デジタル技術が切り拓く未来への期待
会期初日のオープニングでは、小池百合子都知事がビデオメッセージで、先端的なデジタル技術を活用した製品・サービスが、商談やネットワーキングだけでなく、最新の知見やデジタル空間の体験を通じて、多彩なビジネスチャンスを提供すると語りました。また、実行委員会委員であり(一社)Metaverse Japan共同代表理事の馬渕邦美氏は、XRやメタバースの分野がAI技術との融合により日々進歩し、私たちのライフスタイルやビジネスシーンに大きな変革をもたらしていることを強調しました。

公式アンバサダーのせきぐちあいみさんによるXRアートパフォーマンスも披露され、会場は大いに盛り上がりました。このようなイベントは、最新の技術がどのように社会に貢献していくのか、その方向性を示す重要な機会となるでしょう。

未来の医療を予感させるピッチイベント
イベントの目玉の一つであるピッチイベント「DIGICONX THE PITCH(デジコンクス ザ ピッチ)」では、「デジタルコンテンツが切り拓く新しいサービス・作品」をテーマに、出展事業者が革新的な製品や技術・サービスを発表しました。この中には、病気で困っている人々に希望を与える可能性を秘めた技術も数多く登場しました。
審査員は、松竹ベンチャーズ株式会社の石毛宏明氏、XRアーティストのせきぐちあいみ氏、日経BP総合研究所の杉山俊幸氏が務めました。

注目の医療関連技術
準グランプリ(テック賞):株式会社LIFESCAPES「『治ることを諦めないBrain-Machine Interface (BMI) 技術』」
この技術は、脳と機械をつなぐインターフェースであり、神経疾患や身体障がいにより運動機能が制限されている人々に、新たな希望をもたらすでしょう。脳波や神経信号を読み取り、義手やロボットを操作したり、コミュニケーションを助けたりすることで、生活の質の向上にきっと貢献するでしょう。治ることを諦めないというメッセージは、多くの人々を勇気づけるはずです。
準グランプリ(事業創出賞):株式会社テンクー「ゲノム医療 x AIによる疾患の適切な理解と最適な治療に繋げるソリューションChrovis(クロビス)」
ゲノム情報とAIを組み合わせることで、疾患のより深い理解と、個々の患者に最適な治療法の選択が可能になるかもしれません。難病やがんなど、複雑な病気の診断や治療において、AIが膨大なデータを解析し、医師の判断をサポートすることで、より効果的な治療へと導く可能性を秘めています。個別化医療の進展に、きっと大きく貢献するでしょう。
グランプリ:OUEN株式会社「導入工数99%削減。学習ゼロで動き出す「次世代外観検査AI」が、多品種少量生産の検査工程を劇的に変える。」
このAI検査技術は、直接的に医療行為に関わるものではありませんが、例えば医療機器の製造現場における品質管理の向上や、新薬開発における研究データの解析効率化など、間接的に医療分野に貢献する可能性を秘めています。精度の高い検査は、安全な医療製品の供給にきっと役立つでしょう。
特別賞(マーケット賞):株式会社エモーショナル・テクノロジーズ「マルチモーダル感情AIによる感情センシング新時代へ」
感情AIは、人々の感情を多角的に分析する技術です。これは、メンタルヘルスケアの分野で大きな役割を果たすかもしれません。例えば、患者さんの感情の変化をAIが検知し、早期に心の不調に気づいたり、カウンセリングの質を高めたりすることにきっと繋がるでしょう。孤独を感じる人々や、自分の感情をうまく表現できない人々にとって、心の状態を理解し、サポートする新しい手段となる可能性を秘めています。

多彩な企画で最新技術を体験
ビジネスセミナーでは、AI映画の最前線を語るセッションや、音楽界の著名アーティストがAIと音楽の関係を語るセッションなど、多種多様なテーマが展開されました。AIがクリエイティブな分野で活躍する様子は、エンターテイメントだけでなく、将来的にはアートセラピーや音楽療法など、心のケアにもきっと応用されるでしょう。

展示・商談会では、XR・メタバース、AI、Web3、コンテンツといった多岐にわたる約200の事業者がブースを出展し、来場者との活発な交流が見られました。コンシェルジュブースが設置され、来場者と出展者のマッチングをサポートすることで、多くの商談機会が創出されました。

また、会場にはXR・メタバース・コンテンツの裾野を広げることを目的とした参加型体験企画コーナーが6種類設置されました。初心者向けのメタバース講座から、最新のVRヘッドセット「Meta Quest 3/3S」体験コーナー、ASUSの最新ゲーミングPCコーナーなど、多くの来場者が最新技術に触れる機会を楽しみました。これらの体験は、デジタル技術がより身近になり、私たちの生活に溶け込んでいく未来を予感させるものでした。

デジタル技術がもたらす希望
「TOKYO DIGICONX」は、単なる展示会に留まらず、未来の社会、特に医療や人々の生活の質を向上させる可能性を秘めた技術のショーケースとなりました。AIやXR、メタバースといったデジタル技術は、病気で困っている人々にとって、診断の精度向上、治療法の最適化、リハビリテーションの革新、精神的なサポート、そして社会とのつながりを再構築する上で、きっと大きな希望となるでしょう。今回紹介された技術が、今後の研究開発を経て、多くの人々の元に届く日が来ることを期待しています。
イベントの様子は、会期後もTOKYO DIGICONX公式チャンネルのアーカイブで楽しむことができます。最新のデジタル技術に興味がある方は、ぜひご覧になってください。
