「気になる」から「知っておきたい」へ!再生医療への関心が高まる今

脳卒中による後遺症(脳梗塞や脳出血)や、ALS(筋萎縮性側索硬化症)といった神経疾患は、ご本人だけでなく、ご家族にとっても長く向き合っていく大変な病気ですよね。治療はもちろん、その後のリハビリや日々の生活サポートまで、様々な課題が伴います。

そんな中で近年、「再生医療(歯髄幹細胞培養上清液の治療)」が、新たな可能性として注目を集めているのをご存知でしょうか?「名前は聞いたことがあるけれど、実際どんな治療なの?」「どこまで期待できるの?」と、気になっている方も多いかもしれません。

専門的で難しく感じられがちな再生医療ですが、多くの人が「気になるけれど、まだよくわからない」「期待はあるけど、不安もある」と感じているのが現状のようです。だからこそ、わかりやすくて正確な情報が、これまで以上に求められています。

今回は、再生医療と神経リハビリを手がける「ひとのわメディカル」が行った意識調査の結果を元に、神経疾患と再生医療に関する皆さんの「知りたい」気持ちに寄り添いながら、その実情を読み解いていきましょう。


神経疾患と再生医療、あなたの関心度は?

まず、脳卒中後遺症やALS、パーキンソン病、アルツハイマー病、うつ病といった神経領域で、再生医療(歯髄幹細胞培養上清液の治療)が研究・活用されていることについて、どれくらいの人が関心を持っているのでしょうか?

神経領域における再生医療(歯髄幹細胞培養上清液の治療)への関心度を示した円グラフ

調査によると、「ある程度関心がある」と答えた人が39.5%と最も多く、「とても関心がある」の12.0%を合わせると、半数以上の51.5%の人が再生医療に関心を持っていることがわかりました。

この結果は、再生医療が専門家だけの話ではなく、私たち一般の人にとっても、気になる医療テーマとして広がり始めていることを示しています。特に、長期的なケアが必要な神経疾患を考えると、少しでも回復や機能改善につながる可能性のある新しい選択肢に、期待が集まるのは自然なことかもしれませんね。

一方で、「ある程度関心がある」が最も多かったという点も注目です。これは、再生医療に前向きな印象はあるものの、治療内容や安全性、費用、そして実際に受けられる範囲まで、まだ十分に理解している人は多くないことを示唆しています。「気にはなるけど、まだよく知らない」と感じている人が多いのかもしれません。

再生医療に「期待したい」ことって何?

では、神経疾患の再生医療に対して、人々は具体的にどんなことを「期待したい」と感じているのでしょうか?

神経疾患領域での再生医療に対する期待を問うアンケート結果を示す棒グラフ

最も多かったのは「まだ自分事ではないが将来に備えて知っておきたい」という回答で29.5%でした。これは、今すぐに治療を考えていなくても、将来のために情報を集めておきたいという、賢明な姿勢が見て取れます。年齢を重ねることや家族の健康を意識する中で、「いざという時に備えたい」と考える人が少なくないのですね。

次に、「回復やリハビリの後押しになる可能性」(24.0%)、「既存治療と組み合わせて治療の幅が広がる可能性」(22.5%)、「家族を含めた生活面の負担が軽くなる可能性」(20.0%)が続きました。これらの結果から、再生医療に「単独で劇的な効果」を期待するというよりも、「今ある治療やリハビリを支え、本人や家族の生活に少しでも前向きな変化をもたらすこと」を期待していると考えられます。

神経疾患は、治療だけでなく、その後の生活や介護にも大きな影響を及ぼしやすいので、医療面と生活面の両方から期待が寄せられているのは、とてもよくわかります。

また、「進行性の病気でも『選択肢』が増えること自体への期待」(19.5%)や「症状や日常生活の困りごとが軽くなる可能性」(18.5%)も挙げられました。これは、症状そのものの改善だけでなく、これまで限られていた対応の幅が広がることに、希望を見出している人が多いことを示しています。治療法が限られる病気では、「選べる可能性がある」ということ自体が、大きな安心感につながるのかもしれませんね。

「安心できる情報/体制」ってどんなもの?

実際に再生医療を前向きに検討したり、相談したりするために、どんな情報や体制があれば安心できると感じるのでしょうか?

神経疾患の再生医療について、前向きに検討・相談するために「安心できる情報/体制」に関するアンケート結果を示す棒グラフ

驚くことに(でも納得ですよね!)、最も多かったのは「費用の総額・追加費用の有無など料金が明確」で47.0%でした。やはり、先進的な治療という印象が強い再生医療は、費用の全体像が見えにくく、検討の大きなハードルになっていることがわかります。治療そのものへの期待だけでなく、「実際いくらかかるの?」という金銭的な不安を解消できるかが、非常に重要なポイントなんですね。

次に、「医師が適応を丁寧に判断し期待できる範囲も含めて説明してくれる」(34.5%)、「治療の流れ(期間・通院回数・実施内容)が具体的に分かる」(30.5%)が続きました。これらからは、ただ治療法を知るだけでなく、「自分に合っているのか、どこまで期待できるのか、そしてどんな流れで進むのか」まで具体的に理解できて初めて、安心につながることがうかがえます。特に神経疾患では、症状や進行の程度に個人差が大きいので、一般的な話ではなく、自分の状態に合わせた説明を求める声が強いのでしょう。

「症例の紹介(良い点だけでなく個人差も含めて理解できる)」(16.0%)や「治療後のフォロー体制(経過観察・相談窓口)が整っている」(15.5%)も一定数選ばれています。これは、治療前の期待だけでなく、治療後まで見据えたサポートや、納得して判断するための裏付けとなる情報も重視されていることを示しています。特に症例紹介では、良い面だけでなく個人差も知りたいという点に、過度な期待を避け、現実的に判断したいという意識が表れているようです。

どんな情報発信だと「理解しやすい」?

