「ハカルテ」のユーザーデータから見えてきたリアルな利用実態

10,000ダウンロードという大きな節目を迎え、「ハカルテ」のこれまでの利用データが分析されました。このデータからは、がん患者さんがどのようにアプリを活用しているのか、その実態が明らかになっています。(※データは匿名化・統計化されたものを使用しています)

1. ユーザー属性:40〜50代の「働く世代」の女性に多く利用されています

「ハカルテ」を最も活用しているのは、40代(27.5%)から50代(35.9%)の世代で、全体の約6割を占めています。性別では、女性ユーザーが81.2%と圧倒的に多いことがわかりました。

ハカルテ ユーザーの年代

ユーザーの性別構成

がん種別では「乳がん」が42.7%と最も多く、次いで大腸がん、卵巣がんが続きます。この結果から、仕事や家事、育児などで忙しい40〜50代の女性がん患者さんに、「ハカルテ」が多く利用されていることがうかがえます。

ユーザーのがん種別構成比

2. 利用開始のタイミング:治療が本格化した頃に使い始める人が多い

アプリを使い始めた時期を見ると、診断直後(1ヶ月未満)の利用は6.7%にとどまり、多くの方は「治療が本格化し始めた時期」や「1年以上続く長期の治療期」に「ハカルテ」を使い始めていることがわかりました。これは、がん治療が「仕事や生活と両立しながら長く付き合っていくもの」へと変化している影響もあるのかもしれませんね。

がんと診断されてからどれくらい経過して使い始めたか

3. 服薬状況:よく使用されている抗がん薬

使用されている抗がん薬のトップ10は以下の通りです。

  1. パクリタキセル(タキソール、パクリタキセル)
  2. シクロホスファミド水和物(エンドキサン)
  3. カルボプラチン(カルボプラチン、パラプラチン)
  4. ドセタキセル(ドセタキセル、ワンタキソテール、タキソテール)
  5. エピルビシン塩酸塩(エピルビシン)
  6. タモキシフェンクエン酸塩(タモキシフェン、タモキシフェン、ノルバデックス)
  7. ドキソルビシン塩酸塩(アドリアシン、ドキシル、ドキソルビシン)
  8. その他
  9. ペムブロリズマブ(遺伝子組換え)(キイトルーダ)
  10. オキサリプラチン(エルプラット、オキサリプラチン)

乳がんや婦人科がんの化学療法でよく使われる薬剤が上位を占めています。また、9位には免疫チェックポイント阻害薬もランクインしており、最新の治療薬も記録されていることがわかります。

4. 登録されている「抗がん薬以外の服薬薬」のトップ10

抗がん薬以外でよく登録されている薬剤は以下の通りです。

  1. アセトアミノフェン
  2. デキサメタゾン
  3. 酸化マグネシウム
  4. 酸化マグネシウム
  5. タモキシフェン
  6. メトクロプラミド
  7. ロキソプロフェンナトリウム
  8. ロキソプロフェンナトリウム
  9. レバミピド
  10. オランザピン

※商品名で登録されている薬剤については一般名(成分名)に統合して表記しているため、同一成分の薬剤が複数箇所に記載されている場合があります。

解熱・消炎鎮痛剤や胃粘膜保護薬、吐き気を抑える制吐剤、ステロイド、下剤、ホルモン療法薬などが上位にありました。これは、がん治療の場が病院から自宅へと移行する中で、患者さんが「痛み」や「便秘」といった、生活の質に直結する様々な副作用を、処方された薬剤でコントロールしていることを示唆しています。セルフマネジメントをデジタルで管理することの重要性がうかがえます。

5. 副作用症状のリアル:よく記録されている症状

ユーザーが記録している症状のトップ10は、以下の通りです。

  1. 疲れ・だるさ
  2. 頭痛
  3. 手足のしびれ
  4. 吐き気
  5. 眠気
  6. 食欲不振
  7. 気分が晴れない
  8. 腹痛
  9. 口のかわき
  10. 不眠

「しびれ」や「だるさ」は、検査数値には現れにくく、診察室で医師に伝えるのが難しい症状の代表です。また、7位に「気分が晴れない」が入っていることから、身体的なつらさだけでなく、精神的な揺らぎも「ハカルテ」に記録されていることがわかります。アプリが、目に見えにくい不調も可視化する役割を果たしているのですね。

6. 活用実態:よく使われている機能

よく使われている機能のランキングでは、「症状記録」と「排便記録」が上位となりました。「ハカルテ」はスマートフォンのカメラで心拍変動を測定し、自律神経の状態を記録できる機能もあるため、3位に「HRV(心拍変動)測定・記録」がランクインしています。

