「その肥満、もしかして肥満症かも?」— 世界肥満デーに新たな啓発活動が本格始動!
「体重がなかなか減らない」「努力しているのに、どうしてだろう…」
もしあなたがそんな悩みを抱えているなら、それはもしかしたら、単なる「肥満」ではなく、治療が必要な「肥満症」という病気かもしれません。2026年3月4日の「世界肥満デー」に合わせて、日本イーライリリー株式会社と田辺ファーマ株式会社が共同で進める「その肥満、肥満症かも!」プロジェクトが本格的に始動し、肥満症に関する新たな啓発活動を開始しました。
肥満症ってどんな病気?—誤解と偏見を乗り越えるために
日本では、体格指数(BMI)が25以上だと「肥満」と定義されています。しかし、「肥満症」は、この肥満に加えて、肥満が原因で起こる健康障害(合併症)を一つ以上持っているか、内臓脂肪がたくさん蓄積しているなど、医学的に減量が必要な状態のことを指します。つまり、肥満症は、減量によって治療が期待できる「慢性疾患」なのです。

肥満症は、糖尿病や高血圧、脂質異常症など、他のさまざまな病気を引き起こしたり、悪化させたりするリスクがあります。しかし、これまで肥満症は「自己管理の問題」として見られがちで、個人の努力や生活習慣ばかりに注目が集まってしまう傾向がありました。このため、肥満症を持つ人々は、誤解や偏見(オベシティ・スティグマ)に苦しむことが多く、社会的な課題となっています。
実は、肥満症の発症には、生活習慣だけでなく、遺伝や体質、心身のストレス、さらには社会全体の食環境や生活環境など、たくさんの要因が複雑に絡み合っています。だから、「自分の努力だけでは解決が難しい」と言われることもあるのです。日本イーライリリーと田辺ファーマは、このような現状を変え、肥満症に対する正しい理解を深めるために「その肥満、肥満症かも!」プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは、肥満症のある方々やその周りの人々が、この病気について正しく知り、理解を深めるきっかけとなることを目指しています。
肥満症の心の葛藤と希望を描くテレビCMとショートフィルム
今回の啓発活動では、特に二つの映像コンテンツが注目されています。
1. テレビCM「その肥満、肥満症かも!」篇
2026年3月1日(日)から全国で放映が開始されるテレビCM「その肥満、肥満症かも!」篇は、長年肥満に悩んできた一人の女性が主人公です。彼女は、努力してもなかなか体重が減らず、苦しんでいました。しかし、医師との対話を通じて、自分の状態が「肥満症」という治療可能な疾患であること、そして体が減量を妨げる「生物学的反応」というメカニズムがあることを知ります。この気づきが、彼女が新しい一歩を踏み出すきっかけとなるストーリーです。
CMの中では、女性が黄色いバンドを懸命に引っ張るシーンがあります。これは、減量に取り組んでいるのに、体が「元の体重に戻そうとするはたらき」や、現在の状態を維持しようとする「生物学的反応」によって、減量が難しくなることがある、という体のメカニズムを視覚的に表現しています。つまり、生活習慣の改善だけでは難しい場合があるからこそ、医療機関で専門的な指導を受けたり、他の対処法について相談してみる選択肢がある、という大切なメッセージが込められているのです。
一般社団法人日本肥満症予防協会 理事長の宮崎 滋 氏も、「肥満症は、多くの臓器に影響を及ぼし、重篤な病気につながるリスクのある、治療が必要な病気です。このCMをきっかけに、当事者を含む社会の肥満症に対する理解の輪が広がり、必要な治療にたどりつける環境の構築へとつながることを願っています」とコメントしています。

CMは全国の地上波(一部を除く)のほか、TVer、YouTube、WEBサイトでも公開されます。
2. ショートフィルム「肥満症 私の未来を描き直そう」篇
CMに先行して、2026年2月27日(金)よりYouTubeで公開された約1分40秒のショートフィルム「肥満症 私の未来を描き直そう」篇は、肥満症のある女性の心の奥底にある葛藤と、そこから希望を見出すまでの軌跡を繊細な線画で描いています。

