冬のマスク肌荒れ、もしかしてあなたも?約5割が肌トラブルを経験する実態
インフルエンザの流行でマスクが手放せないこの季節、実は多くの人がマスクによる肌トラブルに悩んでいるんです。医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニックが実施した調査では、冬季にマスクを週3日以上着用する20〜50代の男女300名のうち、約半数にあたる48.7%が「頻繁に」または「時々」マスク着用による肌トラブルを経験していることが分かりました。

空気の乾燥とマスクの刺激が重なる冬は、肌にとって特に過酷な時期。あなたの肌も、もしかしたらSOSを出しているかもしれません。
マスク肌荒れの主な原因は「摩擦」「蒸れ」「乾燥」
なぜマスクをすると肌が荒れてしまうのでしょうか?調査結果によると、肌トラブルの原因として最も多く挙げられたのが「マスクと肌の摩擦」で81.3%でした。次いで「マスク内の蒸れ」が67.7%、「マスク内外の温度差による乾燥」が54.3%と続きます。

これらの複合的な要因が、マスク肌荒れを引き起こす主な原因と考えられています。
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摩擦: マスクが肌に触れてこすれることで、皮膚のバリア機能が低下し、外部からの刺激に敏感になります。
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蒸れ: マスクの中は呼気によって高温多湿になり、雑菌が繁殖しやすい環境になります。これがニキビなどの原因に繋がります。
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乾燥: マスクを外したときに、マスク内の水分が蒸発する際に肌の水分も一緒に奪われ、乾燥が進んでしまいます。
マスク肌荒れってどんな症状?
気になる肌症状のトップは「ニキビ・吹き出物」で37.3%。マスク内の蒸れでアクネ菌が増殖しやすいのが原因と考えられます。その他、「乾燥・カサつき」(26.7%)や「かゆみ」(18.0%)、「赤み・炎症」(12.7%)といった症状も多く見られました。

対策してる人はたったの2割!皮膚科受診も3割未満
これだけ多くの人が肌トラブルに悩んでいるにもかかわらず、適切な対策を実践している人はわずか23.7%にとどまっています。約45%の人が「特に対策していない」か「対策方法がわからない」と回答しました。

さらに、肌荒れが長引いた場合に「皮膚科を受診する」と答えた人は27.3%と、3割にも満たないことが判明しました。多くの方が市販薬やセルフケアで対処しているようです。

しかし、症状が長引いたり悪化したりする前に、専門家のアドバイスを受けることが大切です。
あなたに合うのはどのマスク?素材別比較
マスクの素材選びも、肌荒れ対策の重要なポイントです。それぞれのマスクの特徴を知って、上手に使い分けましょう。
| 比較項目 | 不織布マスク | 布マスク | シルクマスク |
|---|---|---|---|
| 通気性 | △ やや低い | ○ 良好 | ◎ 非常に良好 |
| 肌への摩擦 | △ やや大きい | ○ 中程度 | ◎ 非常に少ない |
| 蒸れやすさ | △ 蒸れやすい | ○ やや蒸れる | ◎ 蒸れにくい |
| 飛沫防止効果 | ◎ 高い | ○ 中程度 | △ やや低い |
| 価格帯 | 安価(使い捨て) | 中程度(洗濯可) | 高価(洗濯可) |
| 推奨シーン | 医療機関・混雑時 | 日常使い | 肌荒れ時・就寝時 |
※上記は一般的な目安であり、個人差があります。
感染予防効果を重視する場面では不織布マスク、肌への優しさを優先したい場面ではシルクマスクや布マスクを選ぶなど、状況に合わせて使い分けるのがおすすめです。
皮膚科医が教える!マスク肌荒れを防ぐ3つのポイントと正しいケア
アイシークリニックの髙桑康太医師は、15年以上の臨床経験から、冬季のマスク肌荒れは適切な予防と早期対処で十分に防げると話します。

