健康診断で「皮膚の異常」指摘されたらどうする?約6割が放置!皮膚がんの初期サイン、見逃さないで!【専門医が教える5つのチェックポイント】
「健康診断、無事に終わった〜!」
新年度が始まり、多くの人が健康診断を受ける時期ですね。皆さんも、自分の体の状態をチェックして、安心したことでしょう。でも、もし健康診断で「皮膚に異常がありますね」なんて言われたら、どうしますか?
実は、皮膚の異常は、時に深刻な病気のサインであることも。特に「皮膚がん」は、早期発見が何よりも大切だと言われています。しかし、多くの人がその初期サインを見逃してしまったり、指摘されても放置してしまったりする現状があるのです。
今回は、健康診断で皮膚の異常を指摘された人たちの実態を明らかにした調査結果を元に、皮膚がんの初期サインやセルフチェックの重要性、そして皮膚科医が教える「見逃してはいけない5つのサイン」を、分かりやすくカジュアルにお届けします。あなたの皮膚の健康を守るために、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
衝撃の事実!皮膚の異常、約6割が「様子見」または「放置」
「健康診断で皮膚の異常を指摘されたら、すぐに病院に行くべき!」
そう思っている人も多いかもしれませんね。しかし、実際はそうではないようです。
全国の20〜60代の男女300名を対象に行われた「健康診断と皮膚チェックに関する意識調査」の結果を見てみましょう。

このグラフを見ると、健康診断で皮膚の異常(ほくろ、できもの、湿疹など)を指摘されても、なんと59.3%もの人が「しばらく様子を見る」か「自己判断で問題ないと考え放置する」と回答しています。すぐに受診すると答えた人は31.0%にとどまり、多くの人が専門医への相談を先延ばしにしている実態が明らかになりました。
「ちょっと気になるけど、大丈夫だろう」「忙しいから、また今度でいいか」
そんな風に思ってしまう気持ち、よく分かります。でも、この「様子見」や「放置」が、後で大きな後悔につながる可能性もあるのです。
「これって皮膚がんかも?」7割以上の人が初期サインを知らないってホント?
皮膚の異常を放置してしまう背景には、「皮膚がんの初期サインを知らない」という問題も隠されています。
同じ調査で、「皮膚がんの初期症状(初期サイン)について、どの程度知っていますか?」という質問をしたところ、驚きの結果が出ました。

「よく知っている」「ある程度知っている」と回答した人は、たったの26.3%!実に7割以上の人が、皮膚がんの初期サインを「知らない、または自信がない」と答えているのです。
これでは、もし皮膚がんの初期サインが出ていても、「ただのほくろかな?」「ちょっとした傷だろう」と見過ごしてしまうのも無理はありませんよね。早期発見のチャンスを逃してしまうリスクが、非常に高いと言えるでしょう。
そもそも「皮膚がん」ってどんな病気?
ここで、改めて「皮膚がん」について簡単に解説します。
皮膚がんは、その名の通り、皮膚を構成する細胞から発生する悪性腫瘍の総称です。一口に皮膚がんと言っても、いくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
主な種類には、以下の3つがあります。
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基底細胞がん: 最も発生頻度が高く、顔面(特に鼻の周り)によくできます。転移のリスクは低いですが、放置すると徐々に大きくなります。
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有棘細胞がん: 2番目に多いタイプで、顔面や手の甲など、日光によく当たる部位に発生しやすいです。かさぶたや潰瘍のような見た目をしています。
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悪性黒色腫(メラノーマ): 発生頻度は低いですが、進行が速く、転移のリスクが高いことで知られています。足の裏や爪、体幹など、体のどこにでもできる可能性があります。
これらの皮膚がんは、早期に発見して適切な治療を受ければ、高い確率で治癒が期待できる病気です。だからこそ、初期サインを見逃さないことが、何よりも重要なんですね。
皮膚がんの種類と特徴を比較してみよう!
種類によって特徴が違う皮膚がんを、分かりやすく表にまとめました。
| 比較項目 | 基底細胞がん | 有棘細胞がん | 悪性黒色腫 |
|---|---|---|---|
| 発生頻度 | 最も多い(約50%) | 2番目に多い(約30%) | 約10% |
| 好発部位 | 顔面(特に鼻周囲) | 顔面・手の甲 | 足裏・爪・体幹 |
| 見た目の特徴 | 黒色〜褐色の隆起 | かさぶた・潰瘍 | 不整形の黒色斑 |
| 転移リスク | 低い(稀) | 中程度 | 高い |
| 進行速度 | 緩やか | 中程度 | 速い |
| 5年生存率(早期) | 99%以上 | 95%以上 | 90%以上 |
※これは一般的な目安であり、個人差があります。
放置は危険!「1年以上放置」が4割超え
皮膚の異常に気づいても、「そのうち治るだろう」と放置してしまう人も少なくありません。
「過去に皮膚の異常(気になるほくろ、できもの、治らない傷など)を放置した経験はありますか?また、どのくらいの期間放置しましたか?」という質問に対する調査結果がこちらです。

皮膚の異常を放置した経験がある人(全体の66.7%)のうち、なんと42.0%(全体の28.0%)が1年以上も放置していたことが判明しました。これは、皮膚がんが進行するリスクを大幅に高めてしまう可能性がある、とても危険な行為です。
放置するとどうなるの?
