ワキガ治療法の選択における重要点:300名調査から判明した決め手と主要治療法の比較
日本人の約10〜15%がワキガ体質であるとされ、多くの方がその悩みを抱えています。近年、ミラドライをはじめとする低侵襲治療の普及により治療の選択肢は多様化していますが、「どの治療法が自分に合っているのか分からない」「費用対効果が不透明」「再発リスクが心配」といった声が多く聞かれます。
このような背景のもと、皮膚科・形成外科・美容皮膚科を展開する医療法人社団鉄結会アイシークリニックは、ワキガ(腋臭症)治療を検討している方および治療経験者300名を対象に「ワキガ治療法の選び方に関する実態調査」を実施しました。本調査は、ミラドライ・剪除法手術・ボトックス注射の3つの主要治療法について、効果・費用・再発リスク・ダウンタイムなど多角的な観点から比較検討のポイントを明らかにすることを目的としています。
調査対象は、ワキガ(腋臭症)の症状を自覚し治療を検討中、または過去に治療を受けた経験のある全国の20〜50代の男女300名で、2025年11月11日から11月20日にかけてインターネット調査が行われました。
ワキガ治療法の主要3種類
ワキガ治療法は大きく分けて、ミラドライ、剪除法手術、ボトックス注射の3種類があります。それぞれの治療法には異なる特徴があり、個人の症状やライフスタイル、予算に応じて最適な選択肢が異なります。
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ミラドライ: マイクロ波を皮膚表面から照射し、汗腺(エクリン腺・アポクリン腺)を熱で破壊する非侵襲的な治療法です。FDAの承認を受けており、切開を伴わないため傷跡が残らず、1回の施術で70〜80%の汗腺を破壊できる特徴があります。
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剪除法(せんじょほう): 脇の皮膚を3〜4cm切開し、医師が直接目視でアポクリン腺を一つずつ除去する外科的手術法です。日本皮膚科学会のガイドラインでも推奨される標準的治療であり、保険適用(腋臭症)で受けられ、汗腺除去率90%以上と最も高い根治性を持つとされています。
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ボトックス注射(ボツリヌス毒素製剤): ボツリヌス毒素製剤を脇に注入し、発汗を司る神経伝達を一時的にブロックすることで汗の分泌を抑制する治療法です。効果持続期間は4〜9ヶ月程度で定期的な再注射が必要ですが、施術時間は10〜15分と短く、重度原発性腋窩多汗症には保険適用となる場合があります。
ミラドライ・剪除法手術・ボトックス注射の比較
| 比較項目 | ミラドライ | 剪除法手術 | ボトックス注射 |
|---|---|---|---|
| 治療の原理 | マイクロ波で汗腺を破壊 | 直視下で汗腺を切除 | 神経伝達を一時的にブロック |
| 効果(汗腺除去率) | 70〜80% | 90%以上 | 発汗抑制のみ(汗腺は残存) |
| 効果の持続 | 半永久的 | 半永久的 | 4〜9ヶ月 |
| ダウンタイム | 2〜3日(腫れ・むくみ) | 2〜3週間(安静・圧迫固定) | ほぼなし |
| 傷跡 | なし | 3〜4cm程度 | なし(針穴のみ) |
| 治療時間 | 約1時間 | 約1.5〜2時間 | 約10〜15分 |
| 費用目安 | 30〜40万円(自由診療) | 4〜5万円(保険適用3割負担) | 3〜5万円/回(自由診療)※保険適用の場合は約2万円 |
| 通院回数 | 1〜2回 | 3〜5回 | 年2〜3回(継続の場合) |
| 再発リスク | 20〜30%で追加照射検討 | 5〜10% | 効果切れ後は再注射必要 |
| 適応 | 中等度〜重度のワキガ・多汗症 | 重度のワキガ | 軽度〜中等度・一時的対処希望者 |
300名調査で判明したワキガ治療の決め手
約8割が「ダウンタイムの短さ」を最重視
ワキガ治療法を選ぶ際に最も重視する点について尋ねたところ、ワキガ治療検討者の78.3%が「ダウンタイムの短さ」を最重要基準と回答しました。この結果は、仕事や学業を休めない現代人のライフスタイルが治療法選択に大きく影響していることを示唆しています。ミラドライの人気はこの傾向と合致しており、「切らない治療」へのニーズの高さが裏付けられています。