マスク肌荒れを防ぐ3つのポイント
- 肌に優しい素材のマスクを選ぶ
摩擦が少ないシルクやコットン素材のマスクは、肌が敏感な方におすすめです。 - 1〜2時間ごとにマスクを外して換気する時間を設ける
休憩時間などを利用してマスクを外し、肌を休ませることで、蒸れを防ぎ、肌の負担を軽減できます。 - 朝晩の保湿ケアを徹底し、セラミド配合製品を使用する
マスク着用で低下しがちな皮膚のバリア機能を強化するため、セラミドやヒアルロン酸配合の保湿剤でしっかり保湿しましょう。
症状が長引くときは皮膚科へ!受診の目安
自己判断でのケアを続けても症状が改善しない場合は、迷わず皮膚科を受診しましょう。
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症状が2週間以上続く場合
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赤みや腫れ、痛みが強い場合
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市販薬を使用しても改善しない場合
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症状が広がっている、または悪化している場合
髙桑医師は、「マスク肌荒れで来院される患者様の多くは、早期対処により短期間で改善しています」とアドバイスしています。
よくある質問Q&A
マスク肌荒れに関する、よくある疑問をまとめてみました。
Q1. マスク肌荒れとニキビの違いは何ですか?
A. マスク肌荒れは、マスク着用によって起こる肌トラブル全体の総称で、ニキビはその症状の一つです。調査では約3人に1人がニキビ・吹き出物を最も気になる症状として挙げていますが、これはマスク内の蒸れによる雑菌繁殖が主な原因です。乾燥や赤み、かゆみなどもマスク肌荒れに含まれますので、症状に合わせたケアが大切です。
Q2. 不織布マスクと布マスク、どちらが肌に優しいですか?
A. 肌への優しさという点では、布マスク、特にシルク素材のものが優れています。しかし、感染予防効果も考慮する必要があります。医療機関や人混みでは飛沫防止効果の高い不織布マスク、日常生活では布マスク、肌荒れがひどい時や就寝時はシルクマスクといったように、シーンで使い分けるのがおすすめです。
Q3. マスク肌荒れを防ぐスキンケアのコツはありますか?
A. 「保湿ケアの徹底」と「皮膚のバリア機能を強化するスキンケア製品」を選ぶことが重要です。朝のスキンケアではセラミドやヒアルロン酸配合の保湿剤を使い、マスクを外した際には保湿ミストで水分補給をするのも良いでしょう。夜は肌をしっかりクレンジングし、丁寧に保湿して肌を休ませてください。
Q4. マスクのゴム紐による耳の痛みや肌荒れはどう対処すればよいですか?
A. 調査では約3割の方がゴム紐を肌荒れの原因として挙げています。耳への負担を軽減するには、マスクの紐を後頭部で留める「マスクストラップ」を使ったり、紐が太く柔らかい素材のマスクに変えたりするのが効果的です。耳の後ろに摩擦による傷ができてしまった場合は、ワセリンなどで保護してあげましょう。
マスク肌荒れを放置するとどうなる?
「ちょっとくらい」と放置してしまうと、思わぬ肌トラブルにつながる可能性があります。
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慢性的な皮膚炎に移行する可能性
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掻きむしることで細菌感染を起こし、とびひなどの二次感染につながるリスク
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色素沈着やニキビ跡として残ってしまう可能性
早めの対策とケアで、肌を守ってあげましょう。
最後に:あなたの肌と向き合おう
冬のマスク着用は、私たちをインフルエンザから守ってくれる大切な習慣です。だからこそ、マスクによる肌トラブルで辛い思いをするのは避けたいですよね。今回の調査で明らかになった肌荒れの原因と、皮膚科医からの具体的なアドバイスを参考に、ぜひ今日からあなたの肌に優しいケアを始めてみてください。
もし「自分一人ではどうにもならない」「症状が長引いている」と感じたら、迷わず専門医に相談しましょう。早期の受診が、肌トラブルを解決への近道です。
クリニック情報
医療法人社団鉄結会が運営するアイシークリニックは、都内5院、大宮1院で土日祝日も診療しています。
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