年末年始、突然の体調不良や急な症状が出たらどうしますか?

2025年12月29日~2026年1月3日、多くの病院が休診となります。さらに土日を含めると、最長9日間も医療機関にかかれない可能性があるのです。

「少し熱があるけど、病院に行けない…」 「いつもの薬が切れそうだけど、年明けまで我慢するしかない…」 「冬場の血圧が心配だけど、測る習慣がない…」

こんな不安を抱えたまま年末年始を迎えるのは危険です。実際に、年末年始の救急外来は例年大混雑し、軽症でも何時間も待たされることが珍しくありません。

この記事では、病院が閉まる年末年始を安心して過ごすために、今すぐ準備すべき健康管理アイテム3点を薬剤師監修のもと徹底解説します。


目次

  1. なぜ年末年始の健康管理が重要なのか
  2. 【必須アイテム①】救急箱セット(中身入り)
  3. 【必須アイテム②】血圧計(上腕式)
  4. 【必須アイテム③】お薬手帳ケース
  5. 年末年始前にやっておくべきチェックリスト
  6. まとめ:備えあれば憂いなし

1. なぜ年末年始の健康管理が重要なのか

2025-2026年の病院休診期間

多くの医療機関では以下の期間が休診となります:

施設種別休診期間
一般病院・クリニック12月29日~1月3日(6日間)
土日を含めた実質的な休み12月28日~1月5日(9日間)
救急病院通常診療あり(ただし大混雑)

Activity Japan

年末年始に多い健康トラブル

冬特有のリスク

  • ヒートショック(入浴時の急激な血圧変動)
  • 風邪・インフルエンザの流行
  • 年末の疲労蓄積による体調不良
  • 餅による窒息事故
  • 飲酒による体調悪化

医療機関が閉まることによる問題

  • 常備薬が切れても処方してもらえない
  • 軽症でも救急外来は数時間待ち
  • 24時間営業の薬局も限られる

Yahoo!ニュース – 年末年始休み「薬」と「体調不良」への備え

今すぐ準備が必要な理由

✅ 12月下旬は薬局・ドラッグストアが混雑 ✅ 人気商品は売り切れの可能性 ✅ ネット注文も配送に時間がかかる ✅ 年末ギリギリでは間に合わない

結論:今すぐ準備を始めましょう!


2. 【必須アイテム①】救急箱セット(中身入り)|家族の安心を一箱に

なぜ救急箱が必要?

年末年始に病院が閉まると、ちょっとした怪我や体調不良でも対処に困ります。

よくある年末年始のトラブル

  • 料理中の切り傷・火傷
  • 子どもの転倒による擦り傷
  • 急な発熱・頭痛
  • 食べ過ぎ・飲み過ぎによる胃腸不良
  • 寒暖差による体調不良

救急箱に入れるべき基本アイテム

必須の常備薬

  • 解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン、イブプロフェン)
  • 風邪薬(総合感冒薬)
  • 胃腸薬(整腸剤、胃薬)
  • 絆創膏・ガーゼ・包帯
  • 消毒液
  • 体温計
  • 冷却シート

あると便利なもの

  • 経口補水液(脱水対策)
  • マスク
  • 使い捨て手袋
  • ピンセット・ハサミ
  • テープ類

Curebell – 薬剤師が教える!年末年始に備えておきたい常備薬

おすすめの救急箱セット

\楽天スーパーSALE/ 救急箱 救急ボックス 労働安全衛生規則対応 救急ボックス S 10人用 M 20人用 L 30人用 フラバ オフィス救急箱 大容量 防災 災害 ファーストエイドキット 大人数用 非常用 災害用 応急処置 応急手当 手当 防災 地震 家事 災害 怪我 ケガ 常備


救急箱の賢い使い方

1. 定期的な見直し

  • 3ヶ月に1回は中身をチェック
  • 使用期限切れの薬は処分
  • 使ったものは補充

2. 家族全員が場所を把握

  • リビングや玄関など、アクセスしやすい場所に
  • 子どもにも置き場所を教えておく

3. 年末年始前の最終確認

  • 12月中旬までに内容を確認
  • 不足しているものを補充
  • 体温計の電池チェック

薬剤師からのアドバイス:

「災害時にも役立つので、常備薬は3~7日分を確保しておくことを推奨します。特に解熱剤と整腸剤は必須です。」


3. 【必須アイテム②】血圧計(上腕式)|冬のヒートショック対策に

冬場の血圧管理が重要な理由

ヒートショックとは?

