パーキンソン病って、どんな病気?

パーキンソン病と聞くと、「手足がふるえる病気」というイメージが強いかもしれませんね。でも実は、この病気、65歳以上の方のおよそ100人に1人が発症すると言われていて、決して珍しい病気ではないんです。私たちの身近にも、この病気で悩んでいる方や、気づかずに過ごしている方がいるかもしれません。

この病気は、脳の中の「ドーパミン」という神経伝達物質が減ってしまうことで、体の動きに様々な影響が出てきます。症状は人それぞれですが、治療が遅れると日常生活に大きな影響が出ることがあります。だからこそ、早めに気づいて、適切なケアを始めることが本当に大切なんです。

見逃されがちな「非運動症状」に注目!

パーキンソン病の症状には、大きく分けて「運動症状」と「非運動症状」があります。

運動症状は、先ほど触れた手足のふるえ(振戦)や、動作がゆっくりになる(動作緩慢)、筋肉がこわばる(固縮)、姿勢が不安定になる(姿勢反射障害)などが有名です。これらは比較的気づきやすい症状かもしれません。

でも、早期発見で特に重要視されているのが「非運動症状」なんです。これは、運動に関わらない様々な症状のことで、加齢による変化や他の病気と間違えられやすい特徴があります。

こんな症状、心当たりはありませんか?

  • 便秘
    「最近、便秘がひどくて…」と感じていませんか?便秘は多くの方が経験する症状なので、まさかパーキンソン病と関係があるなんて思わないかもしれません。しかし、パーキンソン病の患者さんでは、発症の何年も前から便秘に悩まされているケースが少なくないと言われています。腸の動きが悪くなることが原因と考えられています。

  • 嗅覚障害
    「なんだか匂いがわかりにくいな」「以前は感じていた香りが感じられなくなった」といったことはありませんか?嗅覚障害も、パーキンソン病の初期症状として比較的よく見られます。風邪をひいた後や加齢によるものだと考えがちですが、もし原因がはっきりしない嗅覚の低下が続くようであれば、注意が必要です。

  • レム睡眠行動異常症
    これは少し聞き慣れない言葉かもしれませんね。レム睡眠行動異常症とは、夢を見ている時に、夢の内容に合わせて体が動いてしまう状態のことです。例えば、夢の中で誰かと喧嘩しているつもりで、実際に大声を出したり、手足をバタつかせたりする、といったことが挙げられます。隣で寝ている家族が驚くほどの激しい動きをすることもあります。通常、夢を見ているレム睡眠中は体の筋肉が弛緩しているため、夢の内容が現実の行動として現れることはありません。これが起こる場合は、脳の機能に何らかの異常が起きているサインかもしれません。

これらの非運動症状は、「年のせいかな」「ちょっと疲れているだけかな」と思って見過ごしてしまいがちです。しかし、これらの変化を早い段階で捉えることが、パーキンソン病の適切な診断や治療に繋がる大切な一歩となるのです。

なぜ早期発見が重要なのか?

パーキンソン病は、残念ながら現在のところ完治させる治療法は見つかっていません。しかし、早期に診断され、適切な治療を始めることで、病気の進行を遅らせたり、症状をコントロールして、より良い生活の質を維持することが期待できます。

治療には、薬物療法が中心となりますが、リハビリテーションも非常に重要です。早期からこれらの治療を組み合わせることで、日常生活での困りごとを減らし、活動的な毎日を長く続けることができるでしょう。もし、診断が遅れてしまうと、症状が進行してしまい、治療の選択肢が限られたり、日常生活への影響が大きくなってしまう可能性もあります。

公開講座では、このような症状の特徴だけでなく、いつ病院を受診すれば良いのか、そして診断が下されるまでの流れについても、分かりやすく説明されています。「これってどうなんだろう?」と不安に感じている方にとって、とても参考になる情報が満載です。

公開講座の動画をぜひ見てみよう!

この講座は、もともと公益財団法人 大阪YWCAからの依頼を受けて開催され、当日は28名の方が参加されました。参加された方々からは、日常の不安や疑問に対する具体的な説明が得られたと好評だったそうです。

その貴重な講座の様子が、より多くの方に届くようにと、今回YouTubeで動画として公開されました。身近な神経疾患であるパーキンソン病について、正しい知識を得ることは、自分自身や大切な家族の健康を守る上でとても役立ちます。

もし、この記事を読んで「もしかしたら…」と感じた方がいれば、ぜひこの動画を視聴してみてください。そして、少しでも不安を感じたら、一人で悩まず、脳神経内科などの専門医に相談することをおすすめします。

医療法人医誠会について

今回の公開講座動画を公開した医療法人医誠会は、1979年に大阪市で創立されました。ホロニクスグループとして、大阪を中心に全国で病院やクリニック、介護老人保健施設などを幅広く運営しています。

特に、医誠会国際総合病院は、46の診療科と総勢1,971名の職員(2025年4月現在)を擁し、最先端の医療を提供しています。低侵襲治療や先進・先制医療、医療DX、生成AIの導入、本格的なタスクシフト・タスクシェア、中央管制システムの導入など、先進的かつ国際標準の総合病院を目指して日々取り組んでいます。

また、2024年12月にはJCI認証を取得し、国際医療ツーリズムにも挑戦するなど、地域医療への貢献はもちろんのこと、世界の医療にも目を向けています。救急医療においても、24時間365日体制で3次救急を目指し、救急車6台(ドクターカー4台・救急車2台)、医師9名、看護師30名、救急救命士25名という充実した体制で、「断らない救急」「待たせない救急」をスローガンに掲げています。重症度に応じて医師・看護師が同乗する「病院救急」搬送システムで、広域医療にも貢献しているとのことです。

このような充実した医療体制を持つ医療法人が提供する情報なので、動画の内容もきっと信頼できるものとなるでしょう。ぜひ、この機会にパーキンソン病について理解を深め、もしもの時に備えてくださいね。