もし皮膚の異常が皮膚がんだった場合、放置することには次のようなリスクが伴います。
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進行による深部組織への浸潤と広範囲切除の必要性: 早期であれば小さく切除するだけで済んだものが、進行すると皮膚の深い部分や周囲組織に広がり、より大きな手術が必要になることがあります。
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リンパ節や他臓器への転移による治療の複雑化と予後悪化: 特に悪性黒色腫のように転移しやすい皮膚がんの場合、放置するとリンパ節や肺、肝臓などの他の臓器に転移してしまう可能性があります。こうなると治療は非常に複雑になり、命に関わる事態にもなりかねません。
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治療の遅れによる5年生存率の低下: 日本皮膚科学会のガイドラインでも、早期の悪性黒色腫(ステージI)の5年生存率は90%以上とされていますが、進行した状態(ステージIV)では大きく低下します。早期発見と放置では、その後の予後が大きく変わってしまうのです。
「たぶん大丈夫」という自己判断は、本当に危険です。少しでも気になることがあれば、専門家に相談することが大切です。
「皮膚の異常、どこに行けばいいの?」8割以上が皮膚科を認識!
では、もし皮膚の異常が気になったら、何科を受診すれば良いのでしょうか?
この点については、多くの人が正しい認識を持っているようです。

調査結果では、82.3%の人が「皮膚科」を受診すべきだと回答しています。これは素晴らしいことですね!
皮膚科・形成外科ってどんなことをしてくれるの?
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皮膚科: 皮膚の病気を専門とする診療科です。皮膚がんの疑いがある場合、視診に加え「ダーモスコピー検査」という特殊な拡大鏡を使って、肉眼では見えない皮膚の状態を詳しく観察してくれます。これにより、皮膚がんの早期診断が可能になります。
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形成外科: 皮膚腫瘍の診断・治療も行っています。特に、手術が必要な皮膚がんの場合、形成外科医が専門的な知識と技術で、見た目の美しさも考慮しながら切除手術を行ってくれることがあります。もし皮膚科で手術が必要と診断されたら、形成外科を紹介されることもあるでしょう。
まずは皮膚科を受診し、必要に応じて専門機関を紹介してもらうのが一般的な流れと言えるでしょう。
自分でできる!皮膚がんセルフチェック「ABCDEルール」
皮膚の異常は、自分自身で気づくことが早期発見の第一歩です。そのためには、「セルフチェック」がとても大切になります。
しかし、このセルフチェックについても、まだまだ課題があるようです。
セルフチェックを「定期的に実践している」人はわずか5.0%。「過去に実践したことがある」を合わせても14.7%にとどまります。さらに、「やり方を知らない」「まったく知らない」という人が、なんと67.0%もいるのです。
これでは、自分で皮膚の変化に気づくのは難しいですよね。そこで覚えておきたいのが、国際的な自己診断指標である「ABCDEルール」です。
ABCDEルールでほくろをチェック!
ABCDEルールは、悪性黒色腫(メラノーマ)のセルフチェック基準です。月に1回程度、全身鏡と手鏡を使って、背中や足の裏など、普段見えにくい部分も含めて全身のほくろや色素斑をチェックしてみましょう。
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A (Asymmetry:非対称性):ほくろの形が左右対称ではなく、いびつな形をしている。
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B (Border:境界不整):ほくろの縁がギザギザしていたり、ぼやけていたりして、はっきりしない。
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C (Color:色調の不均一):ほくろの色が均一ではなく、黒、茶、赤、白など複数の色が混じっている。
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D (Diameter:直径6mm以上):ほくろの大きさが6mmを超えている。(鉛筆の消しゴムのサイズが目安です)
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E (Evolution:変化):短期間でほくろの形、色、大きさが変化したり、盛り上がったり、出血するなどの変化が見られる。
これらのうち1つでも当てはまるものがあれば、皮膚がんの可能性も考えられますので、早めに専門医に相談することをお勧めします。
皮膚科医が教える!「見逃してはいけない5つのサイン」と受診の目安
皮膚腫瘍・皮膚外科領域を専門とする髙桑康太医師は、「皮膚がんは早期発見できれば治癒が十分に期待できる疾患です。しかし、多くの方が初期サインを見逃し、放置してしまう傾向にあります。新年度の健康診断を機に、ご自身の皮膚に関心を持っていただきたい」と話しています。
髙桑医師は、特に注意すべき「見逃してはいけない5つの初期サイン」を挙げています。
見逃してはいけない5つの初期サイン
- 短期間(数ヶ月)で大きくなるほくろ
- 形がいびつで境界がぼやけた色素斑
- 色むらがある(黒・茶・赤・白が混在)ほくろ
- 2週間以上治らない傷やかさぶた
- 同じ場所から繰り返し出血する皮膚病変
これらのサインは、「ただのほくろだろう」「そのうち治るだろう」と自己判断してしまいがちなものばかりです。しかし、これらは皮膚がんの初期症状である可能性も十分に考えられます。
こんな症状があったら、すぐに受診を検討して!