ミラドライへのイメージ:「傷跡なし」「最新技術」と「費用が高い」
ミラドライに対するイメージ調査では、「傷跡なし」(61.0%)、「最新の技術」(52.3%)といったポジティブなイメージがある一方、7割近く(67.3%)が「費用が高い」と感じていることが明らかになりました。また、約3割が「効果がやや弱そう」(34.3%)、「再発が心配」(29.7%)と回答しており、切らない治療への効果面での不安も一定数見られます。

剪除法手術へのイメージ:「効果が確実」と「傷跡」「ダウンタイム」への懸念
剪除法手術については、8割以上(82.7%)が「効果が確実・根治できそう」と評価する一方で、「傷跡が残る」(76.0%)や「ダウンタイムが長い」(71.3%)といった懸念が7割を超えています。保険適用で費用を抑えられるメリットへの認知度は約5割(54.0%)にとどまり、費用面でのアドバンテージが十分に伝わっていない可能性も指摘されます。

治療を躊躇する最大の理由:「費用への不安」と「効果への疑問」
ワキガ治療を受けた方(または受けたいと思っている方)が治療を躊躇する最大の理由として、「費用が高い・予算が分からない」(25.0%)が最も多く、次いで「本当に効果があるか分からない」(21.7%)が上位を占めました。これらの不安を解消するためには、各治療法の具体的な費用目安と、エビデンスに基づいた効果・再発リスクの正確な情報提供が重要であることが示唆されます。

治療法別の満足度:剪除法手術がトップ、ミラドライが続く
ワキガ治療経験者への満足度調査では、剪除法手術が91.5%と最も高く、次いでミラドライが87.2%となりました。ボトックス注射は効果の持続性に限界があるため満足度が68.4%と他の治療法よりやや低くなっていますが、「手軽さ」を評価する声も多く、軽度の方や一時的な対処として一定の評価を得ています。

