大腸内視鏡検査の不安、AIが解決の道しるべに!

「大腸内視鏡検査って痛いのかな?」「ポリープが見つかったらどうしよう…」

大腸の病気は、早期に発見すれば治療しやすいと言われています。だからこそ、大腸内視鏡検査はとても大切。でも、検査に対する不安や抵抗を感じる方も少なくないのではないでしょうか。

そんな皆さんの不安を少しでも和らげ、検査の精度をもっと高めるための心強い味方が登場しました!それが、エルピクセル株式会社が開発した、大腸ポリープ候補をAIが検出して内視鏡検査をサポートする「EIRL Colon Polyp」の新モデルです。

EIRL Colon Polypのイメージ画像

この新しいAIは、これまでのモデルよりもさらに賢く、検査を受ける皆さんがより安心して、そして正確な診断を受けられるように進化しました。今回は、この「EIRL Colon Polyp」新モデルが、どのように私たちの健康を守ってくれるのか、分かりやすくご紹介します。

大腸がん・ポリープの早期発見が、なぜそんなに大切なの?

「大腸がん」と聞くと、ドキッとするかもしれません。でも、大腸がんは早期に発見できれば、多くの場合、内視鏡でポリープを切除するだけで治療が可能です。進行してしまうと、手術や抗がん剤治療が必要になったり、命に関わることもあります。

大腸がんは、良性のポリープ(腺腫)が時間をかけてがん化することがほとんどです。だから、がんになる前のポリープの段階で見つけて取り除くことが、大腸がんの予防に直結するんです。定期的な大腸内視鏡検査で、ポリープを早期に発見し、治療することが何よりも重要だと言えるでしょう。

これまでの検査の「困った!」をAIが解決

大腸内視鏡検査は、医師が内視鏡を操作しながら、モニターに映し出される大腸の内部を目で見てポリープを探す、とても集中力と経験が必要な検査です。

見逃しの課題

実は、どんなに経験豊富な医師でも、検査中にポリープを見逃してしまうケースが報告されています。ある研究では、医師が検査中に約36.8%のポリープを見逃していたという結果も示されているほどです。これは、大腸のひだの裏側や、粘膜の色の変化が分かりにくい小さなポリープなど、見つけにくい場所にあるポリープが原因となることが多いようです。

特に、経験の浅い医師の場合、見落としのリスクはさらに高まる可能性があります。腺腫発見率が低い医師がスクリーニング検査を行った場合、将来的な大腸がん発症リスクが有意に高くなることが報告されており、医師の経験や集中力に左右されやすいという課題がありました。

偽陽性の課題

また、これまでのAIによる画像診断支援ソフトウェアでは、「偽陽性」が課題となることがありました。偽陽性とは、実際にはポリープではないもの(例えば、消化液の泡や大腸のひだの一部、処置具の影など)をAIが「ポリープ候補」と間違って検出してしまうことです。

これが多すぎると、医師は「また誤検出か」とAIの表示を信用しにくくなったり、一つ一つのアラートをチェックするのに余計な時間がかかってしまったりと、かえって検査の妨げになってしまうことがありました。患者さんにとっても、誤検出が多いと「本当にポリープがあるのか?」と不安に感じてしまうかもしれません。

新モデル「EIRL Colon Polyp」は何が変わったの?

こうした臨床現場の声を受け、エルピクセルは「EIRL Colon Polyp」の新モデルを開発しました。この新モデルでは、偽陽性を大幅に減らしつつ、高い検出感度を維持することに重点を置いています。具体的には、学習データの追加やAIアルゴリズムの見直しを行ったことで、以下のような改善を実現しました。

検出精度の向上:感度98.7%を保ちながら特異度を改善!