暖かい部屋から寒い脱衣所・浴室への移動時、急激な温度変化により血圧が大きく変動し、心筋梗塞や脳卒中を引き起こす現象です。

驚愕の統計データ

  • 入浴中の死亡事故:年間約19,000人(交通事故死の約5倍)
  • その多くが11月~3月の冬場に集中
  • 65歳以上の高齢者がハイリスク
  • しかし、若い人にも起こり得る

Panasonic – ヒートショックとは?冬の家庭で起こる危険と対策

血圧計が年末年始に必要な理由

1. ヒートショックの予兆を察知

  • 入浴前後の血圧測定で異常を早期発見
  • 数値が高い日は入浴を控える判断ができる

2. 病院が閉まっている時期の健康管理

  • 年末年始は受診できないため、自己管理が重要
  • 記録を残せば年明けの受診時に役立つ

3. 生活習慣の見直しに

  • 年末年始は食生活が乱れがち
  • 毎日の測定で健康意識を維持

血圧計の選び方:なぜ上腕式が推奨されるのか

測定方式精度使いやすさ価格おすすめ度
上腕式★★★★★★★★★☆★★★★★
手首式★★★☆☆★★★★★★★☆☆☆
指式★★☆☆☆★★★★★★☆☆☆☆

上腕式をおすすめする理由:

  • 医療機関と同じ測定方式で精度が高い
  • 心臓に近い位置で測定するため誤差が少ない
  • 日本高血圧学会も推奨

おすすめの上腕式血圧計

上腕式血圧計 上腕式 血圧計 家庭用 


特徴:

  • 2×120回分のメモリー機能(家族2人で使える)
  • 8.7~15.7インチの調整可能なカフ
  • 大型LEDディスプレイで見やすい

機能:

  • 不規則脈波検知
  • WHO血圧分類表示
  • 自動加圧・測定
  • ACアダプター対応

正しい血圧測定のポイント

測定タイミング

  • 朝:起床後1時間以内、朝食前、服薬前
  • 夜:就寝前
  • 1~2分安静にしてから測定

測定方法

  1. 椅子に座り、背もたれに背中をつける
  2. カフを心臓の高さに合わせる
  3. 腕の力を抜く
  4. 2回測定して平均値を記録

ヒートショック予防のための測定

  • 入浴前に血圧を測定
  • 上が160mmHg以上、または下が100mmHg以上の場合は入浴を控えるか、ぬるめのお湯に

オムロン – 冬の「ヒートショック」を防ぐ5つの対策

医師からのアドバイス:

「冬場は血圧が10~20mmHg上昇します。毎日同じ時間に測定し、記録を残すことが重要です。年末年始前から習慣化しましょう。」


4. 【必須アイテム③】お薬手帳ケース|命を守る情報を携帯

お薬手帳が年末年始に重要な理由

災害時・緊急時の「命綱」

お薬手帳があれば、以下のような緊急事態でも適切な医療を受けられます:

年末年始の活用シーン

  • かかりつけ医が休診中に体調不良→救急病院で診察時に提示
  • 年末年始の旅行先で急病→その土地の医療機関で薬を処方
  • 災害時に避難所で治療を受ける場合
  • 事故や急病で意識がない場合の情報源

実際の活用事例(東日本大震災)

2011年の東日本大震災では、お薬手帳が多くの命を救いました:

  • カルテが津波で流失しても、お薬手帳で服薬歴を把握
  • 避難所での診療で、適切な薬を処方できた
  • アレルギー情報が分かり、危険な薬を回避

日本薬剤師会 – 東日本大震災時におけるお薬手帳の活用事例

お薬手帳ケースの必要性

紙のお薬手帳の問題点 ❌ 自宅に置きっぱなしで持ち歩かない ❌ ボロボロになって紛失しやすい ❌ 複数の病院分があり、管理が煩雑 ❌ 診察券や保険証と別々で忘れやすい

お薬手帳ケースのメリット ✅ お薬手帳・診察券・保険証・現金をまとめて収納 ✅ 持ち歩く習慣がつく ✅ 緊急時にすぐ取り出せる ✅ 耐久性が高く、手帳を保護

おすすめのお薬手帳ケース

【機能性重視】マルチポケット付きお薬手帳ケース


特徴:

  • お薬手帳2冊収納可能
  • カードポケット8枚分
  • ファスナー付きポケット(現金・小銭入れ)
  • ペンホルダー付き
  • 防水加工

【シンプル派に】スリム型お薬手帳カバー

特徴:

  • 薄型で持ち運びやすい
  • 透明ポケットで一目で分かる
  • 診察券とお薬手帳のみのシンプル構成
  • 複数色展開

【高齢者向け】大きめサイズ お薬手帳ケース

特徴:

