肥満と肥満症、その「ミカタ」を変える一歩を!「肥満症のただしいミカタ川柳」結果発表
3月4日は「世界肥満デー」です。この大切な日に先立ち、「肥満と肥満症の見方を変え、味方になろう!」を合言葉に開催された「肥満症のただしいミカタ川柳」の結果が発表されました。この企画は、日本イーライリリー株式会社と田辺ファーマ株式会社が、株式会社マイナビと協力して実施したものです。肥満症に悩む方々、そしてその周りの人々が、この病気について正しく理解し、前向きな一歩を踏み出すきっかけとなることを目指しています。

あなたの「肥満」は「肥満症」かも?プロジェクトが目指すもの
この川柳企画は、両社が取り組む「その肥満、肥満症かも!」プロジェクトの一環として行われました。このプロジェクトは、社会的に認知度が低い肥満症について、正しい理解を促進することを目的としています。
「肥満」と「肥満症」は、同じような言葉に聞こえますが、実は大きな違いがあります。一般社団法人日本肥満症予防協会の理事長である宮崎 滋氏は、その違いについて次のように述べています。
「『肥満症』は、BMI25以上の状態を指す『肥満』とは異なり、肥満に加えて肥満に関する健康障害を一つ以上合併している、または内臓脂肪型肥満がある状態を指します。肥満症は、さまざまな病気を引き起こしたり、悪化させたりするリスクがあるため、治療が必要な病気なのです。」
多くの場合、肥満は「自己管理の問題」として軽視されがちです。しかし、肥満症は遺伝や環境、ストレスなど、個人の努力だけでは解決が難しい多様な要因が関与する病気です。この川柳企画を通じて、肥満症のある方々が安心して治療を受けられる環境が整うこと、そして社会全体の理解が深まることが期待されています。
審査を勝ち抜いた珠玉の8作品!ネギうさぎとのコラボも実現
全国から寄せられた数多くの応募作品の中から、厳正な審査の結果、肥満症への理解を深め、見方を変える力を持つ8作品が選出されました。最優秀賞1作品、優秀賞2作品、特別賞5作品です。
特に注目すべきは、最優秀賞と優秀賞の計3作品です。これらの作品は、SNS総フォロワー数148万人を誇る人気クリエイター「うめぼしちゃん」が描くキャラクター「ネギうさぎ」とのコラボレーションが実現しました。

「ネギうさぎ」は、2020年7月にSNS投稿を開始し、わずか4ヶ月でフォロワー数100万人を突破した人気キャラクターです。ネギとうさぎが合体したユニークな見た目と、プリンが大好物というちょっと不思議な設定が「癒される!」と話題を呼んでいます。今回、受賞川柳の世界観を優しく彩る描き下ろしイラストが公開され、今後広く広告展開される予定です。

最優秀賞作品:肥満症 ミカタ次第で 光差す / 増田正二 さん
「ミカタ」という言葉に「見方」と「味方」の二つの意味が込められた、深いメッセージを持つ一句です。

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作者コメント:肥満症は単に自己管理の問題ではなく、治療が必要な病気。そう見方を変えることで心がふっと軽くなる。またそう診断してくれたお医者さんが味方となってくれることで心強くも感じる。「ミカタ」に2つの意味を込めて詠んだ句です。
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医師解説コメント:肥満症は治療が必要な病気です。見方を変え、専門家を味方につけることで、改善への道に光が差します。
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審査員コメント:「見方」と「味方」という二つの“ミカタ”を巧みに重ねた表現が印象的です。ミカタが変われば「光差す」という比喩も、美しい未来への広がりをやさしく感じさせる前向きな一句です。

優秀賞作品:見方変え 味方と治す 肥満症 / たけのこキノコ さん
肥満症は個人のだらしなさではなく、治療が必要な病気であるという世間の「見方」を変え、医師を「味方」にすることの重要性を訴える一句です。

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作者コメント:「だらしなさ」ではなく「治療が必要な病気」へと世間の見方が変わってほしい。そして一人で抱え込まず、医師という心強い味方と共に歩んでいきたい、という願いを込めました。
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医師解説コメント:肥満症は治療が必要な病気です。減量できないのは意志の弱さの表れではありません。見方を変え、医師を味方にしてください。
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審査員コメント:「見方」と「味方」をかけることで、正しい肥満症の理解と周囲からの支えの大切さを品よく描いています。短い中に温かさがにじむ一句です。

優秀賞作品:その肥満 「症」がついたら 要治療 / もりこ さん
肥満と肥満症の違いを簡潔に示し、健康障害を伴う「肥満症」は早期の治療が必要であることを明確に伝える一句です。

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作者コメント:太いだけなら自由だけど、肥満症となると、早めに受診が必要です。
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医師解説コメント:単に太っているというだけでなく、健康障害を伴えば、治療が必要となる「肥満症」です。早めの受診を。
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審査員コメント:肥満症の定義を簡潔に示した一句で、肥満との違いを初学者にも伝えやすい表現です。「肥満症」に関する啓発活動においてのスライドやパンフレットにもそのまま活かせるわかりやすい作品です。

