへのより温かく質の高い医療」にあることが伝わってきますよね。AIはあくまでサポート役として、医療従事者が「人にしかできないこと」に集中できる環境を整えてくれるのです。

株式会社セールスフォース・ジャパンの執行役員 保険・医療営業本部 本部長、圷耕平氏も、「医療現場における人材不足や業務の複雑化が課題となる中、Agentforceは24時間365日稼働するデジタル労働力として患者さんと医療機関の双方に新たな価値をもたらします」と、今回の取り組みへの期待を述べています。

未来の医療は、もっと身近で安心できるものに

今回のAgentforce導入は、大同病院の医療DXの第一歩に過ぎません。今後は、さらに多くの医療情報システムデータを統合し、人事や事務部門の機能も拡張していく計画だそうです。これにより、すべての職員が事務作業から解放され、医療の本質である「人対人」のコミュニケーションやケアに集中できる環境を実現し、地域医療の質をさらに高めていくことを目指しています。

電子カルテや既存システムでは難しかった新しい機能や、最新のAI技術を活用したサービスが、Salesforceプラットフォーム上でどんどん開発・実装されていくことでしょう。これにより、変化の激しい医療環境にも迅速に対応できる体制が整い、私たち患者さんも、常に最先端で質の高い医療サービスを受けられるようになるはずです。

「病気で困っている」という状況は、それだけでも心細いものです。だからこそ、病院がもっと身近で、もっと安心して利用できる場所になってくれることは、私たちにとって大きな喜びですよね。大同病院のこの新しい挑戦が、未来の医療の姿をきっと明るく照らしてくれることでしょう。24時間365日、いつでもスマートに予約できる未来、そして医療従事者が私たち患者さん一人ひとりに、より深く寄り添ってくれる未来が、もうすぐそこまで来ています。

大同病院について

大同病院は、1939年の開設以来、名古屋市南部を中心とした地域医療の中核を担う社会医療法人です。高度急性期医療、救急医療、がん診療などに強みを持ち、「皆様の信頼と満足」を使命としています。地域包括ケアシステムの構築や、医療DXの推進にも積極的に取り組み、未来へのモデルとなる予防・医療・介護ネットワークの創造を目指しています。

詳細は大同病院のウェブサイトをご覧ください。

Salesforceについて

Salesforceは、あらゆる規模の企業がエージェンティック エンタープライズへと変革することを支援します。人とAIエージェント、アプリケーション、データを信頼性の高い単一のプラットフォームへ統合することで、これまでにない成長とイノベーションを実現します。

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