花粉症の症状は多様!あなたの「困った」はみんなも感じてる
花粉症と聞くと、まず思い浮かぶのは「鼻水」「鼻づまり」「くしゃみ」といった鼻の症状や、「目のかゆみ・充血」かもしれません。今回の調査でも、花粉症に悩む人の半数以上がこれらの代表的な症状に苦しんでいることが分かりました。
しかし、花粉症の症状はそれだけではありません。「のどの違和感」や「頭がぼーっとする」といった症状に加え、意外にも多くの人が「集中力の低下」「肌荒れ」「眠気」といった症状に悩まされていることが明らかになりました。

性別・年代で異なる「隠れた」症状
特に注目すべきは、これらの「隠れた」症状が性別や年代によって異なる傾向がある点です。
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集中力の低下:女性よりも男性に多く、特に20代・30代の若年男性で顕著です。仕事や学業に集中できないのは、本当に困りますよね。
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肌荒れ:女性に多く、特に30代・40代の女性が悩んでいます。花粉の季節は肌が敏感になりがちで、メイクのノリが悪くなったり、かゆみを感じたりと、気分が沈んでしまうこともあるでしょう。
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眠気:こちらも女性に多く、特に30代女性で最も高い割合を示しています。薬の影響だけでなく、症状そのものが睡眠の質を低下させ、日中の眠気につながることもあるかもしれません。

あなたの「困った」も、決して一人だけのものではありません。多くの人が同じような悩みを抱えていることが、この調査から分かります。
主流対策から一歩進んだ賢い選択肢「漢方薬」
花粉症対策として最も多くの人が行っているのは「マスクの着用」(58.3%)と「目薬・点鼻薬の使用」(42.7%)でした。手軽に取り入れられるこれらの対策は、もはや花粉症シーズンの必需品と言えるでしょう。
市販の西洋薬や医療機関で処方された西洋薬を服用している人も約2割と多く、やはり薬に頼る方が多いようです。

30代女性が注目する「漢方薬」の魅力
一方で、「市販の漢方薬を服用する」と回答した人は全体の11.7%でしたが、その内訳を見ると、なんと30代女性が28.6%と突出して高い割合を占めていました。

これは前述の「眠気」の症状に悩む人が30代女性に多かったことと関連しているのかもしれません。西洋薬の中には眠気を引き起こす成分が含まれているものもあり、仕事や育児で忙しい30代女性にとっては、眠くなりにくい漢方薬が魅力的な選択肢となっている可能性があります。
~漢方ワンポイントアドバイス~
花粉症や鼻づまりに用いられる漢方薬には、眠くなる成分が含まれていないものが多いです。例えば、「小青竜湯(しょうせいりゅうとう)」や「辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)」などは、仕事や学業、運転などで眠くなりたくない方にも適しています。
約6割が実践!花粉症対策の「使い分け」術
今回の調査で特に注目すべきは、花粉症に悩む人の約60%が、対策を「使い分けている」と回答したことです。具体的には、病状の強さによって使い分ける人が27.0%と最も多く、次いでシーンによって使い分ける人が21.3%、花粉の飛散前後など時期によって使い分ける人が11.0%となりました。

リアルな声に学ぶ「使い分け」のヒント
実際に花粉症に悩む30代~40代の女性への定性調査では、以下のようなリアルな声が聞かれました。
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「自分の体感や、ニュースで花粉が飛び始める時期を見ながらではあるが、おおよそ1月下旬~2月頭と、2月上旬~3月で対策を使い分けている」(37歳女性)
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「私は夜の方が症状が出やすく、本格化すると夜眠れなくなってしまうほど悪化するため、くしゃみなど明らかに症状が出始めてきたなという初期段階と、ピーク時で対策を変えている。」(45歳女性)
さらに、同じ人でも状況によって花粉症の症状に変化があらわれることも。
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「最初の頃は鼻水が滝のように流れていたが、ある日突然出ていた鼻水がのどの奥に流れる感じがあり、後鼻漏のような症状が出てきた」(32歳女性)
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「ネットで、同じ花粉症とか風邪でも、タイプによって対策を変えることが大切であることを知った。両方花粉症の症状だが、鼻詰まりで息が苦しくて夜眠れないときと、昼間鼻が詰まるときで異なる対策を行っている。症状の強さや自分のタイプに合わせて使い分けている」(40歳女性)
これらの声から、花粉症対策は「一律」ではなく、「自分に合った方法」を「状況に応じて」変えていくことが非常に重要だということが分かります。症状の変化や体質に合わせて柔軟に対応することが、快適な花粉シーズンを過ごすカギとなるでしょう。
~漢方ワンポイントアドバイス~
漢方薬も、症状や体質にあわせて使い分けを行うことが大切です。以下の花粉症セルフチェックで、あなたの症状が何タイプか確認してみましょう。