では、神経疾患に対する再生医療について、どんな情報発信があれば、私たちはもっと理解しやすいと感じるのでしょうか?

神経疾患に対する再生医療の情報発信に関するアンケート結果を示す棒グラフ

最も多かったのは「メリットだけでなく限界や個人差も含めた説明」で38.5%でした。再生医療は大きな期待が寄せられる分野だからこそ、良い面だけを強調するのではなく、できることとできないこと、そして治療効果には個人差があることまで、バランスの取れた説明が求められていることがわかります。過度な期待をあおるのではなく、現実的な情報がほしい、という皆さんの気持ちが伝わってきますね。

次いで、「医師による分かりやすい解説動画」(32.0%)、「実際の症例紹介(Before/Afterを含む)」(28.5%)が挙げられました。専門性の高い内容でも、信頼できる医師がわかりやすく説明してくれる動画や、治療後の変化を具体的にイメージできる症例紹介は、とても理解しやすいと感じる人が多いようです。文字だけでは伝わりにくいことも、動画や写真ならぐっと身近に感じられますよね。

「明瞭会計」(23.5%)や「科学的な仕組みを噛み砕いた説明」(21.5%)も重要視されています。情報のわかりやすさというと、治療内容そのものに目が行きがちですが、実際には費用がはっきりしていることや、専門的な仕組みを私たちにも理解できる形で説明してもらえることも、安心して情報を受け取る上で大切なんですね。

再生医療、どれくらい知ってる?

最後に、皆さんが再生医療についてどれくらい知っているのか、身近な治療として認識しているのかを見てみましょう。

再生医療に関する認知度調査の円グラフ

聞いたことはあるが、詳しくは知らない」と答えた人が56.0%と過半数を占めました。再生医療という言葉自体は広く知られつつあるものの、その内容まで十分に理解されているとは言えない状況が見えてきます。名前の認知は進んでいても、「どんな治療があるの?」「どの分野で使えるの?」といった具体的なところまでは、まだ浸透していない人が多いようです。

「名前は知っているが、実際に受けられる治療があることは知らなかった(美容のみ知っていた)」(15.0%)という回答も注目です。再生医療と聞くと、美容医療のイメージが強い人もいるかもしれませんね。神経疾患を含む治療の選択肢として再生医療が検討されていることは、まだ十分に知られていないことがうかがえます。

「まったく知らない」という人も14.5%いました。情報発信においては、いきなり専門的な内容に入るのではなく、まずは「再生医療ってどんなもの?」という基礎から、わかりやすく伝えていくことが大切だと考えられます。

広がる期待、深まる理解へ

今回の調査からは、神経疾患領域における再生医療が、少しずつ身近なテーマとして受け止められ始めていることがわかりました。多くの人が「気になるけれど、詳しくはわからない」と感じている一方で、回復やリハビリの後押し、生活負担の軽減といった、現実的な希望を抱いていることが見て取れます。

そして、その期待に応えるためには、費用や治療の流れ、メリットだけでなく限界まで含めた、具体的でわかりやすい情報が不可欠だと考えられていることも明らかになりました。

これから大切になるのは、再生医療を特別なものとして遠くから語るのではなく、私たち一般の人にもわかる言葉で、正確に、そして現実に即して伝えていくことでしょう。知るきっかけが増え、理解が深まることで、再生医療はきっと、より身近な選択肢として受け止められるようになっていくはずです。

ひとのわメディカルについて

今回の調査を実施した「ひとのわメディカル」は、東京都千代田区にある再生医療クリニックです。脳卒中後遺症、ALS、アルツハイマー型認知症などの神経疾患に対し、幹細胞培養上清液を活用した再生医療を提供しています。

  • 再生医療と神経リハビリの組み合わせ: 幹細胞培養上清液を用いた再生医療に加え、ロボットリハビリ「HAL」やVRリハビリ「カグラ」を組み合わせた総合的な治療を提供し、機能回復を支えるリハビリまで含めて提案しています。

  • 患者一人ひとりに寄り添う治療: 患者さんの状況に寄り添いながら、QOL(生活の質)の維持・向上も見据えた治療の選択肢を案内しています。公式サイトでは再生医療やリハビリテーションに関する費用案内ページを設け、治療費を明確に伝える方針を示しています。

  • 研究と安全性への取り組み: 第二種再生医療等提供計画を届け出たうえで治療を行い、ALS患者を対象とした臨床研究・特定臨床研究の実施についても案内されています。乳歯由来の幹細胞培養上清液に特化し、提携する細胞加工施設と連携した安全管理体制についても情報を公開しています。

もっと詳しく知りたい方は

再生医療についてさらに詳しく知りたい方や、神経疾患に対する治療の選択肢をもっと知りたい方は、ひとのわメディカルの公式サイトやコラムも参考にしてみてください。

調査概要

  • 調査日: 2026年2月16日

  • 調査対象地域: 全国

  • 調査機関: Freeasy

  • 調査方法: オンラインアンケート調査

  • 調査対象・人数: 60~99歳の男女200名