甲状腺医療の最前線へ!第17回神戸甲状腺診断セミナーがオンデマンド配信でさらに参加しやすく!

甲状腺疾患の診断と治療は、医療現場において非常に重要なテーマです。特に「甲状腺濾胞性病変」は、その診断が複雑であり、多角的な視点からのアプローチが求められます。このような背景の中、医療法人神甲会 隈病院は、甲状腺診断に関わる多職種の医療者を対象とした「第17回神戸甲状腺診断セミナー」を2026年2月14日(土)・15日(日)の2日間にわたり開催します。

今年のセミナーの大きな特徴は、現地開催に加えて講義のオンデマンド配信がスタートすることです。これにより、これまで地理的な制約やスケジュールの都合で参加が難しかった全国の医療従事者が、自分のペースで最新の知見を学ぶことができるようになります。まさに、甲状腺医療の発展に貢献する画期的な取り組みと言えるでしょう。

第17回神戸甲状腺診断セミナーのポスター

セミナーの概要:テーマは「甲状腺濾胞性病変を極める」

本セミナーは、甲状腺診断の最前線で活躍する専門家たちが集結し、その知見を共有する貴重な機会です。今年のテーマは「甲状腺濾胞性病変を極める」。甲状腺濾胞性病変の診断から治療、術後管理、そして病理診断に至るまで、多岐にわたる専門的な内容が深く掘り下げられます。

1日目:専門家による講演で最新の知見を深める

1日目は2026年2月14日(土)13:00から17:45まで、神戸朝日ホール(https://www.kobe-asahihall.jp/)を会場に、講演会が実施されます。オンデマンド配信の対象となるのもこの講演部分です。

プログラムは全10演題。隈病院の内科医、外科医、頭頸部外科医、臨床検査技師、病理診断科医に加え、伊藤病院の外科医も登壇し、それぞれの専門分野から甲状腺濾胞性病変に関する深い洞察が提供されます。

第17回神戸甲状腺診断セミナー1日目講演の詳細

具体的な講演内容は以下の通りです。

  • 濾胞性病変の術前検査、何が重要か?(高橋佐和子/隈病院 内科):術前の段階でどのような検査が診断に不可欠なのか、そのポイントが解説されます。

  • 濾胞性病変治療方針決定に関与するパラメータ(久門真子/隈病院 内科):治療方針を決定する上で考慮すべき様々な要因について、詳細な分析がなされます。

  • 結節性病変への新しい外科的アプローチ(舛岡裕雄/隈病院 外科):外科的な治療における最新の手法や進歩について紹介されます。

  • 濾胞性病変の術後管理と予後決定因子(佐々木崇博/隈病院 頭頸部外科):手術後の管理方法や、患者の予後を左右する重要な因子について深く考察されます。

  • 結節性病変における超音波検査のすすめ方(大下真紀/隈病院 臨床検査科):超音波検査を効果的に実施するための具体的な方法論が提示されます。

  • 濾胞性病変と類似疾患の超音波診断(御領里絵/隈病院 臨床検査科):濾胞性病変と似た症状を示す疾患を、超音波検査でどのように鑑別していくかが解説されます。

  • 濾胞性病変の細胞所見と報告様式(樋口観世子/隈病院 病理診断科):細胞レベルでの病変の特徴と、その結果を適切に報告するための様式について学べます。

  • 細胞診にて濾胞性病変と鑑別すべき疾患(鈴木彩菜/隈病院 病理診断科):細胞診において、濾胞性病変と区別すべき他の疾患について具体的な事例を交えて説明されます。

  • 濾胞性病変における病理診断の勘所(廣川満良/隈病院 病理診断科):病理診断のプロフェッショナルが、診断の際に特に重要となるポイントや注意点について解説します。

  • 濾胞性病変の理解と管理:臨床からの視点(正木千恵/伊藤病院 外科):臨床現場での経験に基づき、濾胞性病変の全体的な理解と、日々の管理における実践的なアプローチが共有されます。