新しいモデルでは、ポリープを見つける能力である「感度」は98.7%という非常に高い数値を維持しながら、誤検出の少なさを示す「特異度」が改善されました。

新モデルの性能データ

これは、AIが「これはポリープではない」と正しく判断する能力が高まったことを意味します。医師は、AIが示す「ポリープ候補」の表示をより信頼し、効率的に検査を進めることができるようになります。結果として、見落としのリスクを減らし、より質の高い検査を提供できるようになるでしょう。

対応内視鏡スコープの拡大

さらに、新モデルでは、接続可能な内視鏡スコープ(ビデオスコープ)の対応範囲が広がりました。これにより、より多くの医療機関で「EIRL Colon Polyp」を活用できるようになり、より多くの患者さんがこのAI支援の恩恵を受けられるようになります。

例えば、オリンパス社製や富士フイルム社製の様々な内視鏡システムに対応しています。

オリンパス社製の併用可能な機器

富士フイルム社製の併用可能な機器
富士フイルム社製併用可能機器のリスト

実際の画像で見る!AIの賢さ

新モデルがどれだけ賢くなったのか、具体的な検出事例を見てみましょう。特に、これまで偽陽性の原因となっていた「残渣」「ひだ」「泡」による誤検出が改善されている点が注目されます。

① 残渣による偽陽性が改善した例

残渣による偽陽性改善の例

左の旧モデルでは、消化管内の残渣をポリープ候補として検出してしまっていますが、右の新モデルではそれが改善され、真のポリープ候補に集中できるようになっています。

② ひだによる偽陽性が改善した例

ひだによる偽陽性改善の例

大腸のひだは、影になったり形がポリープに似て見えたりすることがあります。旧モデルではひだを誤検出していましたが、新モデルではこのような判断ミスが減っています。

③ 泡による偽陽性が改善した例

泡による偽陽性改善の例

消化液の泡も、内視鏡検査では誤検出の原因の一つでした。新モデルでは、泡とポリープをしっかりと区別できるようになり、より正確な検出が可能になりました。

これらの改善により、医師は本当に注目すべきポリープ候補に集中でき、検査の質と効率が大きく向上することが期待されます。

検査費用はどうなるの?「病変検出支援プログラム加算」

「AIが支援してくれるのは嬉しいけど、費用が高くなるのでは?」と心配される方もいらっしゃるかもしれません。

実は、「EIRL Colon Polyp」を使った内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術を実施した場合、2024年8月1日より「病変検出支援プログラム加算」として、保険点数が60点(600円相当)加算されることになっています。これは、AIを活用した質の高い検査が、診療報酬制度でも評価されている証拠と言えるでしょう。

より詳しい情報はこちらのプレスリリースで確認できます。
大腸内視鏡診断支援AI「EIRL Colon Polyp」が診療報酬の加算対象に

AIが医療をどう変える?エルピクセルの取り組み

エルピクセル株式会社は、「医療AIですべての人に健康な未来を」というビジョンを掲げ、医療AIの研究開発と社会への導入を進めている会社です。

同社が提供する画像診断支援AI「EIRL(エイル)」シリーズは、大腸内視鏡だけでなく、胸部X線、CT、MRIなど様々な医療画像を解析し、医師がより効率的で正確な診断ができるようにサポートしています。これまでに、全国の1000以上の医療施設に導入され、総解析件数は1200万件を突破しているとのことです(2025年6月末時点、トライアル含む)。

AIは、医師の目を補い、経験や疲労による見落としを防ぎ、検査全体の質を底上げするパートナーとして、これからの医療現場でますます重要な役割を担っていくでしょう。

まとめ:安心して検査を受けて、健康な未来へ

大腸ポリープ候補をAIが検出して内視鏡検査を支援する「EIRL Colon Polyp」の新モデルは、偽陽性の低減と対応スコープの拡大により、さらに質の高い大腸内視鏡検査を実現します。

経験年数の浅い医師の見落としを補うだけでなく、ベテラン医師の疲労による万が一の見落としもフォローすることで、検査全体の質が向上し、大腸がんの早期発見・治療に大きく貢献することが期待されます。

もし、大腸内視鏡検査に不安を感じている方がいらっしゃいましたら、ぜひこのAIの力を借りて、安心して検査を受けてみてください。早期発見は、あなたの健康な未来を守る一番の鍵です。

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