このフィルムは、ストレスや不規則な生活、睡眠不足といった環境の変化によって、これまで描いてきた「前向きな自分」が揺らいでしまう一人の女性の「心の声」から始まります。健康診断でBMIやコレステロール値の変化を指摘され、「生活も体も描き直したい」と強く願い、懸命に前に進もうとする彼女。しかし、体が減量を拒んでいるかのように引き戻され、身動きが取れなくなってしまうのです。努力をしても結果が出ず、道を見失いかけた彼女の孤独と焦りが、線画アニメーションならではのタッチで表現されています。
転機となるのは、「肥満症という疾患があるのをご存知ですか?」と静かに問いかける医師との出会いです。単なる「肥満」ではなく、治療可能な「肥満症」という慢性疾患があるという事実は、女性にとって長い迷路からの出口を示す光となります。医療者というパートナーを得て、「私は自分の人生を描いていい」と再び前向きに未来を描き始める主人公の姿は、正しい診断と医療がもたらす希望、そして自分を責める先入観からの解放を力強く示しています。

琉球大学大学院医学研究科 内分泌代謝・血液・膠原病内科学講座(第二内科)教授の益崎 裕章 氏は、「肥満症は遺伝や体質、心身のストレス、社会全体の食環境や生活環境など、様々な要因がその発症・進展に関与する慢性疾患です。このショートムービーを通じて、肥満症を持つひとが抱える心の葛藤や自己の努力のみでは肥満症を解決できない場合があることを知っていただき、皆さんが肥満症のことを正しく理解するきっかけのひとつにしてもらえれば、と願っています」と述べています。

このショートフィルムはYouTubeのほか、Facebook、WEBサイトで公開されています。
- ショートフィルム公開URL: https://www.youtube.com/watch?v=FgjbRdtje5w

肥満症情報サイト「その肥満、肥満症かも.com」がリニューアル!
日本イーライリリーと田辺ファーマが運営する肥満症情報サイト「その肥満、肥満症かも.com」も、2026年3月2日(月)にリニューアルされました。このサイトでは、肥満症かどうかのセルフチェックや、肥満症を診てもらえる病院の検索が可能です。さらに、肥満症の診断基準や健康障害のリスク、よくある合併症など、肥満症に関する豊富な情報が掲載されており、肥満症について深く知りたい方にとって非常に役立つでしょう。

- 肥満症情報サイトURL: https://www.obesity-disease.jp/
肥満症治療について大切なこと
肥満症の治療の目的は、単に体重を減らすことだけではありません。大切なのは、減量によって肥満に関連する健康障害を改善することです。肥満症の治療は、肥満症と診断された方を対象とした医療であり、合併症の予防や改善を目的としています。美容や痩身のためのダイエットとは目的が異なりますので、ご注意ください。
もし肥満症かもしれないと感じたら、必ず医師に相談し、適切な診断と治療方針について話し合うことが重要です。個人の判断で治療薬などを使用せず、医師の指示のもと、正しく治療を進めるようにしましょう。
みんなで肥満症への理解を深めよう
「その肥満、肥満症かも!」プロジェクトは、肥満症のある方々が生き生きと活躍できる健康的な社会を目指し、今後も継続して疾患啓発に取り組んでいくとのことです。肥満症は、個人の問題ではなく、社会全体で理解を深め、支え合うべき病気です。
もし、あなたが、またはあなたの周りの大切な人が、肥満に悩んでいるなら、ぜひこのプロジェクトの情報を参考にしてみてください。そして、「その肥満、肥満症かも!」という問いかけをきっかけに、医療の専門家と一緒に、あなたの未来を「描き直す」一歩を踏み出してみませんか。