これらの講演を通して、参加者は甲状腺濾胞性病変に関する包括的な知識と、各分野の専門家が持つ深い知見を吸収できるでしょう。

2日目:実践的な実習でスキルアップ

2日目は2026年2月15日(日)に、神戸大学医学部 病理組織第2実習室にて実習が行われます。午前の部(8:45〜12:30)と午後の部(12:45〜16:30)の2部制で、それぞれ先着100名が対象となります。

実習では、より実践的なスキルを磨くためのプログラムが用意されています。

  1. 甲状腺細胞診のライブビデオチュートリアル: 専門家による細胞診のライブ解説を通じて、診断のプロセスを視覚的に学ぶことができます。
  2. 甲状腺病変55例(組織と細胞診)の顕微鏡実習: 実際の症例を基に、顕微鏡を用いた診断技術を習得します。
  3. 症例コンサルテーション(標本持参可): 参加者自身の症例について、専門家からのアドバイスを受ける貴重な機会です。

座学だけでなく、実際に手を動かし、専門家の指導のもとで実践力を高められるのが、このセミナーの大きな魅力です。

参加方法と費用

本セミナーは医療専門職を対象としており、一般の方の申し込みはできませんのでご注意ください。

【申込期間】

  • 現地参加:2025年10月1日(水)10時〜2026年2月12日(木)14時まで

  • 講義オンデマンド視聴:2025年10月1日(水)10時〜2026年3月23日(月)24時まで

【講義オンデマンド配信期間】

2026年3月2日(月)〜3月31日(火)

【参加申込】

ご参加希望の方は、以下のURLからご登録ください。
https://business.form-mailer.jp/lp/6ceaa097307129

【参加費】 ※事前振込制

  • 講義+実習:12,000円

  • 講義のみ/実習のみ:8,000円

  • 講義オンデマンド視聴のみ:5,000円

1日目の講演終了後には懇親会も開催されます。参加をご希望の場合は、参加費に5,000円を追加してお振り込みください。

昨年のセミナーも大盛況!

コロナ禍による開催中止を経て、2025年には4年ぶりに再開された神戸甲状腺診断セミナー。昨年のセミナーは、ガイドラインの大幅改訂を受け、「甲状腺診療における新展開・新分類・新報告様式」をテーマに開催されました。

全国から病理医、細胞検査士、臨床検査技師、外科医、内科医、耳鼻科医といった多岐にわたる医療従事者が集結し、1日目の講演には313名、2日目の顕微鏡実習には189名が参加しました。2日間合計で500名以上という参加者数は、本セミナーが甲状腺医療の現場でいかに高い関心と期待を集めているかを示しています。

昨年のセミナー会場の様子

昨年のセミナー実習の様子

今年も、この盛況ぶりを受け継ぎ、さらに多くの医療従事者にとって有益な学びの場となることでしょう。

主催:甲状腺疾患専門病院「隈病院」について

本セミナーを主催する医療法人神甲会 隈病院は、兵庫県神戸市に位置する甲状腺疾患に特化した専門病院です。1932年の開院以来、長きにわたり地域医療に貢献し、橋本病、バセドウ病、甲状腺がんなど、多岐にわたる甲状腺疾患の患者に寄り添った医療を提供しています。

隈病院の外観

隈病院では、身体の治療だけでなく、心のケアにも配慮した「全人的医療」を掲げ、患者の生活に合わせた診療を大切にしています。最新の医療設備と、専門医やスタッフによるチーム医療体制が整っており、患者は安心して治療に専念できる環境です。また、病院は研究や医療者教育にも力を入れており、国内外へ積極的に知見を発信することで、世界の甲状腺医療の発展に貢献しています。患者への分かりやすい説明と同意を重視するインフォームド・コンセントの実施も徹底しており、信頼できる医療機関としての役割を担っています。

まとめ

第17回神戸甲状腺診断セミナーは、甲状腺濾胞性病変に関する最新かつ実践的な知識を習得できる絶好の機会です。現地での参加はもちろん、新たに導入されたオンデマンド配信によって、より多くの医療従事者がこの学びの場に参加できるようになったことは、甲状腺医療全体のレベルアップに繋がるはずです。専門的な知識とスキルを深めたい医療従事者の皆さんは、ぜひこの機会を活用してみてはいかがでしょうか。