調査結果のまとめ
本調査により、ワキガ治療検討者の約8割がダウンタイムの短さを最重視し、次いで費用・効果の持続性を重要視していることが明らかになりました。治療法別では、ミラドライは「傷跡なし・ダウンタイム短縮」が評価される一方で費用への懸念が最大のハードルとなっており、剪除法手術は「効果の確実性」が認められつつも傷跡・ダウンタイムが障壁となっています。
治療経験者の満足度は剪除法手術が91.5%、ミラドライが87.2%と高水準であり、適切な治療法を選択すれば高い満足度が得られることが示されました。治療を躊躇する最大の理由は「費用への不安」と「効果への疑問」であり、正確な情報提供と専門医による適切な診断・カウンセリングの重要性が改めて確認されました。
医師による解説と治療選択の指針
アイシークリニックの髙桑康太医師は、2,000件以上の腋臭症治療実績に基づき、「ワキガ治療は『どの治療法が優れているか』ではなく、『ご自身の症状・ライフスタイル・ご予算に合った治療法を選ぶ』ことが最も重要です」と述べています。今回の調査結果は、治療を検討される方々が抱える不安や疑問を如実に反映しており、医療者として改めて丁寧な情報提供の必要性を感じるとのことです。
症状の重症度別おすすめ治療法
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軽度(気になる程度): ボトックス注射または制汗剤での対処も選択肢となります。
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中等度(日常生活に支障): ミラドライがバランスの取れた選択肢となるでしょう。
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重度(強いニオイ・衣類への付着): 剪除法手術で根治を目指すことが推奨されます。
ライフスタイル別おすすめ治療法
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仕事・学校を休めない方: ミラドライ(ダウンタイム2〜3日)またはボトックス注射が適しています。
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費用を抑えたい方: 保険適用の剪除法手術(3割負担で4〜5万円程度)が選択肢となるでしょう。
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傷跡を絶対に避けたい方: ミラドライまたはボトックス注射が推奨されます。
治療前に確認すべきこと
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ワキガの自己診断は難しいため、まず専門の医師の診察を受けることが重要です。
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各治療法のメリット・デメリットを理解し、納得した上で選択してください。
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再発時の対応や追加治療の可能性についても事前に確認しておくことをお勧めします。
よくある質問(Q&A)
Q1. ミラドライと手術どちらがいいですか?
A. 症状の重症度とダウンタイム・傷跡への許容度によって最適な選択は異なります。軽度〜中等度の方はミラドライで高い満足度が得られる傾向にありますが、重度の方や「確実に根治したい」という方には汗腺除去率90%以上の剪除法手術が推奨されるケースが多くなっています。今回の調査でもミラドライ満足度87.2%、剪除法手術満足度91.5%といずれも高水準であり、正しく選択すればどちらも良い結果が期待できます。
Q2. ミラドライは1回で効果がありますか?再発しませんか?
A. 1回の施術で70〜80%の汗腺を破壊でき、多くの方が効果を実感しますが、20〜30%の方は追加照射を検討することがあります。破壊された汗腺は再生しないため、効果は半永久的です。
Q3. ワキガ治療の費用相場はどれくらいですか?保険は使えますか?
A. ミラドライは30〜40万円程度(自由診療)、剪除法手術は「腋臭症」の診断で保険適用となり4〜5万円程度(3割負担)、ボトックス注射は「重度原発性腋窩多汗症」の診断で保険適用となる場合があり、自由診療の場合は1回3〜5万円で年2〜3回の継続が必要です。
Q4. ワキガ治療のダウンタイムはどれくらいですか?仕事は休む必要がありますか?
A. ミラドライは2〜3日の腫れ程度で施術翌日から日常生活に復帰可能です。剪除法手術は脇を開く動作を制限する必要があり、2〜3週間の安静と圧迫固定、3〜5回の通院が必要です。デスクワーク中心の方は1週間程度、体を使う仕事の方は2〜3週間程度の調整が推奨されます。
Q5. ボトックス注射はワキガに効果がありますか?
A. ボトックス注射は発汗を抑える効果がありますが、ニオイの原因となるアポクリン腺は除去しないため、根治的な効果は期待できません。軽度の方や一時的な対処には有効ですが、根治的な治療とはなりません。
ワキガを放置するリスク
ワキガを放置すると、以下のようなリスクが生じる可能性があります。
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精神的ストレスから対人関係や社会生活に支障をきたすことがあります。
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慢性的なストレスからうつ症状や社交不安障害につながるケースもあります。
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衣類への黄ばみが蓄積し、生活の質(QOL)が低下する可能性があります。
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制汗剤の過度な使用により皮膚トラブル(かぶれ・色素沈着)を起こすことがあります。
専門医への受診目安
以下のような場合は、専門の医師への相談をご検討ください。
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衣類の脇部分に黄色いシミができる。
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ご自身で脇のニオイが気になる、または他人から指摘されたことがある。
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制汗剤を使用しても効果が感じられない。
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家族にワキガ体質の人がいる(遺伝的要因)。
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ニオイへの不安から日常生活に支障が出ている。
アイシークリニックのご案内
アイシークリニックは、ミラドライ認定医による施術、保険診療・自由診療の両方への対応、首都圏6院(新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮)での通いやすさ、そしてカウンセリング重視の診療を特徴としています。医師による正確な診断と丁寧な説明に基づき、患者様一人ひとりに最適な治療法を提案しています。
各院の所在地
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