知って得する!あなたの「薬活用術」
薬の服用方法や選び方にも、個人のライフスタイルが反映されることが明らかになりました。定性調査の結果から、いくつかの興味深い「薬活用術」が見えてきました。
1. 薬は持ち歩き派と家に置く派に分かれる傾向
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「花粉症に限らず薬を割と持ち歩く。症状が出てきたら飲めるように、1回分は持ち歩いている」(37歳女性)
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「持ち歩くとなくしたり飲んだか忘れてしまうため、薬はキッチンに置くようにしている」(42歳女性)
あなたはどちらのタイプですか?自分の性格や生活習慣に合わせて、薬の管理方法を工夫するのも大切なことですね。
2. 顆粒タイプが苦手なら、錠剤タイプも試してみて
- 「花粉症を自覚したのは中学生ごろから。粉(顆粒タイプ)の漢方薬が苦手で、親に勧められても拒否したり飲んだふりをしたりしていた。大人になって、かかりつけ医に漢方薬の粉(顆粒タイプ)が飲めないと話したら、錠剤もあるよと言われて知った。それ以来錠剤を出してもらうようにしている」(37歳女性)
顆粒タイプの漢方薬が苦手で、服用をためらっていた方もいるかもしれません。しかし、今は様々な剤形の漢方薬があります。無理なく続けられる剤形を選ぶことで、治療効果もきっと高まるでしょう。
~漢方ワンポイントアドバイス~
ドラッグストアなどで販売されている漢方薬も、顆粒だけでなく錠剤もあり、また同じ錠剤でも、瓶に入っているものやパウチタイプになっているものなど、包装形態が異なります。薬剤師や登録販売者に相談しながら、自分に合うものを探してみてくださいね。
タイプ別で選ぶ!おすすめ漢方薬ガイド
ここからは、あなたの花粉症タイプに合わせたおすすめの漢方薬をご紹介します。ぜひ、上記のセルフチェックであなたのタイプを確認してから読んでみてください。
<花粉症になりはじめに多いサラサラ透明の寒証タイプ>

小青竜湯(しょうせいりゅうとう)
「小青竜湯」は、体内の余分な「水(すい)」によって冷えた部分を温め、水分代謝を促す作用があります。水のようなサラサラとした鼻水、くしゃみなどの鼻症状を抑えるのに役立ちます。かぜやアレルギー性鼻炎、気管支炎、気管支喘息の治療にも使われることがあり、花粉症の初期症状で、水っぽい鼻水や痰、くしゃみ、鼻づまり、咳などがある方におすすめです。
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小青竜湯エキス顆粒Aクラシエ
- 希望小売価格:2,178円(税込)/約3日分
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「クラシエ」漢方小青竜湯エキスEX錠
- 希望小売価格:2,750円(税込)/6日分
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第2類医薬品
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効能:体力中等度又はやや虚弱で、うすい水様のたんを伴うせきや鼻水が出るものの次の諸症:気管支炎、気管支ぜんそく、鼻炎、アレルギー性鼻炎、むくみ、感冒、花粉症
<鼻づまりが強い寒証タイプ>

葛根湯加川芎辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)
「葛根湯加川芎辛夷」は、体を温めることで知られる「葛根湯」をベースに、「川芎(せんきゅう)」と「辛夷(しんい)」という生薬が配合された処方です。冷えによって滞ってしまった「水(すい)」の発散を促し、つらい鼻づまりの症状を改善します。鼻づまりがひどい方、蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎の症状がある方に用いられます。
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「クラシエ」漢方葛根湯加川芎辛夷エキス錠
- 希望小売価格:2,075円(税込)/8日分
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第2類医薬品
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効能:比較的体力があるものの次の諸症:鼻づまり、蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎
<ネバネバ黄色の熱証タイプ>

荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)
「荊芥連翹湯」は、体内の余分な熱を冷まし、排出する働きがあります。同時に「気(き)」の巡りを良くすることで、鼻の通りを改善し、蓄膿症(副鼻腔炎)や慢性鼻炎の症状を和らげます。首から上の炎症に効果が期待できる処方なので、鼻づまりや濃い鼻水が出るだけでなく、慢性扁桃炎やニキビなどにも用いられることがあります。
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荊芥連翹湯エキス錠Fクラシエ
- 希望小売価格:2,288円(税込)/8日分
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第2類医薬品
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効能:体力中等度以上で、皮膚の色が浅黒く、ときに手足の裏に脂汗をかきやすく腹壁が緊張しているものの次の諸症:蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび
<匂いが分からない熱証タイプ>

辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)
「辛夷清肺湯」は、体内にこもった熱を発散させ、鼻の炎症を鎮めることで、鼻通りを良くします。患部で発生する膿を抑える働きもあり、鼻づまり、慢性鼻炎や蓄膿症(副鼻腔炎)を改善します。また、呼吸器を潤す作用もあるため、鼻の乾燥感が強い方にも向いています。特に、鼻づまりが非常に強い方の症状に効果を発揮するとされています。
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辛夷清肺湯エキス顆粒「クラシエ」
- 希望小売価格:2,420円(税込)/8日分
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第2類医薬品
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効能:体力中等度以上で、濃い鼻汁が出て、ときに熱感を伴うものの次の諸症:鼻づまり、慢性鼻炎、蓄膿症(副鼻腔炎)
おわりに
花粉症の症状は一人ひとり異なり、同じ人でも時期や状況によって変化することが分かりました。だからこそ、画一的な対策ではなく、自分の症状やライフスタイルに合わせた「使い分け」が非常に大切です。
2026年の花粉シーズンを乗り切るために、まずはご自身の症状をしっかり観察し、この記事で紹介した情報や漢方薬のヒントを参考に、あなたにぴったりの対策を見つけてみてください。迷ったときや症状が改善しない場合は、薬剤師や登録販売者、または医師に相談して、専門家のアドバイスを求めることをおすすめします。
(※1)出典:日本気象協会「2026年春の花粉飛散予測(第3報)」1月15日発表 https://tenki.jp/pollen/expectation/
