病気や健康への不安を抱えるあなたへ
もしあなたが、ご自身の健康状態に不安を感じていたり、将来の病気のリスクについて悩んでいたりするなら、ぜひこの新しい取り組みについて知ってほしいと思います。
「もっと健康になりたいけれど、何から始めたらいいかわからない」「自分に合った健康法が知りたい」──そんな風に感じている方は、きっと少なくないでしょう。そんな皆さんの悩みに寄り添い、一人ひとりに最適なサポートを提供してくれる、心強いサービスが宮崎県延岡市で始まりました。
延岡市で始まる新しい健康サポート「のべおか健康サポート」とは?
2026年2月27日、宮崎県延岡市で、市民の皆さんの健康を強力にサポートする新しいシステム「のべおか健康サポート」がスタートしました。これは、株式会社電通総研、TOPPAN株式会社、株式会社医針盤という3つの企業が協力して作り上げた、画期的な健康リスク分析通知サービスです。
このシステムでは、あなたのPHR(Personal Health Record:個人が自身の健康に関する情報を記録・管理する仕組み)データと、都市のさまざまなデータを連携させる基盤が活用されています。そして、AI(人工知能)がそのデータを分析し、あなた一人ひとりの健康状態にぴったりのアドバイスを届けてくれるんですよ。
なぜ、このシステムが延岡市で必要とされたの?
延岡市では、人口減少や高齢化が深刻な課題となっています。1980年のピーク時と比べて人口が約4万人減少し、2023年には高齢化率が35%を超えるなど、社会的な変化が進んでいます。それに伴い、医療や介護を担う人材が不足したり、地域コミュニティが希薄になったり、地域経済が縮小したりといった問題が顕在化しています。
市民の皆さんからも、「医療・福祉サービスが足りない」「地域で活動する場所が少ない」といった声が寄せられています。
このような状況の中、延岡市は「市民の行動変容を促す新時代ヘルスケア推進事業」として、デジタル技術やアプリを活用した新しい仕組みづくりに取り組んでいます。この事業の目的は、市民の皆さんの健康寿命を延ばし、地域コミュニティを再生すること、そして「住み続けたいまちづくり」を実現することです。
「のべおか健康サポート」は、この大きな目標を達成するための重要な一歩として開発されました。
「のべおか健康サポート」のすごいところ!3つの特長
このシステムが、あなたの健康づくりにどのように役立つのか、その主な特長を3つご紹介しましょう。
1. あなただけの「個別最適型勧奨」を実現
「のべおか健康サポート」の最大の魅力は、一人ひとりの健康状態に合わせた、まさに「あなただけ」のアドバイスがもらえることです。

このシステムでは、医針盤が提供するPHRアプリ「ウィズウェルネス」を使って、あなたの健康データや生活習慣に関する情報が集められます。例えば、健診結果や日々の活動記録などですね。そして、集まったデータをAIが詳しく分析します。このAIは、国立研究開発法人国立循環器病研究センターが開発した「健康リスク分析AI」で、MCI(軽度認知障害)、糖尿病、高血圧、脂質異常症、要介護の5つの疾患について、現在または将来的なリスクを分析できるんです。
これまでの健康情報サービスでは、みんなに同じ情報が届けられることが多かったかもしれません。しかし、「のべおか健康サポート」では、AIがあなたの健康状態を正確に把握し、「今のあなたに一番必要な健康行動はこれですよ」と具体的なアドバイスを提案してくれます。これにより、無駄なく、効率的に健康づくりを進めることができるでしょう。
PHRアプリ「ウィズウェルネス」について、詳しくはこちらをご覧ください。
https://www.withwellness.com/pr/
2. データ連携基盤「CIVILIOS」を活用した安全・スムーズな情報循環
「たくさんの健康データが集まるのは便利だけど、個人情報がきちんと守られるか心配…」そう思う方もいるかもしれませんね。でも安心してください。「のべおか健康サポート」は、電通総研が提供し延岡市が整備したデータ連携基盤「CIVILIOS(シビリオス)」を活用しています。
この「CIVILIOS」は、さまざまなデータを安全かつスムーズに連携させるための基盤です。PHRアプリ「ウィズウェルネス」から得られた健康データは、この基盤を通じてAI分析環境へと送られ、分析結果は再びアプリへとフィードバックされます。この一連の流れが自動化されているため、自治体の皆さんの負担を増やすことなく、継続的にサービスを運用できるのが大きなメリットです。