上記の5つのサイン以外にも、次のような症状に気づいたら、迷わず皮膚科を受診してください。
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直径6mm以上のほくろが新たにできた
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既存のほくろの形や色が変化した
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かさぶたが剥がれても再びできることを繰り返す
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健康診断で皮膚の異常を指摘された
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家族に皮膚がんの既往がある
特に、40代以上の方、日焼けをしやすい環境にいる方、家族に皮膚がんの既往がある方は、皮膚がんのリスクが高いとされています。健康診断で皮膚の異常を指摘された方はもちろん、自己チェックで気になる点がある方も、2週間以内を目安に皮膚科を受診することが推奨されています。
まとめ:あなたの皮膚を守るために、今できること
今回の調査結果から、健康診断で皮膚の異常を指摘されても約6割が放置し、皮膚がんの初期サインを知っている人は3割未満であることが分かりました。また、放置経験者の4割以上が1年以上放置していたという、残念な実態も明らかになりました。
皮膚がんは、早期発見・早期治療によって高い治癒率が期待できる病気です。だからこそ、自分の皮膚に日頃から関心を持ち、気になる変化があれば専門医に相談することが、何よりも大切なのです。
新年度の健康診断をきっかけに、ぜひご自身の皮膚と向き合い、定期的なセルフチェックを習慣にしてみてください。そして、もし気になるサインを見つけたら、ためらわずに皮膚科や形成外科を受診しましょう。あなたの行動が、将来の健康を守ることにつながります。
クリニック案内
皮膚の異常が気になる方、専門医に相談したい方は、以下クリニックでの診療も検討できます。
アイシークリニックの特徴
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ダーモスコピーによる精密な皮膚腫瘍診断が可能
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日帰り手術に対応、皮膚腫瘍の即日切除も実施
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新宿・渋谷・上野・池袋・東京・大宮の6院で通院しやすい
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土日祝日も診療、仕事帰りや休日の受診にも対応
各院情報
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アイシークリニック新宿院:東京都渋谷区代々木2-5-3 イマス葵ビル2階
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アイシークリニック渋谷院:東京都渋谷区渋谷3-16-2 ニュー三水ビル5階
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アイシークリニック上野院:東京都台東区東上野3-16-5 サンク・ユービル1F
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アイシークリニック池袋院:東京都豊島区南池袋2-15-3 前田ビル9階
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アイシークリニック東京院:東京都中央区日本橋3-6-2 日本橋フロント3階
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アイシークリニック大宮院:埼玉県さいたま市大宮区大門町1-60 福美メディカル2階B区画
診療予約はこちらから承っております。お気軽にご利用ください。
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ご予約はこちら: https://ic-clinic.com/reservation/
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東京の粉瘤・ほくろ・できもの・赤ら顔・ワキガ治療 アイシークリニック新宿院 皮膚科・形成外科: http://ic-clinic-shinjuku.com/
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東京の粉瘤・ほくろ・できもの・赤ら顔・ワキガ治療 アイシークリニック渋谷院: http://ic-clinic-shibuya.com/
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東京の粉瘤・ほくろ・できもの・赤ら顔・ワキガ治療 アイシークリニック上野院: http://ic-clinic-ueno.com/
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東京の粉瘤・ほくろ・できもの・赤ら顔・ワキガ治療 アイシークリニック池袋院: http://ic-clinic-ikebukuro.com/
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東京の粉瘤・ほくろ・できもの・赤ら顔・ワキガ治療 アイシークリニック東京院: http://ic-clinic-tokyo.com/
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埼玉の粉瘤・ほくろ・できもの・赤ら顔・ワキガ治療 アイシークリニック大宮院: http://ic-clinic-omiya.com/