  1. 症状記録
  2. 排便記録
  3. HRV(自律神経)測定・記録
  4. 体温記録
  5. 体重記録
  6. メモ
  7. 睡眠記録
  8. 血圧記録
  9. 服薬記録

他にも、体温、体重、血圧といったバイタルデータや、日々の自由なメモ機能を組み合わせて、日々の体調記録に役立てられています。

「ハカルテを使って良かった!」ユーザーさんの声

実際に「ハカルテ」を使ったユーザーさんから寄せられた、「役に立った」「良かった」という声をご紹介します。きっと、共感できる声があるのではないでしょうか。

【症状管理・セルフケアに関して】

  • 「抗がん剤後の副作用が出る時期を記録、把握しやすい」

  • 「副作用の周期が分かった」

  • 「前回の抗がん剤治療の副作用の振り返りが簡単にでき、副作用が出る前に備えられる」

  • 「投与後何日目にどんな症状が出るか予測出来た」

  • 「体調情報の一元管理」

  • 「お薬の副作用で太りやすくなるので体重管理をするのに役に立っている」

  • 「薬の時間をお知らせしてくれて飲み忘れ防止になる」

  • 「服薬を忘れてしまうことがあったがハカルテを使い始めて減った」

【診察時のコミュニケーションに関して】

  • 「診察時に伝えたいことをまとめる際に、副作用や身体の状況を振り返りやすくなった」

  • 「副作用の内容と頓服薬を使った時期を伝えやすい」

  • 「プリントアウトして持って行ったら、主治医が興味を示し、会話が弾んだ」

  • 「記憶が曖昧なまま伝える事が無くなった。特に頓服薬を飲んだ回数や、発熱の時期など」

【心の変化に関して・その他】

  • 「体調が良くない時でも症状別に簡単にクリックするだけ」

  • 「体調が悪く字が書けないときでも、アプリなら手軽に入力できることがありがたい」

  • 「振り返りがまとめて見られるので客観的に考える事ができる」

  • 「症状を記録することで精神的安心につながる」

  • 「副作用のサイクルを知ることによって、抗がん剤治療に対してどっしりと構えることができた」

  • 「症状を細かく管理する事で自分の状態を強く認識出来る」

  • 「基本的な測定(体温、体重、血圧)が習慣化できた」

  • 「体調を記録することにより休薬期間の過ごし方(仕事やプライベートのスケジュール調整)の参考になる」

  • 「朝と夕方症状が違うこともあるので、スマホで修正できるのが良い」

まとめ:「患者自身の体調記録」がこれからのがん治療のカギに

今回のデータ集計から、「ハカルテ」は特に40〜50代の女性がん患者さんに多く利用されていることがわかりました。治療期間が長期化し、自宅で過ごす時間が多くを占める現代のがん治療において、ご自身の日々の体調をデータ化することは、主観的な「つらさ」を客観的な「記録」へと変え、医療者とのコミュニケーションに役立てる上でとても重要です。きっと、このアプリが患者さんの治療生活を支える大きな力になっていることでしょう。

「ハカルテ」はこれからも、ユーザーの皆さんの声に耳を傾け、がん治療に携わるすべての人にとって、より役立つツールとなれるよう進化を続けていくとのことです。

がん患者サポートアプリ「ハカルテ」について

ハカルテの主な機能

「ハカルテ」は、誰もが簡単に継続的な体調管理を行えるよう、ユーザー目線に立った開発・改善が重ねられています。体調の記録から分析まで、包括的な健康管理機能を提供し、ユーザーが自分の健康状態を正しく把握し、より主体的に健康管理に取り組めるようサポートすることで、QOL(生活の質)向上に貢献することを目指しています。

今後は、健康アドバイス機能の提供や、医療従事者との相談機能なども追加していくほか、アプリ内で健康に関する情報提供なども行い、より広くユーザーの健康をサポートできるアプリへと発展していく予定です。

詳細は下記をご確認ください。

株式会社DUMSCOについて

「持続可能なパフォーマンスをデザインする」をミッションに掲げる株式会社DUMSCOは、データ分析とテクノロジーで課題を解決するため、サービス開発や企業向け生産性向上コンサルティングを提供しています。

「ハカルテ」事業の他にも、300万ダウンロードを突破したセルフコンディショニングアプリ「Habitone」、toB向けストレス測定アプリ「ANBAI」、ポーラメディカルと共同開発している熱中症リスク判定AIカメラ「カオカラ」など、様々な事業を展開しています。