冬のモヤモヤ、もしかして「季節性不調」かも?
寒い季節になると、なぜだか気分が沈んだり、ベッドから出るのが億劫になったりすることはありませんか?「やる気が出ないのは自分のせい?」なんて、自分を責めてしまう人もいるかもしれませんね。でも、それはあなた一人だけの特別なことではないんです。
うつ病や発達障害のある方々の就労をサポートする「メンタルヘルスラボ株式会社」が行った最新の調査で、驚くべき結果が明らかになりました。就労移行ITスクールや自立訓練ITリワークを利用している方々の約72%が、冬場を中心に「季節性不調」を自覚しているというのです。
調査の背景にある「もしかしたら…」
この調査は、気温が下がると利用者の「理由がはっきりしない欠席」や「パフォーマンスの低下」が増えることに、もしかしたら「冬季うつ(季節性情動障害)」のような季節特有の心身の変化が関係しているのではないか、という疑問から始まりました。
「冬の不調は本人の甘えや怠けだと思われがち…」そんな誤解を防ぎ、実際のところどうなのかを客観的に知るために行われたのが、今回の「季節の変化とこころの健康に関する実態調査」です。この調査を通じて、不調を個人の問題として片付けるのではなく、みんなで予防・対応できる環境を整えたいという願いが込められています。
調査は2026年1月15日から22日にかけて、就労移行ITスクールと自立訓練ITリワークの利用者70名を対象にアンケート形式で行われました。
知らなかった!「冬季うつ」の意外な認知度
約半数が「冬季うつ」を知らない現実
あなたは「冬季うつ(ウィンターブルー)」という言葉を聞いたことがありますか?今回の調査で、気分が落ち込んだり、やる気が出なかったり、生活リズムが乱れたりといった症状を自覚しているにもかかわらず、「冬季うつ」という言葉自体を知らない、または自分の状態と結びつけて認識していない人が44.3%もいたことが分かりました。

「自分だけがしんどいんだ」「もっと頑張らなくちゃ」と、体調の変化を自分の努力不足や意志の弱さだと捉えて、自分を責めてしまう人も少なくないかもしれません。でも、もしそれが「冬季うつ」という、季節の変化によって起こる心身の不調だと知っていたら、少しは気持ちが楽になるのではないでしょうか。
この結果は、私たちが季節性の心身の変化について正しい知識を持ち、自分の状態を適切に理解できる機会がもっと必要であることを示しています。
冬の睡眠と、朝の「動けない」感覚
「いくら寝ても眠い、起きられない」が約半数
冬の時期、睡眠の質が変わったと感じることはありませんか?調査によると、利用者の47.1%が「いくら寝ても眠い、起きられない」と回答しています。

朝、目覚ましが鳴っても体が鉛のように重くて、布団から出られない…そんな経験、あなたにもあるかもしれませんね。これは決して怠けているわけではなく、冬の時期に多くの人が経験する体の変化なんです。
体が動かしにくいのは「起床時〜午前中」が一番
さらに、一日のうちで最も気分が落ち込んだり、「体が動かしにくい」と感じる時間帯についても尋ねたところ、52.9%の人が「起床時〜午前中」と答えています。

朝、体がうまく動かない中で、学校や仕事、支援機関へ向かうのは本当に大変なことですよね。この結果から、支援する側は、利用者が寒い中、体が重い中で「よく来たね」と、その努力の過程を認めるような声かけがとても大切だと考えられます。
「通所が億劫…」冬が一番しんどい理由
一年で最も通所が億劫になるのは「冬」
一年の中で、支援機関への通所が最も億劫に感じる時期はいつですか?この質問に対し、回答者の過半数である50.7%が「冬(12月〜2月)」と答えています。

夏場の暑さも大変ですが、冬の寒さや日照時間の短さが、心身に与える影響の大きさが浮き彫りになっています。
約7割が「季節要因」による不調を自覚
そして、通所が億劫に感じる具体的な理由として、回答者の約72%が「季節要因による不調」を自覚していることが分かりました。特に「冬の寒さ・日照不足による不調」が37%と最も多く、次いで「夏の暑さ・多汗・体力消耗による不調」が28%となっています。