  • 文字が見やすい大きめサイズ
  • 開閉しやすいマジックテープ式
  • 持ち手付きで落としにくい
  • 氏名・連絡先記入欄あり

お薬手帳の活用テクニック

1. 常に携帯する

  • 財布と一緒に持ち歩く
  • 病院受診時は必ず持参
  • 旅行時も忘れずに

2. 電子版との併用

  • 紙と電子版の両方を活用
  • スマホアプリで写真撮影しておく
  • 家族間で共有できる電子版も便利

3. 重要情報を記入

  • アレルギー情報
  • 副作用の経験
  • 血液型
  • 緊急連絡先

4. 年末年始前の確認事項

  • 常備薬の残量チェック
  • 12月中に処方箋をもらっておく
  • お薬手帳に最新情報が記載されているか確認

つながる薬局ナビ – 災害時にお薬手帳が重要?その役割と備え方

薬剤師からのアドバイス:

「お薬手帳は”持ち歩いてこそ”価値があります。年末年始は特に、外出時も必ず携帯してください。スマホの写真で記録しておくのも有効です。」


5. 年末年始前にやっておくべきチェックリスト

【12月中旬まで】

健康チェック

□ かかりつけ医で健康状態を確認 □ 持病の薬を年末年始分まで処方してもらう □ インフルエンザ予防接種(まだの場合) □ 歯科検診(痛み止めをもらっておく)

備品の準備

□ 救急箱セットの購入・補充 □ 血圧計の購入・電池チェック □ お薬手帳ケースの準備 □ 体温計の動作確認

【12月下旬】

最終確認

□ 常備薬の使用期限チェック □ 経口補水液の準備(2~3本) □ マスクの在庫確認 □ 冷却シート・カイロの購入

情報収集

□ 年末年始に開いている救急病院を確認 □ 24時間対応の薬局をリストアップ □ #7119(救急相談)の番号を登録 □ #8000(子ども医療相談)の番号を登録

【年末年始中】

健康管理

□ 毎日同じ時間に血圧測定 □ 体温測定(特に体調不良時) □ 食べ過ぎ・飲み過ぎに注意 □ 入浴時のヒートショックに注意

緊急連絡先

  • #7119:救急相談(大人)
  • #8000:子ども医療電話相談
  • 地域の救急医療機関

6. まとめ:備えあれば憂いなし

年末年始は家族との楽しい時間を過ごす大切な期間です。しかし、医療機関が長期休業するこの時期だからこそ、事前の準備が何よりも重要です。

今すぐ準備すべき3点セット

アイテム重要度優先順位
救急箱セット★★★★★1位
血圧計(上腕式)★★★★★2位
お薬手帳ケース★★★★☆3位

最後に

「病院が閉まってから慌てても遅い」

これが年末年始の健康管理の鉄則です。

特に2025-2026年は最長9日間も医療機関にかかれない可能性があります。今年こそは、12月中旬までに準備を完了させましょう。

この記事で紹介した3つのアイテムは、年末年始だけでなく、災害時や日常の健康管理にも長く役立つ投資です。

家族みんなが安心して新年を迎えられるよう、今すぐ行動を始めませんか?


よくある質問(FAQ)

Q1: 救急箱セットはどこに置くのがベストですか?

A: リビングや玄関など、家族全員がすぐにアクセスできる場所がおすすめです。高温多湿を避け、子どもの手が届かない高さに置きましょう。

Q2: 血圧計は毎日測定する必要がありますか?

A: 冬場は毎日朝晩2回の測定を推奨します。特に年末年始は生活リズムが乱れやすいため、健康管理の指標として活用してください。

Q3: お薬手帳は電子版だけでも大丈夫?

A: 電子版は便利ですが、スマホの電池切れやシステム障害のリスクがあります。紙版と併用するのが最も安全です。

Q4: 年末年始に救急病院に行く目安は?

A: 以下の症状がある場合はすぐに救急受診を:

  • 激しい胸痛や呼吸困難
  • 意識がもうろうとしている
  • 激しい頭痛や嘔吐
  • 高熱(38.5℃以上)が続く
  • 乳幼児の異常

迷ったら#7119に相談してください。

Q5: 常備薬の使用期限はどのくらい?

A: 未開封であれば製造から3~5年程度ですが、開封後は半年~1年で使い切るのが理想です。年末の大掃除のタイミングで確認しましょう。


この記事が、あなたとご家族の安心・安全な年末年始の助けになれば幸いです。早めの準備で、楽しい新年をお迎えください!