内閣府政務官も視察!尿検査でがんリスクを評価する「マイシグナル®」とは?
もし、尿を採取するだけで、体への負担なく、がんのリスクを早期に知ることができるとしたら、どうでしょうか?そんな希望をもたらす可能性を秘めた技術に、内閣府大臣政務官の若山慎司氏が注目しています。
2026年1月30日、バイオAIスタートアップのCraif株式会社(クライフ)が名古屋大学内に持つ研究ラボに、若山慎司内閣府大臣政務官が視察に訪れました。視察では、同社が開発する尿がん検査「マイシグナル®」で使われている、尿中のマイクロRNAをバイオAIで解析する最先端技術が紹介されました。

若山氏はこの視察後、「最先端のAI技術と基礎研究を融合させた研究力に、日本の医療イノベーションの可能性を感じた」とコメントしており、この技術への期待の高さがうかがえます。
Craif(クライフ)ってどんな会社?
Craifは、2018年に創業したバイオAIスタートアップです。彼らが目指しているのは、「人々が天寿を全うする社会の実現」。この大きな目標に向かって、がんの早期発見に取り組んでいます。
具体的には、尿などの体液から、DNAやマイクロRNAといった様々なバイオマーカーを高精度に検出する独自の解析技術基盤「NANO IP®︎(NANO Intelligence Platform)」とAI技術を組み合わせることで、がんの超早期発見・早期治療・早期復帰を可能にする革新的な検査の開発を進めています。
バイオテクノロジーとAIの力を活用することで、これまで難しかったがんの早期発見を、もっと身近なものにしようとしているんですね。
愛知県・名古屋市での地域に根ざした取り組み
Craifは、名古屋大学NIC館内に研究ラボを構え、そこで研究開発を行っています。この施設は、50以上の大学病院やがん研究センターとの共同研究を通じて、1.5万検体以上もの尿サンプルを解析する、重要なデータ解析拠点としての役割を担っています。
創業以来、この名古屋の地を拠点に「マイシグナル®︎」の研究開発が進められてきました。現在では、衛生検査所として登録された「Craif中部検査センター」を設置し、その検査サービスを全国のおよそ2,000の医療機関、法人、ドラッグストアなどに提供しています。
特に愛知県内では、東京都に次いで全国で2番目に多い200以上の医療機関(2025年12月時点)や、地域のドラッグストアチェーンで「マイシグナル・スキャン」が導入されています。これは、地域医療への貢献度が非常に高いことを示しています。
さらに、Craifは検査サービスの提供だけでなく、地域に根ざしたがんの早期発見に向けた啓発活動にも力を入れています。
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愛知県・名古屋市の地元企業315社(2025年8月時点)が参加するすい臓がん啓発プロジェクト。
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市民参加型のすい臓がん啓発イベント「本田圭佑×医師が語る 健康法とがん対策」の実施。
これらの活動を通じて、Craifは愛知県の医療機関、企業、行政機関との連携を深め、「人々が天寿を全うする社会の実現」というミッションのもと、がんの早期発見に向けた社会実装を推進しています。
「マイシグナル・スキャン」とは?

「マイシグナル・スキャン」は、尿中のマイクロRNAを抽出し、AIで解析することで、がんのリスクを評価する検査です。
すい臓がんを含む10種のがんリスクを、がんの種類別に、そしてステージ1という早期の段階から評価できるのが大きな特徴です。しかも、尿を採取するだけなので、体に負担をかけることなく検査を受けることができます。
検査対象となるがんの種類
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卵巣がん・乳がんは女性のみ
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前立腺がんは男性のみ
「マイシグナル・スキャン」は、あくまでがんのリスクを評価するものであり、医療機器ではありません。解析した情報は統計的に計算されたもので、医療行為としてがんに罹患しているかどうかを「診断」するものではないことに注意が必要です。リスクが低いと判定された場合でも、がんがない、または将来がんにならないとは限りません。しかし、早期にリスクを知ることで、次の行動へとつながるきっかけになるでしょう。
より詳しい情報は、「マイシグナル・スキャン」のWebサイトで確認できます。
がん早期発見の未来へ
がんは、早期に発見できれば治療の選択肢も広がり、その後の生活の質も大きく変わる可能性があります。しかし、これまでの検査は体への負担が大きかったり、特定の部位に限定されていたりすることも少なくありませんでした。
Craifが開発する「マイシグナル®」のような、体に優しく、複数の種類のがんリスクを評価できる検査は、多くのがん患者さんや、その可能性に不安を感じている方々にとって、大きな希望となるでしょう。これからもCraifは、「人々が天寿を全うする社会の実現」を目指し、医療機関や企業、行政機関との連携を深めながら、がんの早期発見に向けた取り組みを推進していくことでしょう。あなたの健康な未来のために、このような新しい技術がさらに発展していくことを期待しましょう。
