宝島社「もっと話そう! Fem&」プロジェクトが「不調と女性ホルモン」に関する意識調査を実施
株式会社宝島社は、女性誌10誌および男性誌2誌の計12媒体によるフェムテック・フェムケア啓発プロジェクト「もっと話そう! Fem&(フェムアンド)」において、「不調と女性ホルモン」に関する意識調査を実施しました。この調査は2025年11月21日から11月28日にかけて、読者1,334名(女性1,066名、男性268名)を対象に行われたものです。

プロジェクトは5年目となる2026年、「自分を知って、まわりを知ろう」をテーマに掲げ、女性の体の理解促進や健康課題への気づきを目的としています。これにより、女性の健康課題について考え、話す機会を提供し、社会全体のウェルビーイング向上に貢献することを目指しています。
調査結果の概要
今回の調査では、以下の点が明らかになりました。
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約8割が「フェムテック」「フェムケア」に関心がある。
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女性の96%、男性の86%が日常生活で「なんとなく不調」を感じる日がある。
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女性の半数以上が1ヶ月のうち「ほぼ毎日~2週間前後」不調を感じている。
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「なんとなく感じる不調」について、「誰にも伝えていない」人は全体の約1/4にあたる26.9%に上る。
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不調について話せていると感じる人ほど、幸福度が高い傾向にある。
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男性の約8割が「女性ホルモンの変動が原因で起こる不調がある」ことを知らない。
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女性の69%、男性の88%が「女性特有の不調」について「知る機会がなかった」と回答。
フェムテック・フェムケアへの関心
調査の結果、フェムテックおよびフェムケアへの関心が高いことが示されました。フェムテックとは女性(Female)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語で、女性特有の健康課題をテクノロジーで解決するサービスや商品を指します。一方、フェムケアは女性(Female)とケア(Care)を組み合わせた造語で、女性特有の悩みを解決するアイテムやサービスを意味します。

フェムテックについて説明を受けた上で、77.1%がフェムテックに興味があると回答しました。
日常的な心身の不調の実態
日常生活において「なんとなく」感じる心身の不調の有無について尋ねたところ、女性の約96%、男性の約86%が「ある」または「たまにある」と回答し、男女ともに大半の人が何らかの不調を感じていることが明らかになりました。

女性では、1ヶ月のうち「ほぼ毎日~2週間前後」不調を感じている人が半数以上に達しています。不調の内容としては、「だるい、疲れやすい」(64.2%)、「首・肩こり、腰痛」(63.5%)、「疲れ目、目のトラブル」(50.7%)などが上位を占めました。
不調の対処状況と相談の課題
不調に対する対処方法としては、「市販薬やサプリメントの使用、塗布」(53.3%)、「運動・食事など生活習慣の見直し」(52.5%)、「セルフケア(温める、入浴等)」(51.4%)が多く挙げられました。一方で、対処していない理由としては「仕方ないと思っているから」(45.8%)、「どうすればよいかわからない」(43.3%)といった回答が見られました。病院で受診しない理由も「我慢できる範囲だから」(42.6%)が最多でした。
「なんとなく感じる不調」について誰かに話したり相談しているかという問いに対し、全体の26.9%が「誰にも伝えていない」と回答しました。伝えていない理由としては、「理解してもらえない」「話しにくい」「伝え方がわからない」といった声が多く聞かれ、話したくても話せない状況が浮き彫りになりました。

不調の相談と幸福度の関連性
不調について「十分に話せている」「まあまあ話せている」と感じている人ほど、現在の幸福度が高い傾向にあることが示されました。これは、不調を周囲と共有し、理解を得ることが精神的な満足度につながる可能性を示唆しています。

女性ホルモンと不調に関する認識の差
「女性ホルモンの変動が原因で起こる不調がある」ことの認識について、男女間で大きな差が見られました。男性の約8割がこの事実を知らない一方で、女性でも約半数が詳しく知らないと回答しています。また、女性ホルモンが関係している可能性がある事象として、「イライラする・怒りっぽい」「落ち込みやすい・情緒不安定」「のぼせ、ほてり、異常発汗」などが挙げられましたが、これらの症状を知っている男性はわずか約35%にとどまりました。

女性特有の不調について知る機会があったかという問いに対しては、女性の69%、男性の88%が「あまりなかった」「ほぼなかった」「なかった」と回答しており、情報提供の機会が不足している現状が浮き彫りになりました。

「もっと話そう! Fem&」プロジェクトの取り組み
「もっと話そう! Fem&」プロジェクトは、長らくタブー視されてきた女性の健康問題について、知る機会や話すきっかけを提供することで、女性がより活躍できる社会、ひいては男女に関係なくヒトが生きやすい社会を目指す活動です。年齢・性別問わず言葉にして話すことを大切にしています。
プロジェクトでは、宝島社の女性誌10誌と男性誌2誌で、PMS、妊活、更年期、男性理解など、各世代に合わせた特集を実施しています。

また、教育の重要性を実感し、これからの未来を担う世代への啓発として男子校での性教育特別授業も実施されています。これまで6回にわたり、生理や更年期などをテーマに、各雑誌編集部員と婦人科医師が授業を行ってきました。

その他、「更年期川柳」大賞や「Femtechアワード」の開催を通じて、更年期に関する情報交換の機会創出や、フェムテック分野の啓発に貢献する人物・サービス・プロダクトの表彰を行っています。
専門家からの提言
女性には毎月、そして一生をかけて変化する女性ホルモンの波があります。月経に合わせてホルモンが変化することで、PMS(月経前症候群)や月経困難症などの体調不良が起こりやすくなります。また、更年期には女性ホルモンが乱高下することで、様々な更年期症状に悩む女性が一定数存在します。
これらの体調不良は女性特有のホルモンの変化によって引き起こされるものであり、女性自身だけでなく、周囲の人々がこの事実を理解することは相互関係を良好に保つ上で非常に重要です。「なんとなく不調」を感じた際は、自身の状態をチェックし、不調と月経との関連性を見直す良い機会であると言えます。周囲にいる人々は「女性ホルモンと関係があるかもしれない」と一声かけることで、サポートを示せるでしょう。我慢はせずに、辛い時には女性ヘルスケア専門のクリニックへの相談が推奨されます。
「もっと話そう! Fem&」プロジェクトの詳細については、以下の関連リンクをご確認ください。
調査概要
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調査名: “なんとなく”感じる日々の不調について
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調査手法: インターネット調査
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調査エリア: 全国
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調査期間: 2025年11月21日~11月28日
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回答者数: 1,334名(女性1,066名、男性268名)