データ連携基盤「CIVILIOS」について、詳しくはこちらをご覧ください。
https://smart-society.dentsusoken.com/solution/CIVILIOS
3. 健康行動促進と地域活性化を同時に実現するインセンティブ設計
「健康に良いことをすると、何か良いことがあるの?」そう思われた方、正解です!「のべおか健康サポート」では、健康行動を達成すると、延岡市のデジタル地域通貨「のべおかCOIN」が付与される仕組みに対応しています。
例えば、ウォーキングを頑張ったり、健康イベントに参加したりすることで、ポイントが貯まり、それが「のべおかCOIN」として地域のさまざまなお店で使えるようになるんです。これは、皆さんが楽しみながら健康行動を続けられるきっかけになるだけでなく、地域での消費を促し、延岡市の経済を活性化させることにもつながります。
健康になることが、自分だけでなく地域にも良い影響を与えるなんて、素敵な仕組みだと思いませんか?
地域通貨「のべおかCOIN」について、詳しくはこちらをご覧ください。
https://nobeco.jp/
このシステムを支える各社の専門技術
この画期的な「のべおか健康サポート」は、3つの企業の専門知識と技術が結集して実現しました。それぞれの会社が、どのような役割を担っているのか見ていきましょう。
電通総研:全体のとりまとめとデータ連携基盤の活用
電通総研は、この事業全体のプロジェクトを統括し、延岡市のデータ連携基盤「CIVILIOS」を活用したデータフローの設計を担当しています。PHRアプリとのID連携やAPI連携機能の構築、そしてアプリ側での通知や「のべおかCOIN」との連携機能も開発しました。電通総研は、これまでも延岡市のスマートシティ実現やDX推進を支援しており、その実績とノウハウがこのシステムの基盤となっています。
TOPPAN:AIによる健康リスク分析とアドバイス作成
TOPPANは、健康診断データやアンケートデータに基づくAI分析環境の開発を担当しました。特に重要なのが、国立循環器病研究センターの知見を基にした勧奨ロジックの設計と、それに伴うアドバイスメッセージの監修です。皆さんに届く「あなただけのアドバイス」は、TOPPANの専門知識とAI技術によって生み出されているんですね。
医針盤:PHRアプリと市民との接点
医針盤は、市民の皆さんが直接利用するPHRアプリ「ウィズウェルネス」の提供と運用を担っています。健康状態の判定や、AI分析結果に基づいたアドバイス文の自動生成ロジックの構築、そして分析結果をデータ連携基盤と接続するフォーマットの整備も行っています。医針盤は、PHR活用を中心に医療・ヘルスケア支援システムの開発・運用を行っており、市民の皆さんの健康づくりを最前線でサポートしています。
これからの展望:もっと健康で暮らしやすい社会へ
電通総研、TOPPAN、医針盤の3社は、この「のべおか健康サポート」を通じて、自治体におけるPHR活用の新しいモデルを確立することを目指しています。市民一人ひとりの生活習慣改善を後押しし、同時に、行政がより効率的に健康支援策を実施できる社会の実現を目指しているのです。
延岡市で得られた貴重な知見は、今後、他の自治体における健康増進施策の高度化や、持続可能な地域づくりにも生かされていくことでしょう。病気で困っている方々が、もっと自分らしく、健康でいきいきと暮らせる未来が、きっとすぐそこまで来ています。
関連情報
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PHRアプリ「ウィズウェルネス」
https://www.withwellness.com/pr/ -
地域通貨「のべおかCOIN」
https://nobeco.jp/ -
都市OSソリューション 「CIVILIOS」
https://smart-society.dentsusoken.com/solution/CIVILIOS -
延岡市 SDGs未来都市計画
https://sdgs.city.nobeoka.miyazaki.jp/nobeoka/img/nobeokasdgs_keikaku.pdf