この結果は、「しんどい」と感じるのが、決して個人の気持ちの問題だけではないことを強く示しています。気圧や気温、日照時間といった「季節」が、私たちの心身に大きな影響を与えているんですね。このデータは、不調を「甘え」や「怠け」と誤解されがちな状況を変える、客観的な根拠になるでしょう。
寒い時期のメンタル維持、どうすればいい?
身体からのアプローチが効果的?
寒い時期にメンタルを維持するために、どんな工夫が効果的だと感じますか?という質問では、意外な結果が出ました。なんと、「温かい飲み物や食べ物を摂る」(67.1%)や「意識的に日光を浴びる」(45.7%)といった「身体的なアプローチ」が、「スタッフや身近な人に相談する」(28.6%)などの「心理的なアプローチ」を上回っていたのです。

もちろん、誰かに相談することも大切ですが、まずは体を温めたり、太陽の光を浴びたりといった、身近で手軽にできることから試してみるのも良いかもしれませんね。無理に頑張りすぎず、「無理に動かず休む時間を増やす」(41.4%)ことも、自分を大切にする上で非常に重要です。
周囲に求めるのは「寒さへの配慮」と「軽めの声かけ」
では、支援スタッフや周囲の人には、冬の時期にどんな配慮や声かけがあると「助かる」と感じるのでしょうか?
「暖房の調整や寒くないかの声かけ」や「起床時の様子確認や寒さへの共感の言葉」がそれぞれ9件ずつ挙がりました。これは、「体の辛さを分かってほしい」「寒い中よく来たね、と認めてほしい」という気持ちの表れではないでしょうか。

室温の管理や、寒い中で通所できたことへのねぎらいの言葉など、ちょっとした気遣いが、どれほど心の支えになるかを示しています。コミュニケーションの取り方も、「そっとしてほしい」という意見もあり、距離感の配慮も重要だということが分かります。
まとめ:あなたの「しんどい」は、みんなで支え合える
今回の調査結果は、冬季うつをはじめとする季節性の心身の変化が、就労移行支援を利用する方々の生活に深く関わっていることを明確に示しました。
あなたの「しんどい」は、決して「甘え」や「怠け」ではありません。多くの人が同じように感じ、苦しんでいる可能性があるのです。この事実を知るだけでも、少しは心が軽くなるのではないでしょうか。
メンタルヘルスラボでは、この調査結果を受けて、これまでの心理的な支援だけでなく、環境の整備や、努力の過程を認める声かけなど、季節要因を考慮した多角的な支援体制を構築していくとのことです。具体的には、室温管理や乾燥対策、日照条件を考慮した座席配置なども進めていくそうです。
「寒い中でも来所できた」という行動そのものを努力の過程として捉え、結果だけでなく、その頑張りを評価する姿勢を職員間で共有していく、という方針は、とても心強いですね。
誰もが自分らしく生き、自分らしく働くことができる「THE BORDERLESS WORLD. 〜「障害」という、線引きをなくす〜」を目指すメンタルヘルスラボの取り組みは、私たち一人ひとりの「しんどい」に寄り添い、持続可能な社会参加を支える大きな一歩となるでしょう。
もしあなたが今、季節の変わり目や冬の寒さで心身の不調を感じていたら、それは自然なこと。自分を責めずに、温かい飲み物を飲んだり、少しでも日光を浴びてみたり、そしてもし可能であれば、周囲に「ちょっとしんどいな」と伝えてみることから始めてみませんか。きっと、少しは楽になるはずです。
メンタルヘルスラボの取り組みについて
メンタルヘルスラボ株式会社は、「メンタルダウンしない世界を創る」というビジョンのもと、福祉事業、メディア事業、HR事業、Saas事業を展開しています。
特に福祉事業では、「障害という線引きをなくす」というミッションを掲げ、IT特化型就労移行支援や児童発達支援事業などを展開しています。プログラミングやWebデザインといったITスキルに特化したカリキュラムで、IT分野での障害者雇用を促進しています。
詳細については、以下のリンクからご覧いただけます。
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メンタルヘルスラボ公式サイト: https://logz.co.jp/
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就労移行ITスクール: https://itschool-lp.logz.co.jp/
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自立訓練ITリワーク: https://jiritsukunren-school.logz.co.jp/
