肥満症は「自己責任」じゃない!治療が必要な病気です

まず、大切なことをお伝えさせてください。肥満症は、個人の努力だけで解決できる問題ではありません。脂肪が過剰に蓄積し、それに伴ってさまざまな健康障害を引き起こす「病気」と定義されています。日本肥満学会によると、体格指数(BMI)25以上が「肥満」とされ、さらに肥満に起因または関連する健康障害を合併している、または合併が予測される場合に「肥満症」と診断されます。

肥満症を放置すると、糖尿病や高血圧、脂質異常症、心臓病、脳梗塞、睡眠時無呼吸症候群、関節の痛みなど、たくさんの深刻な病気につながる可能性があります。だからこそ、適切な診断を受け、治療に取り組むことが非常に重要なんです。

日の出町が全国に先駆けて取り組む、新しい肥満症対策

今回の連携協定は、日の出町に住む皆さんの健康寿命を延ばし、医療費を適正化し、そして健康格差をなくすことを目的としています。特に注目すべきは、保健指導から専門的な治療へとスムーズにつながる環境を整えることです。

実は、全国の自治体の約6割では、肥満症の専門医療機関がその自治体の区域内にないのが現状です。これは、治療が必要な人が適切な医療を受けにくいという地域間の格差を生み出してしまう可能性があります。しかし、日の出町とノボ ノルディスク ファーマの連携は、このような状況に対し、二次医療圏内(複数の自治体が協力し合う医療圏)での連携を強化することで、適切な肥満症治療へのアクセスモデルを構築する「全国初の事例」なんです。東京都でも初めての取り組みとなります。

日の出町のデータを見ると、特定健診を受けた方のうち、なんと6人に1人がメタボリックシンドローム、3人に2人が生活習慣病を発症しているとのこと。肥満症の疑いがある方の割合も都内で高い水準にあり、対策が急務とされていました。

どんなサポートが受けられるの?具体的な連携の仕組み

今回の協定によって、日の出町では具体的にどのようなサポートが受けられるようになるのでしょうか。

まず、特定健診の結果でBMI25以上などの基準を満たし、保健指導を希望する方が対象となります。看護師さんや保健師さん、管理栄養士さんといった医療専門職が、一人ひとりに合わせた保健指導を実施します。その中で、肥満症の受診勧奨基準に該当する方に対しては、地域の医院や診療所(かかりつけ医)へ、または本人の希望に応じて近隣の専門医療機関へと紹介する仕組みが作られます。

日の出町・ノボ ノルディスク ファーマ株式会社による肥満症対策に関する連携協定の概要

この図を見ると、医療専門職による受診勧奨から、かかりつけ医を経て、西多摩地域の肥満症専門医療機関へとつながる、具体的な流れがわかりますね。ノボ ノルディスク ファーマは、肥満症の正しい知識を広めたり、この新しいモデルを構築するための情報提供や連携支援を行ったりする役割を担います。

このように、日の出町が保健指導で「気づき」を与え、ノボ ノルディスク ファーマがそのサポートをすることで、これまで医療機関につながりにくかった肥満症の方が、安心して専門的な治療を受けられるようになることが期待されます。

肥満症ってどんな病気?知っておきたい基礎知識

「肥満症」という言葉は聞くけれど、具体的にどんな状態を指すのか、改めて確認しておきましょう。

日本では、体格指数(BMI)が25以上だと「肥満」と定義されます。そして、この「肥満」に加えて、以下のような健康障害のうちいずれか一つでも合併している、または合併が予測される場合に「肥満症」と診断され、医学的に減量が必要と判断されます。

肥満症の診断に必要な健康障害の例:

  • 2型糖尿病や耐糖能異常など、血糖値の問題

  • 脂質異常症(コレステロールや中性脂肪が高いなど)

  • 高血圧

  • 高尿酸血症・痛風

  • 冠動脈疾患(心臓の血管の病気)

  • 脳梗塞・一過性脳虚血発作(脳の血管の病気)

  • 非アルコール性脂肪性肝疾患(肝臓に脂肪がたまる病気)

  • 月経異常・女性不妊

  • 閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群(睡眠中の呼吸の問題)

  • 変形性関節症(膝、股関節、手指関節など)や変形性脊椎症といった運動器の病気

  • 肥満関連腎臓病

これだけ多くの健康障害と関連していると聞くと、肥満症がどれほど深刻な病気か、お分かりいただけるかと思います。だからこそ、「自己責任」と片付けずに、適切な治療を受けることが、あなたの健康を守るために本当に大切なんです。

連携協定がもたらす、未来への希望

今回の日の出町とノボ ノルディスク ファーマの連携協定は、2026年6月2日に締結され、2026年6月5日には事業が開始される予定です。この取り組みによって、次のような効果が期待されています。

  • 肥満や肥満症に関する地域住民の皆さんの知識が向上する

  • 適切な肥満症治療を受ける機会が増える

  • 透析などの合併症予防につながり、将来的な医療費が軽減される

  • 肥満症治療がさらに発展する

ノボ ノルディスク ファーマは、これまでに千葉市、春日井市、旭川市、弘前市、広島県など、全国の様々な自治体で肥満や肥満症対策に関する連携協定を結び、地域における肥満症対策の構築を支援してきました。今回の日の出町での取り組みを通じて得られる知見は、きっと全国の他の地域でも役立つモデルとなり、地域間格差のない持続可能な医療アクセスの実現に貢献してくれることでしょう。

もしあなたが肥満症で悩んでいるなら、一人で抱え込まず、この新しい仕組みを活用して、ぜひ一歩踏み出してみてください。あなたの健康な未来のために、日の出町とノボ ノルディスク ファーマが力を合わせてサポートしてくれますよ。

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