健康予防への意識がグンと向上!「認知症予防」や「病気になりにくい生活」に注目

今回の調査で特に注目したいのは、健康予防に対する意識が年々高まっていることです。特に「認知症になりにくい生活を送ること」や「入院介護の必要のない体でいること」への関心は、2023年から大きく増加しています。誰もが「いつまでも自分らしく元気に過ごしたい」と願う気持ちの表れですよね。

健康予防に関して気をつけていることのグラフ

また、「定期的に病院・クリニック・歯科に通う」と答えた人も、この3年間でなんと12.8ポイントも増えて、66.2%に達しています。これは、何か不調を感じてからではなく、日頃から体のメンテナンスを大切にする人が増えている証拠と言えるでしょう。病気になる前に予防する、という意識が定着しつつあるのかもしれませんね。

健康に関して行っていることのグラフ

「骨粗しょう症」など、具体的な体の不調への意識も高まる

「悪くならないように気をつけているもの」として最も多く挙げられたのは「コレステロール値が高いこと」(34%)でしたが、それに続いて「体の冷え」(30%)、「骨粗しょう症」(29.6%)が上位に入っています。特に「骨粗しょう症」への意識は、2024年から3.6ポイントも増加し、5位から3位に上昇しました。

悪くならないように気をつけているもののグラフ

「最近、疲れやすいな」「なんとなく気分がもやもやする」といった、日々の小さな違和感にも目を向ける人が増えているようです。これは、検査の数値だけでなく、自分自身の体と心に真剣に向き合おうとする姿勢の表れと言えるでしょう。

健康にかける費用は年間約15.7万円!「運動サービス」や「医薬品」が押し上げ要因に

健康への意識が高まるにつれて、それにかけるお金も増えています。1年間で健康にかけている平均金額は、なんと約15.7万円!昨年の調査から約1.8万円もアップしているんです。すごいですよね!

1年間で「健康」にお金をかけている金額の表

特に、「運動サービス(フィットネスジムなど)」への支出が前年より約3,000円、「医薬品・医療品」が約5,000円、「マッサージ、整体」が約4,000円も増加しています。これは、ただ漠然と健康を意識するだけでなく、「体を動かすこと」や「専門家の力を借りること」に積極的にお金をかける人が増えていることを示しています。

「何を信じたらよいか分からない」…健康情報に疲れていませんか?

しかし、健康への意識が高まり、行動も前向きになっている一方で、多くの人が抱えている深刻な悩みも浮き彫りになりました。

最も突出して高かったのは「健康のための活動をしたいが、継続的に行うことが難しいと感じる」(38.3%)という声。これは多くの人が共感するのではないでしょうか?「よし、今日から頑張るぞ!」と思っても、なかなか続かない…そんな経験、ありますよね。

そして、3年間で最も増加した悩みが「健康に関する正しい情報がわからない、何を信じたらよいのかわからない」というもの。2023年には18.9%だったこの悩みが、2025年には24.0%と、5.1ポイントも増加しているのです。

健康全般に関する意識、悩みのグラフ

自由回答には、こんなリアルな声が寄せられました。

  • 「自分に合った健康法は何なのか探している」(67歳)

  • 「いろいろやっているが、成果が実感できないことも多い」(68歳)

  • 「健康情報を見ると、自分ができていないことを責められているような気になる。それをしないと、食べないと、病気になると脅かされているように感じるときがある」(70歳)

  • 「気持ちはあるが今は思うように行動できない」(71歳)

  • 「人間ドックのたび、経過観察の項目が増えていく。」(75歳)

「情報がありすぎて、かえって迷ってしまう」「できていない自分を責めてしまう」——現代社会で健康に向き合う多くの人が抱える、切実な悩みではないでしょうか。情報過多の時代だからこそ、「情報疲れ」を感じている人も少なくないのかもしれません。

専門家からのメッセージ:迷いながらも行動を止めないことの大切さ

ハルメク 生きかた上手研究所の所長である梅津順江さんは、この状況について次のように語っています。

梅津順江所長の顔写真

「『正しい情報がわからない、何を信じたらよいのかわからない』という戸惑いが、この3年で強まっています。情報がありすぎるからこそ、迷いや息苦しさが生まれている様子が伺えます」

しかし、梅津所長は、不安ばかりが膨らんでいるわけではない、とも指摘しています。行動データを見ると、病気予防への意識は着実に高まり、行動は前向きに進んでいるからです。年間平均約15.7万円を健康に費やしていることからも、「何もしない」という選択肢は、もはや少数派になりつつあると言えるでしょう。

さらに、関心の内容にも変化が見られます。検査値よりも「骨や疲れといった日々の違和感」に直結するテーマへの意識が高まり、自己流よりも「プロや仕組みに任せる」動きが目立つとのこと。「今の生活を保つためのメンテナンス」に重心を置き、情報を自力で選び続けるよりも「信頼できる先に委ねる」選択が増えているようです。

病気で困っているあなたへ:情報に疲れても、あなたの行動は無駄じゃない

もしあなたが今、何らかの病気や体の不調で困っていて、たくさんの健康情報に疲れてしまっているなら、この調査結果から希望を見出せるはずです。

「何を信じたらいいか分からない」と感じながらも、あなたは健康のために何か行動しようとしていますよね。その気持ちと行動は、決して無駄ではありません。むしろ、迷いながらも立ち止まらずに行動し続けていること自体が、素晴らしいことなのです。

大切なのは、完璧を目指すことではなく、今の自分に合ったペースで、信頼できる情報や専門家を見つけることです。時には「もう疲れたな」と感じたら、少し立ち止まって休むことも大切です。そして、また一歩踏み出せる時に、前向きな行動を再開すればいいのです。

健康は、決して「自己責任」だけで背負い込むものではありません。信頼できる人やサービスに「委ねる」という選択肢も、これからの時代にはとても大切になってくるでしょう。あなたの健康をサポートしてくれる情報は、きっと見つかります。そして、あなたの前向きな一歩を応援してくれる人も、きっとたくさんいます。

もっと詳しく知りたい方はこちら

ハルメク 生きかた上手研究所では、シニア世代のインサイトに関する調査データを「ハルメク シニアマーケティングLAB」で公開しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。