がん治療の未来が変わる!AIが放射線治療の「格差」をなくし、誰もが安心できる医療へ

もし、あなたやあなたの大切な人が「がん」と診断されたら、どんな治療を受けたいと思いますか?手術、抗がん剤、そして「放射線治療」。これらはがん治療の三大治療と呼ばれ、それぞれが大切な役割を担っています。特に放射線治療は、身体への負担が少なく、効果が高いことから、高齢化が進む現代社会において、ますますその重要性が高まっています。

しかし、残念ながら日本では、この大切な放射線治療において、地域による格差や、医療機関ごとの品質のばらつきといった課題が深刻化しているのが現状です。

放射線治療が抱える「困った!」

現在、日本では2人に1人が生涯のうちにがんと診断されると言われています。これからもがん患者さんの数は増え続けると予想されており、より多くの人が質の高い治療を受けられる体制が求められています。

そんな中で、放射線治療の現場ではいくつかの大きな課題があります。

  1. 専門医師の不足: 放射線治療を行う医療施設や、専門の医師がまだまだ足りていません。特に地方では、高度な治療を受けたくても受けられない、という状況が生まれています。
  2. 治療計画の負担: 放射線治療の中でも、患者さん一人ひとりに合わせた最適な「治療計画」を立てることは、非常に高度な知識と経験、そして膨大な時間が必要です。特に、高い治療効果が期待される「強度変調放射線治療(IMRT)」の場合、これまでは一つの計画を立てるのに6時間以上もかかっていたと言います。これは医療従事者の方々にとって、大きな負担となっていました。
  3. 治療精度のばらつき: 治療計画の精度は、医師やスタッフの経験によって差が出てしまうことも。これは、患者さんにとっては「どこで治療を受けるか」によって結果が変わってしまうかもしれない、という不安につながりますよね。

このような課題が、結果として「放射線治療の格差」を生み出し、多くの患者さんやそのご家族を悩ませているのです。

東北発の最先端AIが、この格差に挑む!

そんな現状に一石を投じているのが、宮城県仙台市に本社を置く「アイラト株式会社」です。アイラトは、「誰もが世界最高水準の放射線治療を受けられる社会を目指して」という熱い想いを胸に、最先端のAI技術で放射線治療の未来を切り拓いています。

彼らが取り組んでいるのは、まさに放射線治療の「要」となる治療計画の自動化。患者さんの身体への負担を最小限に抑えつつ、がんに最大限の効果を発揮するような、一人ひとりに最適な治療計画をAIの力で素早く、正確に作り出すソフトウェアを開発しているのです。

東北ニュービジネス大賞表彰式の様子

AIが変える治療の未来、3つのすごいこと

アイラトのAI技術は、私たち患者さん、そして医療従事者の方々に、こんなに素晴らしい変化をもたらしてくれます。

1. より多くの患者さんへ高度な治療を

AIが治療計画の作成をサポートすることで、限られた医療資源でも、より多くの患者さんが高度な放射線治療を受けられるようになります。これまで専門医が少なくて治療が難しかった地域でも、質の高い治療が身近になる日がきっと来るでしょう。これは、地方に住む患者さんにとっては、まさに希望の光と言えます。

2. 医療現場の負担をぐっと軽く

従来6時間以上かかっていた治療計画の作成が、AIの力でなんと約30分にまで短縮されます!これによって、医療従事者の方々は、治療計画に費やしていた時間を患者さんとの対話や、よりきめ細やかなケアに充てることができるようになります。医療現場の負担が減ることは、結果として患者さんへのサービスの質向上にもつながる、素晴らしい変化ですよね。

3. どこでも高い水準の治療が受けられるように

AIが標準化された放射線治療計画を提示することで、医療機関ごとの治療成績の差が縮小されます。つまり、患者さんはどこで治療を受けても、経験豊富な専門医がいる大病院と変わらない、高水準の治療を受けられるようになるのです。これは、がん治療に対する不安を大きく和らげ、誰もが安心して治療に臨める社会への第一歩となるでしょう。

認められた革新性!東北ニュービジネス大賞を受賞

アイラトのこうした取り組みは、高く評価されています。2026年1月28日に開催された「第31回東北ニュービジネス大賞」では、地域活性化に寄与する革新的な事業を表彰する中で、「インパクトスタートアップ大賞」を見事受賞しました!

審査員の方々からは、「世界の最先端AIを活用した放射線治療研究を着実に事業化へとつなげている」と評価され、「これからが本当の意味で世界的・社会的なインパクトを日本を超えて世界に届けていくであろう存在」として、大きな期待が寄せられています。これは、アイラトの技術が、日本の医療だけでなく、世界の医療を変える可能性を秘めていることの証と言えるでしょう。

アイラト代表からのメッセージ

アイラト株式会社の代表である角谷倫之(すみや のりゆき)さんは、今回の受賞に際して、次のようにコメントしています。

アイラト株式会社 代表取締役 角谷倫之氏

『このような栄えある賞を賜り、誠にありがとうございます。我々の社名である「AiRato」には、AI(人工知能)、放射線治療(Radiation therapy)、そして東北(Tohoku)から医療の未来を切り拓く、という想いを込めています。
放射線治療は手術、抗がん剤治療と並ぶがん治療の三大治療の一つとして重要な役割を担っていますが、医療機関ごとの経験差による治療品質のばらつきや、治療計画作成に多大な時間を要することなどの課題がある他、放射線治療専門医の不足により、高度な治療技術を十分に全国へ届けられないという構造的な問題も顕在化しています。
そこでアイラトではAIによる放射線治療計画作成ソフトウェアを開発。従来約6時間を要していた治療計画作成時間を約30分まで短縮し、治療経験が豊富な医療機関と同等水準の品質を実現できる段階に到達しています。今回の受賞を励みに、東北のみならず世界中のがん患者に、質の高い放射線治療を届けてまいります。』

「AiRato」という社名に込められた、東北から医療の未来を切り拓くという強い想い。そして、AIがもたらす治療計画の劇的な時間短縮と、品質の均質化。これらの言葉からは、がん治療に悩むすべての人を救いたいという、アイラトの真摯な姿勢が伝わってきますね。

これからの展望

今回の受賞を大きな励みとして、アイラトは今後もさらなる技術開発を進めていくとのことです。彼らのAIによる放射線治療計画支援ソフトウェアが、日本国内だけでなく、世界中の医療機関に広く導入されることで、高水準の放射線治療が、本当に「誰でも」受けられる社会が実現する日が来るでしょう。

がんという病気は、多くの人にとって不安や困難を伴うものです。しかし、アイラトのような革新的な技術を持つ企業が、その課題に真剣に向き合い、解決策を生み出していることに、私たちは大きな希望を感じることができます。

あなたやあなたの大切な人が、安心して、そして公平に、最高の治療を受けられる未来は、もうすぐそこまで来ているのかもしれません。

アイラト株式会社について

アイラト株式会社は、がん治療の現場を知る医療従事者や研究者が集まり、AI技術でがん治療の未来を変えるために設立されました。

  • 社名: アイラト株式会社

  • 代表取締役: 木村祐利、角谷倫之

  • 設立: 2022年3月

  • 事業内容: AIを活用した放射線治療計画支援ソフトウェアの開発および提供

  • 公式サイト: https://airato.jp

彼らは、放射線治療計画という高度な専門性が求められる分野で、医療の質と現場の持続性を支えることを目指しています。これからもアイラトの挑戦に注目していきましょう!