特別賞作品
最優秀賞と優秀賞の他にも、心に響く5つの特別賞作品が選ばれました。これらの作品も、肥満症への理解を深める大切なメッセージを伝えています。
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肥満症 知って広がる 理解の輪 / Kazuさん
- 審査員のコメント:知ることが「理解の輪」を広げるという発想がいいです。語呂の良さもあります。
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「治したい」 痩せたいよりも 重みある / あおによしおさん
- 審査員のコメント:「痩せたい」から「治したい」への意識の変化を通して、肥満と肥満症の違いを端的に捉えた一句です。
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脱肥満 コツは恥じずに まず相談 / 紫月さん
- 審査員のコメント:「恥じずにまず相談」という一節が、受診の心理的ハードルをほどよく和らげています。軽やかなリズムも心地よく、医療者からのメッセージとしても自然に活用できる一句です。
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肥満症 「病」と知って 救われる / 風じんさん
- 審査員のコメント:「病と知って救われる」という逆説的な一節が、正しい知識と診断が安心へとつながる現実を静かに映し出しています。自己責任からふっと解放される瞬間を丁寧に捉えた、共感を呼ぶ一句です。
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「痩せよう」が 「治そう」になる 診察日 / 増田正二さん
- 審査員のコメント:「痩せよう」から「治そう」へと、診察日をきっかけに意識が転じていく流れが鮮やかです。短い言葉に内面的な変化が端的に映し出された一句です。
「その肥満、肥満症かも!」プロジェクトとは?
日本において、「肥満」に該当する人口は推定2,800万人(厚生労働省 国民健康・栄養調査(令和元年)より算出した推計値)にものぼると言われています。しかし、「肥満」と「肥満症」の違いを正しく認識している人はまだ多くありません。

肥満症は「治療が必要な慢性疾患」
日本では、体格指数(BMI)25以上を「肥満」と定義しています。一方で、「肥満症」は、肥満(BMI25以上)があり、かつ肥満に起因または関連する健康障害(合併症)を1つ以上持っているか、あるいは内臓脂肪蓄積があり、医学的に減量を必要とする病態と定義されています(日本肥満学会「肥満症診療ガイドライン2022」より)。つまり、肥満症は放置すると他の病気を引き起こしたり、悪化させたりするリスクがある、治療が必要な慢性疾患なのです。
これまで、肥満症の診断や治療は、選択肢が限られていたこともあり、他の慢性疾患と同等には行われてきませんでした。また、肥満症の発症には、個人の生活習慣だけでなく、遺伝やストレス、仕事・生活環境など、さまざまな要因が複雑に絡み合っています。そのため、自分の努力だけでは解決が難しいケースも少なくありません。それにもかかわらず、「自己管理の問題」という誤解や偏見(オベシティ・スティグマ)が存在し、社会的な課題となっています。
プロジェクトの目指す社会
このような状況を背景に、日本イーライリリーと田辺ファーマは、「その肥満、肥満症かも!」プロジェクトを立ち上げました。このプロジェクトは、肥満症のある人やその周囲の人々が、肥満症に関する正しい知識を得て、思い込みや偏見をなくしていくことを目指しています。そして、誰もが生き生きと活躍できる健康的な社会の創造に貢献することを目指し、今後もさまざまな疾患啓発活動を続けていくとのことです。
肥満症に関するさらに詳しい情報は、肥満症当事者向けの疾患啓発WEBサイト「その肥満、肥満症かも.com」で確認できます。
肥満症治療について大切なこと
肥満症の治療は、単に体重を減らすことだけが目的ではありません。減量を通じて、肥満に関連する健康障害を改善することを目指します。そのため、美容や痩身のためのダイエットとは異なり、合併症の予防や改善を目的とした医療行為として行われます。
肥満症治療薬などについては、医師による診断のもと、適切な使用が求められます。もし、ご自身の肥満について不安を感じたり、肥満症の可能性があると感じたりした場合は、必ず医師に相談してください。専門家の「ミカタ」を得ることが、病気と向き合うための第一歩となります。
川柳企画の詳細と両社からのメッセージ
今回の「肥満症のただしいミカタ川柳」の結果発表は、2026年3月3日(火)以降、株式会社マイナビのWEBサイトで確認できます。
この企画では、「自身または周りの方の肥満または肥満症について日常で感じていること、体験したことやエピソードを川柳にして表現する」というテーマで作品が募集されました。募集期間は2025年11月6日から11月20日まででした。募集内容の詳細については、株式会社マイナビのWEBサイトをご覧ください。
日本イーライリリー株式会社は、米国イーライリリー・アンド・カンパニーの日本法人として、50年以上にわたり日本の患者さんの健康に貢献してきました。がん、糖尿病、アルツハイマー病など、幅広い領域で革新的な医薬品を提供しています。
田辺ファーマ株式会社は、1678年創業の歴史ある製薬企業です。「病と向き合うすべての人に、希望ある選択肢を。」をミッションに掲げ、中枢神経、免疫炎症、糖尿病・腎領域、がん領域など、多岐にわたる分野で医療に貢献しています。
今回の川柳企画や「その肥満、肥満症かも!」プロジェクトが、肥満症で悩む人々にとって、病気への理解を深め、一人で抱え込まずに専門家を頼るきっかけとなることを心から願っています。あなたの健康的な未来のために、今日から「ミカタ」を変えてみませんか?
