背景:治療に加え、日常生活に寄り添った健康支援の必要性

近年、生活習慣病、睡眠に関する課題、メンタル不調などを背景に、治療だけでなく日常生活における健康支援への関心が高まっています。しかし、医療機関、運動施設、生活支援サービスはそれぞれ独立しており、個人の健康状態を多角的に捉え、継続的に支援する仕組みは十分に整備されていないのが現状です。特に睡眠は、運動や食事と並ぶ健康の基盤であるにもかかわらず、主観的な評価に依存しがちで、客観的なデータ活用が進んでいない領域とされています。

実証事業の概要:脳波による睡眠可視化を起点に医療と運動を連携

本実証事業では、S’UIMINが提供する脳波による睡眠計測サービス「InSomnograf®(インソムノグラフ)」を活用し、医療機関とフィットネス施設が連携して利用者の睡眠・運動・生活習慣を総合的に支援するモデルを構築します。「InSomnograf®」は、睡眠中の脳波を計測し、AI解析と専門知見を組み合わせることで、睡眠の量・質・リズムを高精度に可視化できるサービスです。

「快眠YOBOパック」の提供モデル

本実証では、利用者のサービス利用状況に応じた2つのモデルが検証されます。

1. 医療機関に通院中の方向け

脳波による睡眠計測、医師による睡眠結果の簡易説明、フィットネス施設でのストレッチ・トレーニング指導を組み合わせ、医療と運動を連携させた健康支援の流れを構築します。

2. フィットネス施設を利用中の方向け

脳波による睡眠計測や医師によるオンライン相談、必要に応じた医療機関への接続を通じて、運動習慣の中に医療の知見を踏まえた視点を取り入れる仕組みを構築します。

実証の目的と今後の展望

本実証事業では、以下の検証が行われます。

  • メディカルフィットネスにおける睡眠計測導入の有効性

  • 医療機関・運動施設双方における運用負荷および導入ハードル

  • 睡眠計測を起点とした医療連携導線としての実用性

  • 利用者満足度および行動変容への影響

これらの検証を通じて、地域に根ざした持続可能な健康支援モデルの確立を目指します。

企業概要

株式会社S’UIMIN

S’UIMINは、睡眠ソリューションを提供する筑波大学発のスタートアップです。医療レベルの精度で睡眠状態を客観的に評価可能な睡眠計測サービス「InSomnograf」のほか、柳沢正史が監修した資格認定講座「睡眠アカデミー」、睡眠領域のマーケティング支援などを展開しています。
株式会社S‘UIMIN公式サイト:https://www.suimin.co.jp/

株式会社Doctor’s Fitness

Doctor’s Fitnessは、医師を中心とした医療従事者が医療機関の枠組みを超え、予防医療を社会実装する企業です。医療機関とフィットネスジムが連携し、適切に運動療法を提供できるメディカルフィットネスの実践を支援し、多くの人々の健康寿命延伸に貢献しています。
株式会社Doctor’s Fitness公式サイト:https://doctors-fitness.com/

「大阪スマートヘルスプロジェクト Health-O」

大阪府では、心身の状態を可視化したり、個人に適した健康アドバイスを提供するアプリなど、従業員の健康づくり支援に役立つ新たなヘルスケアサービスが生まれています。本プロジェクトでは、次世代スマートヘルス分野のスタートアップを支援し、大阪府内の企業や団体、医療機関等における導入機会を提供することで、サービス改善や社会実装につなげています。これにより、スマートヘルスを活用した府民のクオリティ・オブ・ライフの向上を目指しています。
「大阪スマートヘルスプロジェクト」公式サイト:https://osaka-smarthealth.osaka.cci.or.jp/

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